ゲストさん ログイン ログアウト 登録
 子供が学校に行きたくないと言い出したら Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 3234番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/6/1
子供が学校に行きたくないと言い出したら as/3234.html
森川林 2018/03/10 07:00 

 実は、私のうちの子も小学校4年生のころに不登校になりました。
 理由は、学校で友達が授業中に先生からいじめられているのを見るのが嫌だからということでした。先生からというところが何か変ですが(笑)。
 私は、自分自身が学校に行くのがあまり好きではなかったので、その話を聞いたときにはすぐに賛成しました。

 私が、学校時代にいちばん苦痛だったのが、硬い椅子に座って先生の話をただ聞いているだけの退屈な時間を我慢することでした。
 だから、学校に行かずに家でのんびり楽しいことをしていた方が、ずっと人間らしい生活が送れるという感覚が自分の中にあったのです。

 子供の不登校ということについては、全く何も心配していませんでした。
 子供と話をしていて、まともに対話ができるのであれば、学校に行くとか行かないとかいうことはどうでもいいことだと思っていたからです。

 社会が決めた路線から子供を見るのではなく、親が自分の目で見てちゃんと育っていると思う子であれば、学校に行こうが行くまいが、成績がよかろうが悪かろうが、そういうことはあとからどうにでもなるのです。

 特に、今は学校に行かなくても、主要教科の参考書を一冊ずつ用意して家庭で勉強すれば、学校に行くよりもずっと短時間で多くのことを学べます。
 授業的なことをしたいのであれば、スタディサプリなどで勉強をしていくこともできます。

 学校の利点は、友達や先生との集団生活が行えるということですが、それは放課後の地域のサークルのようなところに参加してもいいですし、又は、インターネットでいろいろな集まりに参加してもいいと思います。

 今の社会では、勉強する手段はいくらでもあるし、友達と交流する手段もいくらでもあるので、学校に行くということを義務と感じる必要は全くないのです。

 そして、いちばん大事な考え方は、人生の目的は仕事をすることであって学校に行くことではないということです。
 昔は、学校に行くことが仕事の最初のステップであるかのように考えられていましたが、今はそういうことはありません。
 学歴で採用を決めるような企業はもちろんありますが、世の中にはどこの学校を出ていようが関係がないという仕事の方がずっと多いのです。

 今仕事をしている大人の人は、同じ仕事をしている仲間がどこの学校を出たかということとその人の実力はほとんど関係がないことを知っているはずです。
 関係があるとすれば、それは偏差値の高い学校を出た人は誤字が少ないとか、長い文章を読むのが苦にならないとかいう程度のことです。
 その程度の長所は、その他の様々な長所でいくらでも逆転するごく一部の長所にすぎません。

 ですから、今子供が不登校になると心配している人については、むしろ不登校を活かして自分らしい個性的な生き方をしていくチャンスだと考えていくことです。
 今の世の中の大人の多くは、まともな路線を歩んできている人が多いので、人と違うことをやることに不安や恐怖を覚えるようです。
 しかし、大きく考えれば人生は誰にとってもチャレンジの連続で安心できるような道などはどこにもありません。
 それならば、むしろ人と違う道を歩むということをいい機会だと考えていくといいのだと思います。

 ところで、最初に書いたうちの子は、今は普通の社会人で子供もいて普通に仕事をしています。
 不登校の時期に、北海道の山村留学に行きしばらく暮らしていましたが、近くの海でウニを取って浜辺で焼いてみんなで食べたのがすごくいい思い出になっているようでした。

 どんなことも過ぎてしまえば、みんな楽しい思い出になるのです。
 だから、今起きていることは、どれも必然で必要なことで、それがあとで必ずいい結果になると考えていくといいのです。


 対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
生き方(41) 子育て(117) 不登校(0) 

コメント欄

森川林 2018年3月10日 7時12分 1 
 少子化が進み子供の数は年々減っているのに、不登校の子の数は増えています。
 しかし、学校に行きたくないというのは、表面的な現象に過ぎません。
 不登校の本質は、もっと人間らしく、あるいは自分らしく生きていきたいということなのです。
 だから、大人はその本質を生かせる道を考えてあげることです。


nane 2018年3月10日 7時19分 1 
 これは宣伝ではないので、問合せはしないでほしいのですが、不登校になったらオンラインの少人数クラスで勉強すればそれでいいと私は思います。
 当事者がいちばん事情をよくわかっているでしょうから、不登校の子のお母さんが、同じような不登校の子の保護者に呼びかけて、オンラインの少人数の勉強会をすればいいのです。
 そうしたら、みんなそっちの方がいいと言うようになるかもしれません。


コメントフォーム
子供が学校に行きたくないと言い出したら 森川林 20180310 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
せそたち (スパム投稿を防ぐために五十音表の「せそたち」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
生き方(41) 子育て(117) 不登校(0) 
コメント1~10件
4月の森リン大 森川林
 大学生や社会人になった元生徒の子供たちが、自分が中学生だっ 5/31
優しい母が減っ 森川林
 娘さんの友達から怖がられているというお母さん、コメントあり 5/8
優しい母が減っ 娘の友達
娘は中3。私は自称甘い母親です。世の中の厳しい先輩ママたちか 5/7
学習グラフのペ 森川林
言葉の森の今後の方針は、デジタルなデータをアナログで送信する 5/6
森リンベストの 森川林
じすけ君、ありがとう。 統合失調症のような、また似たような 4/21
森リンベストの じすけ
こわばんは 今日は元気一杯、体験発表をさせて頂きます。 4/20
国語読解問題の 森川林
 あるとき、高3の元生徒から、「国語の成績が悪いのでどうした 3/28
今日は読書3冊 森川林
苫米地さんの「日本転生」は必読書。 3/25
共感力とは何か 森川林
言葉の森のライバルというのはない。 森林プロジェクトで 3/23
3月保護者懇談 森川林
 いろいろ盛りだくさんの内容ですが、いちばんのポイントは、中 3/22
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
読会検定5月  あかそよ
いつもありがとうございます。 問題3 AB共に、「兄ち 5/31
臨死体験で見た 森川林
臨死体験で見た「宇宙の真実」とは?【山納銀之輔さん前編】 5/28
Re: 読解検 森川林
 いい質問です。  このように質問する人は、国語の力がつく 5/23
読解検定4月中 あうせれ
問8のAが×だと思いました。←設問には「急に熱心になった」と 5/22
言葉の森のホー 森川林
言葉の森のホームページについて、わかりにくいだの何だのと言っ 5/22
5月保護者懇談 森川林
シラン ●学習グラフの見方  学習グラフ 5/22
未来の歴史の教 森川林
未来の歴史の教科書には、 「この時代の子供たちは、みんな、 5/18
言葉の森のYo 森川林
言葉の森のYouTubeチャンネルの登録者数が、1000人を 5/17
通学が普通、通 森川林
通学が普通、通信はおまけ、 オンラインは特殊な例外(笑)と 5/15
ブンブンドリム 森川林
 ブンブンドリムが、「31年の実績」と書いていたので、   5/15

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習