ゲストさん ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 3643番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/6/10
お母さんとの対話が子供を賢くする――作文発表交流会の作文から as/3643.html
森川林 2019/03/25 07:05 

 小学5年生の課題は、急に難しくなります。
 それは、受験作文に対応できるモードになるからです。

 小4までの作文は、子供が似た話を親に取材したときでも、その場で簡単に答えることができました。
 例えば、「がんばったこと」とか、「痛かったこと」とか、「私の大好物」とかいう課題だったからです。

 しかし、小5からは、親も準備をしておかないと、とっさには答えられないような話を聞かれるようになります。
 例えば、「創造とは」とか、「科学の発達について」とか、「里山の自然」とかいう課題になるからです。

 このときに、お母さん(時にはお父さん)が話してくれる似た話は、子供にとって初めて聞くことが多いものです。
 それは、家庭の日常会話で、親が突然、「あのね、創造とはね……」というような話をすることはまずないからです。

 子供はもちろん、友達どうしでもそういう会話はしません。
 読んでいる本も、そういう話題の本であることはまずありません。

 ところが、受験の作文課題や、国語の問題では、そういう抽象的な分野が出てきます。
 そのときに、問題集だけで勉強してきた子と、親と話してきた子では、問題の消化の仕方がかなり違ってくるのです。

 先日の作文発表交流会で、やはり小学校高学年の子が発表した作文の内容は、どれもそういうお母さんに聞いた具体的な話が入っていました。
 こういう会話が毎週あるというのは、親にとっては負担があるかもしれませんが、同時に子供と話す楽しい時間でもあると思います。

 そして、この親との対話の中で、子供の語彙力や思考力が育っていくのです。

▽先日の作文発表交流会の作文から(面白い作文がたくさんありましたが、その中からひとつだけ)


 小学5年生の課題は、急に難しくなります。
 それは、受験作文に対応できるモードになるからです。

 小4までの作文は、子供が似た話を親に取材したときでも、その場で簡単に答えることができました。
 例えば、「がんばったこと」とか、「痛かったこと」とか、「私の大好物」とかいう課題だったからです。

 しかし、小5からは、親も準備をしておかないと、とっさには答えられないような話を聞かれるようになります。
 例えば、「創造とは」とか、「科学の発達について」とか、「里山の自然」とかいう課題になるからです。

 このときに、お母さん(時にはお父さん)が話してくれる似た話は、子供にとって初めて聞くことが多いものです。
 それは、家庭の日常会話で、親が突然、「あのね、創造とはね……」というような話をすることはまずないからです。

 子供はもちろん、友達どうしでもそういう会話はしません。
 読んでいる本も、そういう話題の本であることはまずありません。

 ところが、受験の作文課題や、国語の問題では、そういう抽象的な分野が出てきます。
 そのときに、問題集だけで勉強してきた子と、親と話してきた子では、問題の消化の仕方がかなり違ってくるのです。

 先日の作文発表交流会で、やはり小学校高学年の子が発表した作文の内容は、どれもそういうお母さんに聞いた具体的な話が入っていました。
 こういう会話が毎週あるというのは、親にとっては負担があるかもしれませんが、同時に子供と話す楽しい時間でもあると思います。

 そして、この親との対話の中で、子供の語彙力や思考力が育っていくのです。

▽先日の作文発表交流会の作文から(面白い作文がたくさんありましたが、その中からひとつだけ)



 創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

コメント欄

森川林 2019年3月25日 7時28分  
 子供たちはみんな、学校で同じような勉強をしています。
 子供たちを取り巻く社会の環境も、大体どこも同じです。
 生まれつきの差はあるかもしれませんが、それはほんのわずかです。
 しかし、小学校低学年のころから既に思考力の差がかなり出てきます。
 それは、家庭での日常生活における読書(読み聞かせ)と対話の差なのです。
 だから、勉強をさせるために塾に通わせるより、毎日の生活の中で、読書と対話を少し意識的に行うだけで子供は大きく変わります。(ただし、最初のうちはその変化は目立ちませんが。)


nane 2019年3月25日 7時40分  
 子供の学力の差とは、日本語力の差です。
 その日本語力は、塾で国語の勉強をすることによってつくのではありません。
 もちろん通信教育の国語の問題集でつくのでもありません。
 家庭の日常生活の中の読書と対話によってつくのです。
 だから、読書と対話のきっかけとなる言葉の森の作文の勉強が大事になるのです。


コメントフォーム
お母さんとの対話が子供を賢くする――作文発表交流会の作文から 森川林 20190325 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
おかきく (スパム投稿を防ぐために五十音表の「おかきく」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
発表交流会(20) 
コメント31~40件
……前のコメント
低学年の作文の 森川林
低学年の作文でいちばん大事なことは、題材選びです。 その題 3/3
作文における書 森川林
 作文で大事なのは中身です。  しかし、中身はなかなか進歩 3/2
これからの新し 森川林
 今はまだ、勉強のゴールは、大学入試になっています。  大 3/1
上手な作文とそ 森川林
 上手な作文とそうでない作文の差は、語彙力の差です。  そ 2/29
ChatGPT 森川林
 創造発表の勉強のネックになるのは、個性的なテーマであればあ 2/28
夏期講習でのデ 森川林
 国語の勉強の方法としていちばんいいのは、ディスカッションで 2/25
教育論に欠けて 森川林
 ボタンの掛け違いは、最後になるまでわかりません。  最初 2/18
教育論に欠けて 森川林
 しっかり勉強して、いい学校に入り、成績を上げて、目指す大学 2/18
創造発表クラス 森川林
創造発表の勉強は、知識的にやるのではなく、実験的にやることが 2/5
齋藤孝さんへの 森川林
私は、ブンブンどりむのようなレベルの低いものは誰もやらないだ 2/4
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
岡田斗司夫さん 森川林
岡田斗司夫さんの話が面白い。 【最新動画】2025年問題っ 6/9
同調圧力と方便 森川林
 なぜ、子供を褒めることが大事かというと、子供は褒め言葉に同 6/9
Re: 読会検 森川林
お返事遅れて失礼。 しっかり、読んでいてえらい! 問 6/7
歌はいいなあ 森川林
志村けんと八代亜紀が面白い https://www.you 6/3
大事なのは、結 森川林
大事なのは、結果よりも動機だ。 自分は、日本を守るために仕 6/2
読会検定5月  あかそよ
いつもありがとうございます。 問題3 AB共に、「兄ち 5/31
臨死体験で見た 森川林
臨死体験で見た「宇宙の真実」とは?【山納銀之輔さん前編】 5/28
Re: 読解検 森川林
 いい質問です。  このように質問する人は、国語の力がつく 5/23
読解検定4月中 あうせれ
問8のAが×だと思いました。←設問には「急に熱心になった」と 5/22
言葉の森のホー 森川林
言葉の森のホームページについて、わかりにくいだの何だのと言っ 5/22

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習