教育における、垂直統合から水平分業への流れ 国語力アップの秘訣(2) 国語力アップの秘訣(1) 「作文が全然書けないんです」という相談 読む力書く力をつける言葉の森の読書作文教育

記事 3048番  最新の記事 <一つ前の記事  2017/9/23 
国語力アップの秘訣(3)――スタディサプリの先取り勉強法も
森川林 2017/09/23 06:30 


 自主学習クラスでは、国語の問題集読書を中心に、家庭学習のチェックをしています。
 これは、特に国語の勉強が家庭学習だけでは続けにくいからです。

 普通、国語の家庭での勉強というと、問題集を解くような形の勉強になります。
 しかし、これでは国語力はほとんどつきません。
 それは、かける時間のわりに読む量が少なすぎるからです。

 国語力の基礎は、難しい文章を数多く読み慣れることです。
 その基礎力の上に問題を解くテクニックがあります。
 その勉強法として最も役に立つものが問題集読書です。

 問題集読書で深く読む力をつける一方、普通の読書で読むスピードをつけ、更に高度な読書で考える力をつけていくというのが国語力を育て王道です。


 ところで、この自主学習クラスでは、国語以外の他の教科の勉強もチェックできるようにしています。
 特に、今後役に立つのが、スタディサプリを使った算数数学の1年間先取り勉強です。

 なぜ、算数数学を先取りしておくといいかというと、受験期の1年間は受験用の算数数学の勉強をすることができるからです。

 特に、日本の入試問題は算数数学の成績で差がつくようになるので、受験期には受験に特化した算数数学の勉強をしていけるといいのです。

 家庭学習を基本にして、家庭だけでは続けにくくなる勉強を、オンラインで先生がチェックするという勉強法は、今後いろいろなところで取り組まれてくると思います。

 特に、長文音読や、読書や、問題集読書のような形の残らない勉強には、この「家庭学習」プラス「オンラインチェック」というのは有効な勉強法になると思います。
(つづく)

※次回は、要約、記述、作文など書く力をつける勉強法です。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
自主学習クラス(0) 国語力読解力(155) 

記事 3047番  最新の記事 <一つ前の記事 一つ後の記事> 2017/9/23 
教育における、垂直統合から水平分業への流れ
森川林 2017/09/22 17:40 


 垂直統合から水平分業へということで、コンピュータ産業が構造転換したときの様子を図解でわかりやすく説明しているページがありました。
パラノイアだけが生き残る
(池田信夫氏のブログより)
 この記事の趣旨は、自動車産業においても、EV化が水平分業の形で進むということです。

 しかし、私は、ここから連想して、教育産業にも同じことがあてはまると思いました。

 今の教育の本流は、垂直統合です。
 学校という場が、教材も先生も教室も用意して、垂直統合的に子供の教育を行っています。
 部分的に、学校とは別の習い事に行ったり、学習塾に行ったりする面はありますが、それは本流ではありません。

 しかし、インターネットの活用が、今後、教育においても、水平分業を進めていくと考えられます。
 そのひとつの象徴が、年々増加する不登校という現象です。

 平成27年度の調査によると、小学生の生徒数は654万人と、前年度よりも6万人減っています。
 しかし、不登校の数は2万6千人と2千人も増えています。
 中学生の場合は、347万人と前年度よりも4万人減っています。
 しかし、不登校の数は9万7千人と2千人も増えています。
平成27年度学校基本調査(確定値)の公表について

 ありえないことですが、このグラフをずっとそのまま延長していけば、やがて生徒数よりも不登校の数の方が多くなる時期が来るということです。

 不登校というと、まるで学校に登校することが当然のことで、登校しないことが例外的なことのように思われがちですが、そういうことはありません。

 私自身の子供時代をふりかえっても、学校の勉強は本当に退屈でした。
 いつも、窓から外を見ては、スズメなどの小鳥は自由でいいなあと思っていたものです。

 ただ、当時は不登校という選択肢があるとは知らなかったので、つまらなくても我慢して学校には行くものだと思って行っていただけです。
 そのときに自分を励ます言葉が、「○○ちゃんに会うために行くんだ」ということでした。

 もちろん、中には学校が好きでたまらないという人もいると思いますが、私は自分の経験から、不登校というのはごく普通のことのように思っています。

 ところが、昔は、学校の垂直統合度が今よりも高かったので、学校に行かないと勉強がわからなくなるという心配がありました。
 学校以外の選択肢というものが、あまりなかったのです。

 しかし、今は、学校以外の選択肢はかなりあります。

 それにも増して重要なことは、フリースクールなどのやはり垂直統合型の学習の場を選ぶ以外に、水平分業型の勉強もできるようになっていることです。

 それを可能にしたのは、やはりインターネットによる情報流通と交流機会の増加です。
 今は、家庭でいながらにして、教材と先生と教室を水平分業的に選べるようになっているのです。

 この水平分業的な選択がこれから増えてくると思われるのは、勉強の目的がこれまでの単線型の受験中心から、それぞれの生徒の関心や希望に応じたものになっていくからです。

 ここでコンピュータ産業が、水平分業型に移行した際、主要なプレーヤーがIBMからマイクロソフトに移ったのと同じようなことが、教育産業においても起きてくると思われます。

 それを私は、教材でも、先生でも、教室でもなく、一緒に勉強する友達ではないかと考えています。
 人間にとって、最も重要な選択の基準は、居心地のいい仲間と一緒にいることです。
 それは、勉強のような、それ自体は友達との交流が不可欠ではない分野についても言えることです。

 言葉の森も、そういう友達との交流ができるような学習機会を通信教育の中で作っていきたいと思っています。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
言葉の森のビジョン(51) 教育論文化論(255) 
メルマガの配信
▼バックナンバー
○一般用 ダイジェスト版
○生徒用 完全版

Facebookページ
言葉の森作文ネットワーク
いいね! 16,187件
新着コメント1~10件
国語力アップの nane
 勉強は家庭での独学が一番です。  昔 6:50
国語力アップの 森川林
 今回はちょっと話を変えて、スタディサプ 6:41
教育における、 nane
 コンピュータ産業においては、グローバル 9/22
教育における、 森川林
 今はまだ、学校のような勉強全体を見てく 9/22
国語力アップの nane
 簡単で無駄のない勉強法は、問題と答えを 9/21
国語力アップの 森川林
 勉強のやり方というものは、誰でもわかっ 9/21
国語力アップの nane
 国語の問題集は、解くものではなく読むも 9/20
国語力アップの 森川林
 国語力というものは、短時間でもいいので 9/20
「作文が全然書 nane
 低学年の子のお母さんで、「作文が苦手で 9/19
「作文が全然書 森川林
 勉強を教えるときに大事な姿勢は、子供は 9/19
……次のコメント

オープン教育 1~10件
オープンの川
過去の記事

過去の1~30件目を表示
■国語力アップの秘訣(3)――スタディサプリの先取り勉強法も 9月23日
■教育における、垂直統合から水平分業への流れ 9月22日
■国語力アップの秘訣(2) 9月21日
■国語力アップの秘訣(1) 9月20日
■「作文が全然書けないんです」という相談 9月19日
■読む力書く力をつける言葉の森の読書作文教育 9月18日
■書を持って街に出よう 9月17日
■作文の勉強が親子バトルにならないようにする方法 9月16日
■森林プロジェクトの作文資格講師講座の料金改定前の受講申し込みは9月20日締め切り 9月15日
■国語力は忘れたころについてくる 9月15日
■作文は人に見てもらうことでうまくなる 9月14日
■作文は準備のときに考える――将来の目標は10分1000字作文 9月13日
■作文はできることに力を入れるから楽しく書ける(2) 9月12日
■作文はできることに力を入れるから楽しく書ける(1) 9月12日
■見えるのは結果だが、身につくのは過程 9月11日
■未来の教育作り――言葉の森の今後の方針 9月11日
■1677万色の自然 9月10日
■幼児期からの英語教育より、日本語の土台を作ること 9月10日
■小学1、2年生の作文は、書くことよりも読むことに力を入れる 9月9日
■森林プロジェクト9.9説明会のご案内 9月8日
■低学年の勉強は、能率第二、納得第一で 9月8日
■公立中高一貫校受験という選択(2) 9月8日
■真面目な先生より面白い先生――子供が勉強に熱中するとき 9月7日
■公立中高一貫校受験という選択(1) 9月7日
■勘違いの勉強のさせ方――自分の力でやらせようとする 9月6日
■小学1年生は勉強の仕方を確立する大事な時期――間違いは褒めて直すもの 9月5日
■小学4年生が反抗期の始まり=自立の始まり 9月4日
■分かりやすい映像の授業で思考力が低下する――考える力は文章を読むことによって育つ 9月3日
■小学校低学年の日記の宿題を国語力アップに生かす 9月2日
■中学生になって本を読まなくなるのは、小学校高学年のころの読書のあり方に遠因 9月1日
……前の30件
HPの記事検索
ホームページの全記事

 言葉の森新聞

Google+ページ
言葉の森作文オンエア

Twitter
言葉の森@kotomori

RSS
RSSリーダー

代表プロフィール
森川林(本名中根克明)

講師ブログ
言葉の森の講師のブログ

算数の通信教育
できた君の算数クラブ

カテゴリー
全カテゴリー
ICT教育(1)
遊び(6)
新しい産業(23)
暗唱(121)
生き方(41)
息抜き(19)
いじめ(1)
インターネット(25)
英語教育(10)
オープン教育(24)
親子作文コース(9)
オンエア講座(41)
オンエア作文(2)
音声入力(10)
音読(22)
外国人と日本語(4)
科学(5)
学問コース(1)
学力テスト(2)
合宿(14)
家庭学習(92)
家庭で教える作文(55)
漢字(17)
帰国子女(12)
教育技術(5)
教育論文化論(255)
教室の話題(26)
行事と文化(1)
ゲーム的教育(4)
合格情報(27)
高校入試作文小論文(10)
構成図(25)
公立中高一貫校(63)
国語問題(15)
国語力読解力(155)
子育て(117)
言の葉クラブ(2)
言葉の森サイト(41)
言葉の森の特徴(83)
言葉の森のビジョン(51)
子供たちの作文(59)
作文教育(134)
作文検定試験(4)
作文の書き方(108)
算数・数学(22)
自習検定試験(10)
自習表(5)
自然災害(1)
実行課題(9)
質問と意見(39)
受験作文小論文(89)
小学校低学年(79)
森林プロジェクト(50)
政治経済(63)
生徒父母向け記事(61)
生徒父母連絡(78)
全教科指導(2)
センター試験(7)
創造が価値の源泉となる社会(9)
大学入試(14)
対話(45)
他の教室との違い(22)
知のパラダイム(15)
中学生の勉强(21)
中高一貫校(11)
寺子屋オンエア(101)
読書(95)
読書感想文(19)
読書実験クラブ(9)
友達サイト(7)
日本(39)
日本語脳(15)
発達障害(1)
東日本大震災(15)
facebook(29)
facebookの記事(165)
プレゼン作文発表会(20)
プログラミング教育(5)
勉強の仕方(119)
未来の教育(31)
MOOC(2)
無の文化(9)
メディア(8)
森の学校オンエア(2)
森リン(103)
問題集読書(33)
読み物(1)
四行詩(13)
未分類(378)

QRコード






 
小学生、中学生、高校生の作文(2007年4月まで)
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。