11月25日(土)のプレゼン作文発表会、及び、練習・リハーサルの仕方 本を繰り返し読むことの大切さ(2)――数多く読むよりも繰り返し読むことで理解力が深まる オンライン教育とZoom 新しいオンライン教育(facebookページより) 本を繰り返し読むことの大切さ――数多く読むよりも繰り返し読むことで理解力が深まる

記事 3090番  最新の記事 <一つ前の記事 一つ後の記事> 2017/11/19 
本を繰り返し読むことの大切さ(2)――数多く読むよりも繰り返し読むことで理解力が深まる
森川林 2017/11/11 06:28 


【前回までの記事】

 「葦編三絶」という言葉は、孔子が「易経」という書物をとじ紐(ひも)が三度も切れるほど繰り返し読んだという故事から来ています。
 なぜ三度も繰り返し読んだかというと、その内容が理解できなかったからではなく、理解が浅かったと思ったからです。

 一般に、難しい本を読む場合の理解は、何層にも分けて考えることができます。
 1回目に読む場合、理解するところは、自分が既に何らかの形で理解しているものに近いところに限られます。
 2回目に読むと、自分の理解が1回目より進んでいるために、もう一段深く新しいことを理解することができます。
 3度目に読むと、さらにもう一段深く理解ができるようになります。

 このように繰り返し読めば、それだけその本の内容の理解が深まります。
 しかし、1回目に呼んだだけでも一応自分なりに理解したつもりにはなっているので、自分の理解が浅い理解だという自覚がないのが普通です。

 本を繰り返し読むことが大切なのは、繰り返し読むことによって理解を深めることができるからです。
 子供が同じ本を繰り返して読むときも、同じような理解の深化があります。
 だから、本をたくさん読む子よりも、同じ本を繰り返して読む子の方が、理解力も語彙力も増えてくるのです。


 次は、私(森川林)が繰り返し読む場合の具体的なやり方です。
 参考になるかどうかわかりませんが、こういうやり方もあるということで見ていただければいいと思います。

 私の場合、1回目は、本に傍線を引きながら読みます。
 借りた本の場合は、小さい付箋をつけながら読みます。
 付箋として使っているのは、「コクヨ タックメモ 付箋超ミニサイズ 25x7.2mm 100枚x4本 ミックス メ-1097N コクヨ(KOKUYO) ¥258」です。
 長さが2.5cmだから、かなり小さく使いやすいと思います。

 最近は、kindleも線を引けるようになり、それがクリップに残されるようになっています。
 しかし、クリップはいい機能なのですが、私の場合は線を引くところが多すぎるのでクリップに入りきらずあまり役には立っていません。

 また、kindleには、線を引いた箇所にメモを取ることもできるます。
 これは、特に優れた機能だと思いますが、Kindle Paperwhiteではまだ音声入力に対応していないので、この機能は今のところ使っていません。

 スマホのkindleアプリなら使えるのでしょうが、スマホの場合、表の明るいところで読むには画面が見にくいので、読むのはもっぱらKindle Paperwhiteです。
 音声入力をするようになったら、Lineも、携帯メールも、すべて音声で書くようになってしまったのでキーボード以外に指で打つことはほとんどなくなってしまいました。

 さて、繰り返し読む話の続きです。
 傍線を引いた本は、2回目にはその傍線を引いた箇所だけを読み直します。
 そして、そのときに、さらにもう一度傍線を引きたくなる場合は二重に線を引いておきます。

 kindleの場合は、二重の傍線機能がないのでこれは使えません。
 スマホのkindleアプリの場合は、色を変えて引くことができると思います。

 2回目に読むと言っても、最初から最後まで全部読むわけではなく、自分が1回目に傍線を引いた箇所だけを読むということです。
 ですから、かかる時間はせいぜい15分程度です。
 2回目に読むために、1回目に傍線を引いておくということです。

 普通は、2回読んで終わりですが、参考になると思った本は3回以上読みます。
 3回目には、1回目と2回目に線を引いた箇所を中心にノートに書き出します。
 ノートに書き出している間に、いろいろなことを考えつくので、それも一緒に書いていきます。

 ノートに書くときのやり方は、ちょうど構想図を書くときのように、散らし書きでA4のノートのおもて面がいっぱいになるように書き出します。
 普通、横書きノートには、上から下にというひとつの方向で書いていくことが多いと思います。
 しかし、この書き方だと、余白ができて無駄があるので、複数ページにわたって書くようになる場合が出てきます。
 ノートに書き出す意義は、書いたものが一覧できることですから、できるだけノートの1ページの中にすべてが盛り込めるように書けるといいのです。
 一覧できるのがなぜいいかというと、最初の方に書いたことと、最後の方に書いたことが同時に目に入るので、全体像がつかめるからです。

 以前は、私も上から下にという一方向で書いていましたが、ノート1ページに収める書き方を考えているうちに、矢印を使って四方八方に書くような書き方になりました。
 これは、マインドマップの書き方に似ていますが、マインドマップの場合は中央から周辺に一方向に広がる形なので、その形に制約されて自由に話を広げることができないと自分では思っています。

 3度繰り返し読み、さらに書き写した本であっても、4度目、5度目に読めば必ずまた新しい発見があります。
 しかし、そこまでやると時間がなくなるので、よほどの本でないかぎり繰り返し読むようなことはありません。

 このように、何度でも繰り返して読むような本は、座右の書というものになります。
 こういう座右の書を見つけることが、読書の一つの到達点ではないかと思います。
 

コメント欄

森川林 20171111 1 
 大人になって、座右の書と言われるようなものがある人は幸福だと思います。
 私はまだ、それに近いものはありますが、そういう本はありません。
 
 本は、いくらたくさん読んでも、自分がわかることしか読んでいないので、あまり考えが深まることはありません。
 繰り返し読むことによって、初めて自分がわからないことも読むようになり、そこで考えが深まっていくのだと思います。
 
 と、ちょうどそんなことを考えていたとき、「にんげんクラブ」2017年12月号に出ていたKan.さんの記事を読んだら、本物がわかるようになるためには、専門書を読むといいと書いてありました。
 ここで言う専門書とは、難解で1ページや2ページ読むのにも苦労するような本で、それを最後まで読む経験をするということです。
 
 繰り返し読む本に出合うということと、難しい本を読むということは、自分を超える読書という点で同じだと思いました。
 
 ちなみに、私が20代のころ初めて読んだ難しいと思った本は、サルトルの「存在と無」でした。
 そして、それよりも難しいと思ったのは、ヘーゲルの「精神現象学」でした。
 一応読み終えたものの、99パーセントぐらい理解できませんでした(笑)。
 そのあと、イポリットの「精神現象学の生成と構造」を読んだら、やっとヘーゲルの言っていることがおぼろげながらわかってきました。
 
 これ以上難しい本には、その後会っていません。
 会っても読まないと思いますが。


nane 20171111 1 
 うちの子2人が、熱中して繰り返し読んでいたのが、漫画の「スラムダンク」でした。
 漫画は一度読んだら目につかないところにしまうとしていたのですが、「スラムダンク」だけは例外でいつでも読めるところに置いておくことにしたからです。
 どのくらい繰り返し読んだかというと、ひとつのシーンの背景の観客席の人の表情まで覚えていて話してくれるぐらい深く読んでいたのです。
 勉強では、こういうことはありませでしたが。


コメントフォーム
本を繰り返し読むことの大切さ(2)――数多く読むよりも繰り返し読むことで理解力が深まる 森川林 20171111 に対するコメント

▽コメントはここにお書きください。
 ハンドルネーム又はコード:

(za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
メルマガの配信
▼バックナンバー
○一般用 ダイジェスト版
○生徒用 完全版

Facebookページ
言葉の森作文ネットワーク
いいね! 16,301件
新着コメント1~10件
勉強に熱心な子 nane
 子供たちの発表とそのあとの相互の感想を 11/16
勉強に熱心な子 森川林
 手段としての勉強とは、何かのために苦し 11/16
11月25日( nane
 Zoomという選択肢はあることは知って 11/14
11月25日( nane
 プレゼン作文発表会は、急遽google 11/14
11月25日( 森川林
 25日のプレゼン作文発表会のリハーサル 11/14
本を繰り返し読 nane
 うちの子2人が、熱中して繰り返し読んで 11/11
本を繰り返し読 森川林
 大人になって、座右の書と言われるような 11/11
オンライン教育 nane
 先日、ブレンデッド教育という本を読みま 11/10
オンライン教育 森川林
 今後、海外生徒の授業の振替指導なども、 11/10
本を繰り返し読 nane
 なぜ本を繰り返し読む子が少ないかという 11/9
……次のコメント

オープン教育 1~10件
オープンの川
過去の記事

過去の1~30件目を表示
■勉強に熱心な子供たち――手段としての勉強から目的としての勉強へ 11月16日
■11月25日(土)のプレゼン作文発表会、及び、練習・リハーサルの仕方 11月14日
■本を繰り返し読むことの大切さ(2)――数多く読むよりも繰り返し読むことで理解力が深まる 11月11日
■オンライン教育とZoom 11月10日
■新しいオンライン教育(facebookページより) 11月9日
■本を繰り返し読むことの大切さ――数多く読むよりも繰り返し読むことで理解力が深まる 11月9日
■プレゼン作文とプレゼント作文(facebookページより) 11月8日
■やがて「三十にして立つ」子供たち――子育ての年齢区分 11月8日
■思考発表クラブの様子(facebookページの記事より) 11月7日
■創造的な発表が熱意と実力を引き出す――プレゼン作文発表会の日常化について 11月7日
■自作の仮想通貨で運営する言葉の森の新プロジェクト構想 11月6日
■引力は距離の2乗に反比例する――子供とスマホ 11月5日
■作文で大事なのは復習ではなく予習 11月4日
■熱意を持って取り組める教育 11月2日
■これまでの勉強と、これからの勉強 10月31日
■親も苦労する子供の理科実験をFacebookグループなどの情報共有で 10月29日
■自分でやらせるか親がやってあげるか 10月26日
■説明文読書に図書館を利用。読解問題の文章を読むときの記号付け(懇談会の話から) 10月25日
■集中力のない子の問題 10月24日
■小1オンライン相談会最初の話(動画) 10月22日
■プレゼン作文発表会 11月25日(土)午後1:30~3:00――田舎のおじいちゃんやおばあちゃんも見学できます 10月20日
■雨の日は明るい笑顔で――子育てで最も大事な子供の幸福感 10月20日
■受験作文コースの練習の仕方(1) 10月19日
■小1オンライン相談会で出された質問から(2) 10月18日
■小1オンライン相談会で出された質問から(1) 10月17日
■学力向上の秘訣は雨だれ岩をも穿つ 10月16日
■個性、挑戦、感動、共感のある体験実例は、親子で考える 10月13日
■これから脚光を浴びる学力は作文力 10月12日
■意欲的な勉強ができる仕組み 10月11日
■これからの学力は創造力 10月10日
……前の30件
HPの記事検索
ホームページの全記事

 言葉の森新聞

Google+ページ
言葉の森作文オンエア

Twitter
言葉の森@kotomori

RSS
RSSリーダー

代表プロフィール
森川林(本名中根克明)

講師ブログ
言葉の森の講師のブログ

算数の通信教育
できた君の算数クラブ

カテゴリー
全カテゴリー
ICT教育(1)
遊び(6)
新しい産業(23)
暗唱(121)
生き方(41)
息抜き(19)
いじめ(1)
インターネット(25)
英語教育(10)
オープン教育(24)
親子作文コース(9)
オンエア講座(41)
オンエア作文(2)
音声入力(10)
音読(22)
外国人と日本語(4)
科学(5)
学問コース(1)
学力テスト(2)
合宿(14)
家庭学習(92)
家庭で教える作文(55)
漢字(17)
帰国子女(12)
教育技術(5)
教育論文化論(255)
教室の話題(26)
行事と文化(1)
ゲーム的教育(4)
合格情報(27)
高校入試作文小論文(10)
構成図(25)
公立中高一貫校(63)
国語問題(15)
国語力読解力(155)
子育て(117)
言の葉クラブ(2)
言葉の森サイト(41)
言葉の森の特徴(83)
言葉の森のビジョン(51)
子供たちの作文(59)
作文教育(134)
作文検定試験(4)
作文の書き方(108)
算数・数学(22)
自習検定試験(10)
自習表(5)
自然災害(1)
実行課題(9)
質問と意見(39)
受験作文小論文(89)
小学校低学年(79)
森林プロジェクト(50)
政治経済(63)
生徒父母向け記事(61)
生徒父母連絡(78)
全教科指導(2)
センター試験(7)
創造が価値の源泉となる社会(9)
大学入試(14)
対話(45)
他の教室との違い(22)
知のパラダイム(15)
中学生の勉强(21)
中高一貫校(11)
寺子屋オンエア(101)
読書(95)
読書感想文(19)
読書実験クラブ(9)
友達サイト(7)
日本(39)
日本語脳(15)
発達障害(1)
東日本大震災(15)
facebook(29)
facebookの記事(165)
プレゼン作文発表会(20)
プログラミング教育(5)
勉強の仕方(119)
未来の教育(31)
MOOC(2)
無の文化(9)
メディア(8)
森の学校オンエア(2)
森リン(103)
問題集読書(33)
読み物(1)
四行詩(13)
未分類(378)

QRコード






 
小学生、中学生、高校生の作文(2007年4月まで)
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。