学力向上の秘訣は雨だれ岩をも穿つ 個性、挑戦、感動、共感のある体験実例は、親子で考える これから脚光を浴びる学力は作文力 意欲的な勉強ができる仕組み これからの学力は創造力

記事 2924番  最新の記事 <一つ前の記事 一つ後の記事> 2017/10/17 
田舎の自然の中で行う夏の寺子屋合宿
森川林 2017/04/20 06:58 


 しばらく前、岐阜県の中津川市の北にある位山(くらいやま)というところに山登りに行きました。
 山までの道を何時間か車を走らせながら、周囲の景色を見ていると、景色はいいけれど、こういうところで何か仕事をするというのは大変だろうなあと思いました。

 かつての工業生産が日本の産業の中心だった時代であれば、田舎に工場を作りそこから世界を相手に仕事をするということもできたでしょうが、今はそういう時代ではありません。
 工業生産は、もっと人件費の安い国が、新たに最新の設備投資をする形で行われるようになっています。

 すると、この田舎で成り立つ仕事は、この地域に住む人のニーズによるものが中心になります。
 ところが、人口が年々減少し、年齢構成も高齢化に向かう中では、そのニーズにも限りがあります。
 田舎道のところどころにレストランや床屋や歯科医やガソリンスタンドや雑貨屋などがありました。
 それらのニーズは、生活に必要なものですからなくなりはしないものの、その仕事が新たに発展するという展望ももちろんないだろうと思いました。

 しかし、そこで、自分が何ができるかと考えると、一つのアイデアがわいたのです。
 それは、こういう自然の豊かな田舎で、子供たちの合宿学校を作るということです。

 田舎ですから、子供たちを教える先生はあまりいません。わざわざそのためにやってくる人もいないでしょう。
 しかし、今はネットの技術が発達しているので、オンラインで子供たちを教える仕組みであれば、先生は都会にいたまま田舎の子供たちを教えることができます。

 そして、子供たちは、都会の狭い公園で遊んだり、家の中でゲームをしたりするよりも、自然の中で自由に遊んだ方が、ずっと多様に楽しい生活を送れるはずです。
 その多様性と楽しさは、将来その子が何か創造的な仕事をするときに生きてくるでしょう。
 また、何よりも、子供時代のいちばんの目的は幸福な子供時代を過ごすことにあります。
 子供時代の教育の最重点は、この楽しく多様な遊びをすることで、それは子供時代でなけれができないことです。

 子供たちには、家族との触れ合いも大切なので、週に一度、土日の休みに都会の両親のいる家に戻ります。
 また、土日だけでなく、普段の日もオンラインで両親とコミュニケーションをとることができます。
 両親は都会で仕事をし、子供は田舎の自然の中で学びそして遊び、両親の休みになる土日や平日の夕方は家族で一緒に交流するのです。
 こういう形で、大人の仕事生活と子供の勉強遊び生活の両立ができるのではないかと思いました。

 また、こういうオンラインのコミュニケーションのある教育を、自然の豊かな田舎で行うことができれば、それが田舎の新しい経済の活性化につながると思いました。

 そういう展望を考えた結果、今年から長期間の滞在も可能な夏の自然寺子屋合宿を行うことにしました。
 合宿の1単位は2泊3日ですが、希望すればその2泊3日を何回も続けることができます。
 そして、全員にクロームブックを渡し、午前中はオンラインで勉強し、日中は自然の中で遊ぶという形で勉強と遊びを両立させます。

 この合宿所では、子供たちのご両親やご家族も、夏休みなどで時間がとれれば一緒に合流して宿泊することができます。
 そうすれば、午前中は子供たちが勉強し、昼は子供たちも家族も一緒にみんなでバーベキューをし、午後は子供たちが遊びに出かけ、両親は近くの温泉に出かけ、夜はそれぞれに団欒するというようなことも可能です。

 将来は、日本の子供たちだけでなく、アジアをはじめとする海外の子供たちで日本で日本文化や日本語を学びたいという生徒も対象に、長期滞在の可能な合宿学校を作っていこうと思っています。

 今年は、7月23日から8月23日までの期間、那須高原で2泊3日を1単位とする自然寺子屋合宿を行います。(お盆の前後1週間ほどは除く)
 詳細はおってホームページでお知らせします。


 以下は、何年か前に書いた、地方の経済の変化についての記事です。
====
マイルドヤンキーとなる若者――グローバルからローカルへ、そしてローカルから
https://www.mori7.com/index.php?e=2339

 ハーバード大学などアメリカのハイレベルの大学に日本の若者が進学しなくなり、その代わり中国や韓国の若者が急速に増えているそうです。
 しかし、日本の若者全体が海外に行かなくなったわけではありませんから、特に優秀な層が、海外に行かなくなっているのだと思います。
 この現象を見て、最近の若者は覇気がなくなったと思う大人は多いと思います。しかし、それは実は違うのです。

 海外と日本という対比と似ていますが、最近の若者には、大都会よりも地元へという志向が強くなっているようです。
 マイルドヤンキーという言葉がありますが、地元でそれなりに自分らしい、そこそこに楽しい生活を送るという傾向が強くなっているのです。

 今の日本の社会では、ローカル経済は、グローバル経済とは切れて存在する面が強くなっています。だから、円安でグローバル企業が利益を上げても、それがトリクルダウンする形で地方を潤すところにまで行かなかったのです。

 しかし、そのことは逆に、これからグローバル経済に金融危機が見舞い、大きなシュリンクが起きた場合も、そのシュリンクが地方にまで波及することが少ないだろうことを予想させます。

 地方の経済は、生活の必要で成り立っています。もちろん、ネットの影響を受ける分野は、グローバル経済の影響を受けますが、そうでないリアルな地方の産業は、世界的な経済危機があろうがなかろうが同じように存続し続けるのです。

 このような情勢の中で、若者の発想は、世界を相手に大儲けをするという過酷な競争の人生には向かわずに、地元で成り立つ個性を生かした、大儲けもないかわりに大損もない、長続きする生活へと向かっているのです。

 しかし、この生活には続きがあります。それは……(つづく)
====

コメント欄

森川林 20170420 1 
 大人は仕事の必要上、都会で暮らさなければなりません。
 しかし、子供は本当は自然の豊かな田舎で暮らせるといいのです。
 田舎で暮らす場合に心配なのは教育ですが、それはオンラインでカバーできるようになっています。
 大人の仕事がオンラインでカバーできるのはまだ先になるでしょうが、子供の教育では一足先にオンライン化ができています。
 田舎に子供たちが集まれば、リアルな人間どうしの交流も盛んになります。
 ということを考えて、長期間の滞在も可能な夏の自然寺子屋合宿を企画しました。


nane 20170420 1 
 夏の自然寺子屋合宿の合宿所の近くに牧場があります。
 将来は、その牧場で馬を育ててもらい、夏の合宿のときの子供たちの移動には、馬を使いたいと思っています。
 しかし、たぶん周囲から、「あぶない」とか何とかいろいろ言われるので、馬による移動は自分だけになると思います。
 と言っても、馬にまだ乗ったことはありませんが。

コメントフォーム
田舎の自然の中で行う夏の寺子屋合宿 森川林 20170420 に対するコメント

▽コメントはここにお書きください。
 ハンドルネーム又はコード:

(za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
メルマガの配信
▼バックナンバー
○一般用 ダイジェスト版
○生徒用 完全版

Facebookページ
言葉の森作文ネットワーク
いいね! 16,301件
新着コメント1~10件
小1オンライン nane
 私は、いつも同じことを言っていますが、 7:9
小1オンライン 森川林
 今回は、小1の生徒を中心にしていました 7:7
学力向上の秘訣 nane
 知っていることと、できることは、かなり 10/16
学力向上の秘訣 森川林
 思いつくことや始めることは、誰でも比較 10/16
個性、挑戦、感 森川林
 人間は、自分のよさというのは意外とわか 10/13
これから脚光を nane
 人工知能(AI)の導入で変わるのは、職 10/12
これから脚光を 森川林
 言葉の森が作文教室を始めたとき、全国で 10/12
意欲的な勉強が nane
 高学年になると、構想図の段階で、感想も 10/11
意欲的な勉強が 森川林
 意欲を持たせることは大事ですが、自然に 10/11
これからの学力 森川林
 漢字を覚えたり、問題集を解いたりする勉 10/10
……次のコメント

オープン教育 1~10件
オープンの川
過去の記事

過去の1~30件目を表示
■小1オンライン相談会で出された質問から(1) 10月17日
■学力向上の秘訣は雨だれ岩をも穿つ 10月16日
■個性、挑戦、感動、共感のある体験実例は、親子で考える 10月13日
■これから脚光を浴びる学力は作文力 10月12日
■意欲的な勉強ができる仕組み 10月11日
■これからの学力は創造力 10月10日
■満ち潮の時代の多数派、引き潮の時代の少数派 10月9日
■受験に取り組む際に大事な三つのこと――受験作文コースの個別面談 10月8日
■小学1年生の作文と勉強のオンライン相談会 10月7日
■時間のかかる子育てがやがていい思い出に 10月5日
■集中力のある勉強の仕方を身につける 10月4日
■褒めて育てることがなぜ大切か 10月2日
■国語力アップの秘訣(8)――小学1年生の親子作文 10月1日
■受験作文コースの生徒に志望理由書の添削 9月30日
■国語力アップの秘訣(7)――小学1年生の作文指導 9月28日
■国語力アップの秘訣(6)――作文、感想文、小論文 9月27日
■読む勉強法で理科が百点に 9月26日
■国語力アップの秘訣(5)――記述の練習 9月25日
■国語力アップの秘訣(4)――要約の練習 9月24日
■国語力アップの秘訣(3)――スタディサプリの先取り勉強法も 9月23日
■教育における、垂直統合から水平分業への流れ 9月22日
■国語力アップの秘訣(2)――問題集読書のすすめ 9月21日
■国語力アップの秘訣(1)――読む力をつける 9月20日
■「作文が全然書けないんです」という相談 9月19日
■読む力書く力をつける言葉の森の読書作文教育 9月18日
■書を持って街に出よう 9月17日
■作文の勉強が親子バトルにならないようにする方法 9月16日
■森林プロジェクトの作文資格講師講座の料金改定前の受講申し込みは9月20日締め切り 9月15日
■国語力は忘れたころについてくる 9月15日
■作文は人に見てもらうことでうまくなる 9月14日
……前の30件
HPの記事検索
ホームページの全記事

 言葉の森新聞

Google+ページ
言葉の森作文オンエア

Twitter
言葉の森@kotomori

RSS
RSSリーダー

代表プロフィール
森川林(本名中根克明)

講師ブログ
言葉の森の講師のブログ

算数の通信教育
できた君の算数クラブ

カテゴリー
全カテゴリー
ICT教育(1)
遊び(6)
新しい産業(23)
暗唱(121)
生き方(41)
息抜き(19)
いじめ(1)
インターネット(25)
英語教育(10)
オープン教育(24)
親子作文コース(9)
オンエア講座(41)
オンエア作文(2)
音声入力(10)
音読(22)
外国人と日本語(4)
科学(5)
学問コース(1)
学力テスト(2)
合宿(14)
家庭学習(92)
家庭で教える作文(55)
漢字(17)
帰国子女(12)
教育技術(5)
教育論文化論(255)
教室の話題(26)
行事と文化(1)
ゲーム的教育(4)
合格情報(27)
高校入試作文小論文(10)
構成図(25)
公立中高一貫校(63)
国語問題(15)
国語力読解力(155)
子育て(117)
言の葉クラブ(2)
言葉の森サイト(41)
言葉の森の特徴(83)
言葉の森のビジョン(51)
子供たちの作文(59)
作文教育(134)
作文検定試験(4)
作文の書き方(108)
算数・数学(22)
自習検定試験(10)
自習表(5)
自然災害(1)
実行課題(9)
質問と意見(39)
受験作文小論文(89)
小学校低学年(79)
森林プロジェクト(50)
政治経済(63)
生徒父母向け記事(61)
生徒父母連絡(78)
全教科指導(2)
センター試験(7)
創造が価値の源泉となる社会(9)
大学入試(14)
対話(45)
他の教室との違い(22)
知のパラダイム(15)
中学生の勉强(21)
中高一貫校(11)
寺子屋オンエア(101)
読書(95)
読書感想文(19)
読書実験クラブ(9)
友達サイト(7)
日本(39)
日本語脳(15)
発達障害(1)
東日本大震災(15)
facebook(29)
facebookの記事(165)
プレゼン作文発表会(20)
プログラミング教育(5)
勉強の仕方(119)
未来の教育(31)
MOOC(2)
無の文化(9)
メディア(8)
森の学校オンエア(2)
森リン(103)
問題集読書(33)
読み物(1)
四行詩(13)
未分類(378)

QRコード






 
小学生、中学生、高校生の作文(2007年4月まで)
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。