【合格速報】慶応大学総合政策部 【合格速報】慶応大学総合政策部 アマチュアの時代 受験作文の直前アドバイスのお知らせ オンライン教育と創造教育

記事 3105番  最新の記事 <一つ前の記事 一つ後の記事> 2018/12/16 
長所を伸ばすのが必要なときと、欠点を直すのが必要なとき
森川林 2017/12/06 20:41 


 子供の作文に対する要望で多いのが、もっと字を丁寧に書いてほしいということです。
 特に男の子の場合は、かなりのお母さんがそういうことを言います。

 文字は最初に書いたときの経験があとまで続くので、幼児期のまだ字の書き方を習っていない時期に、両親や兄弟の真似をして文字を書くと、その自己流の文字が定着してしまいます。

 だから、字の下手な子は、頭のよい、好奇心の強い、何でも自分でやってみたがるという積極的な子に多いのです。

 だから、子供に正しい字の書き方を教えるのは小学校に上がってから、という一律の基準ではなく、その子が文字を書くことに興味を持ち始めた時期からというように、家庭の方針を決めていくとよいのです。

 さて、話は変わって、作文の字の書き方を注意するというような、欠点を直そうとする見方は、子供の成長にとってプラスにはなりません。
 世の中で成功するコツは、欠点を直すことではなく長所を伸ばすことだからです。

 昔、船井幸雄さんが企業へのアドバイスとしてよく言っていたことは、売上が下がったところに力を入れるのではなく、伸びているところに力を入れる、ということでした。
 子供の育て方にも、同じことが言えます。

 お母さんやお父さんは、その子のよいところをできるだけ見つけ、それをその子のよさとして認めていくことが大切です。

 欠点に目を向けて、欠点を直すことに力を入れるお父さんお母さんは、自分自身の生き方に関しても欠点を直そうという真面目な人が多いように思います。

 しかし、そういう真面目さは、周りの人からは評価されますが、本人自身の人生の満足感という点では、かえっては不十分であることも多いように思います。

 ところが、ここでまた話は変わって、入学試験のような課題に取り組む際は、よいところを伸ばすよりも悪いところを直す方がよいのです。

 例えば、理科がいつも90点以上取れるのに、社会がいつも70点以下だという生徒の場合、得意な理科を90点から100点にするよりも、苦手な社会を70点から80点にする方がはるかに簡単です。

 だから、受験勉強は欠点を直すというところに力を入れていくのです。

 算数数学の勉強の仕方も同じです。
 自分の得意なよくできるところに力を入れるのではなく、自分ができなかったところに力を入れるからこそ得点が上がります。

 だから、算数数学の問題集はただ漠然とやるのではなく、一度解いてできなかったところだけをピックアップして2度も3度も、解けない問題がなくなるまで磨いていくことが大事です。

 そのためには、算数数学の問題集に直接計算や答えを書き込むのではなく、計算や答えをノートに書き出してやっていくことです。

 算数数学の問題集には○か×かの結果をつけるだけにして、それ以上の計算や答えは書きません。
 そうすると、その問題集の問題が全部解けるようになるまで、3度でも4度でもその問題集を使い尽くすことができます。

 小学校低学年の算数数学問題集は、子供が取り組みやすくするためだと思いますが、問題集に直接書き込む形のものが多いようです。
 しかし、ここで問題集に書き込むことに慣れてしまうと、学年が上がってからでもその癖がなかなか抜けません。
 低学年のころから、算数の練習は、ノートに計算と答えを書くという習慣にしておくといいと思います。

 さて、ではなぜ入学試験では欠点を直す方がいいのでしょうか。
 それは、入試が答えのある世界だからです。

 答えという枠がある世界では、その答えに向かって欠点を直していくことが最も効率のよいやり方です。
 だから、かつての日本の高度経済成長時代のように、欧米の先進国に追いつくという答えがある社会では、足りないところを補ったり、欠点を直したりすることが効率のよい生き方だったのです。
 今の大人の世代は、その文化の名残りをまだ持っているのです。

 これからの社会では、よく言われるように答えはありません。
 社会の変化や技術の変化が早いので、答えをそのつど見つけ、軌道修正し、自分で新しい問題を発見していくことが社会全体の大きな了解事項になってきます。

 そういう社会でたくましく生きていくためには、欠点を直す生き方ではなく、長所を伸ばす生き方が重要になるのです。

 作文の字の書き方の話から、だいぶ話が広がりましたが、子供の生活や勉強を見るときは答えという枠組みがある世界では欠点を直してもよいが、基本的には長所を伸ばすことで子育てをしていく方がよいと考えることが大切です。


●言葉の森 受講案内 ●森林プロジェクト 講師育成講座


 子供の作文に対する要望で多いのが、もっと字を丁寧に書いてほしいということです。
 特に男の子の場合は、かなりのお母さんがそういうことを言います。

 文字は最初に書いたときの経験があとまで続くので、幼児期のまだ字の書き方を習っていない時期に、両親や兄弟の真似をして文字を書くと、その自己流の文字が定着してしまいます。

 だから、字の下手な子は、頭のよい、好奇心の強い、何でも自分でやってみたがるという積極的な子に多いのです。

 だから、子供に正しい字の書き方を教えるのは小学校に上がってから、という一律の基準ではなく、その子が文字を書くことに興味を持ち始めた時期からというように、家庭の方針を決めていくとよいのです。

 さて、話は変わって、作文の字の書き方を注意するというような、欠点を直そうとする見方は、子供の成長にとってプラスにはなりません。
 世の中で成功するコツは、欠点を直すことではなく長所を伸ばすことだからです。

 昔、船井幸雄さんが企業へのアドバイスとしてよく言っていたことは、売上が下がったところに力を入れるのではなく、伸びているところに力を入れる、ということでした。
 子供の育て方にも、同じことが言えます。

 お母さんやお父さんは、その子のよいところをできるだけ見つけ、それをその子のよさとして認めていくことが大切です。

 欠点に目を向けて、欠点を直すことに力を入れるお父さんお母さんは、自分自身の生き方に関しても欠点を直そうという真面目な人が多いように思います。

 しかし、そういう真面目さは、周りの人からは評価されますが、本人自身の人生の満足感という点では、かえっては不十分であることも多いように思います。

 ところが、ここでまた話は変わって、入学試験のような課題に取り組む際は、よいところを伸ばすよりも悪いところを直す方がよいのです。

 例えば、理科がいつも90点以上取れるのに、社会がいつも70点以下だという生徒の場合、得意な理科を90点から100点にするよりも、苦手な社会を70点から80点にする方がはるかに簡単です。

 だから、受験勉強は欠点を直すというところに力を入れていくのです。

 算数数学の勉強の仕方も同じです。
 自分の得意なよくできるところに力を入れるのではなく、自分ができなかったところに力を入れるからこそ得点が上がります。

 だから、算数数学の問題集はただ漠然とやるのではなく、一度解いてできなかったところだけをピックアップして2度も3度も、解けない問題がなくなるまで磨いていくことが大事です。

 そのためには、算数数学の問題集に直接計算や答えを書き込むのではなく、計算や答えをノートに書き出してやっていくことです。

 算数数学の問題集には○か×かの結果をつけるだけにして、それ以上の計算や答えは書きません。
 そうすると、その問題集の問題が全部解けるようになるまで、3度でも4度でもその問題集を使い尽くすことができます。

 小学校低学年の算数数学問題集は、子供が取り組みやすくするためだと思いますが、問題集に直接書き込む形のものが多いようです。
 しかし、ここで問題集に書き込むことに慣れてしまうと、学年が上がってからでもその癖がなかなか抜けません。
 低学年のころから、算数の練習は、ノートに計算と答えを書くという習慣にしておくといいと思います。

 さて、ではなぜ入学試験では欠点を直す方がいいのでしょうか。
 それは、入試が答えのある世界だからです。

 答えという枠がある世界では、その答えに向かって欠点を直していくことが最も効率のよいやり方です。
 だから、かつての日本の高度経済成長時代のように、欧米の先進国に追いつくという答えがある社会では、足りないところを補ったり、欠点を直したりすることが効率のよい生き方だったのです。
 今の大人の世代は、その文化の名残りをまだ持っているのです。

 これからの社会では、よく言われるように答えはありません。
 社会の変化や技術の変化が早いので、答えをそのつど見つけ、軌道修正し、自分で新しい問題を発見していくことが社会全体の大きな了解事項になってきます。

 そういう社会でたくましく生きていくためには、欠点を直す生き方ではなく、長所を伸ばす生き方が重要になるのです。

 作文の字の書き方の話から、だいぶ話が広がりましたが、子供の生活や勉強を見るときは答えという枠組みがある世界では欠点を直してもよいが、基本的には長所を伸ばすことで子育てをしていく方がよいと考えることが大切です。


●言葉の森 受講案内 ●森林プロジェクト 講師育成講座

コメント欄

森川林 2017年12月6日 20時46分 1 
 子供は、基本的に褒めているだけでいい子に育ちます。
 ただ、例外的に、欠点を直すことに力を入れる分野もあります。
 それが入試です。
 答えのある世界では、欠点を直すのが最も効率がいいからです。
 しかし、これからの世の中では、答えのある分野は次第に少なくなっていきます。
 答えのない分野では、長所を伸ばすことが必要になってくるのです。


nane 2017年12月6日 20時53分 1 
 欠点をいくら直しても、ほかの人と同じになるだけです。
 長所を伸ばせば、その人だけしかできない分野が作れます。
 だから、子供のころから、よいところを伸ばすということをできるだけ意識して生活していくといいのです。



コメントフォーム
長所を伸ばすのが必要なときと、欠点を直すのが必要なとき 森川林 20171206 に対するコメント

▽コメントはここにお書きください。
まみむめ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「まみむめ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

(za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
メルマガの配信
▼バックナンバー
○一般用 ダイジェスト版
○生徒用 完全版

Facebookページ
言葉の森作文ネットワーク
いいね! 17,226件
新着コメント1~3件
小1~小6の1 森川林
 12.3週の授業の動画をアップロードし 12/15
アマチュアの時 nane
 どんな専門家も、最初は素人です。生まれ 12/13
アマチュアの時 森川林
 これからはアマチュアの時代だなどと言う 12/13
……次のコメント

オープン教育 1~10件
オープンの川
過去の記事

過去の31~60件目を表示
……先の30件
■漢字を使わずに作文をひらがなばかりで書く子 10月24日
■上達が早い寺子屋オンライン作文の子供たち 10月22日
■主要教科は学校時代の勉強、作文と読書は生涯の勉強 10月19日
■書く勉強よりも読む勉強の方がなぜ良いのか 10月18日
■これからの新しい作文教室の姿――通学も通信も超えた教室 10月16日
■移転先はオープン教育掲示板に――今後の大方針変更――言葉の森の教室も引越しに 10月15日
■少人数のオンラインクラスと相性のいい個性的な勉強、読書と作文とプログラミング 10月12日
■学力は8割でよいという考え――では何を伸ばすのか 10月11日
■一人ひとりの個性が光る教育を日本から 10月10日
■google+終了につき、寺子屋オンラインの作品アップの移行先にWorkplaceを検討中 10月9日
■「良い子」とは少し外れたところにいるのが本当の良い子 10月8日
■提出率百パーセントの通信作文とは 10月6日
■8月の森リン大賞より(小5・小6・中1の部) 10月5日
■今、寺子屋オンラインシステムで考えていること(3)――森林プロジェクトの講師 10月4日
■今、寺子屋オンラインシステムで考えていること(2)――実習時間の確保、学年分け、定期テストなど 10月3日
■今、寺子屋オンラインシステムで考えていること(1)――実習時間の確保、学年分け、定期テストなど 10月2日
■国語の勉強の仕方は、まず読むことから――問題を解く勉強はずっとあとから 10月1日
■本当の教育は、家庭教育も含めた教育から――学力だけでなく文化力も育てる寺子屋オンライン教育 9月30日
■小4で作文が上手に書ける子は、小5からの考える作文の前夜の時期にいる――その時期をどう過ごすか 9月28日
■読書力がつく寺子屋オンラインの読書紹介 9月25日
■遊びと同じように子供たちが熱中できる勉強――勉強はつまらないのに遊びはなぜ面白いか 9月24日
■毎回の作文が日に日に上達する作文クラス――時間よりも意欲に比例する作文力 9月22日
■作文が好きで得意なのに、模試の点数が悪かったというケース 9月21日
■オンラインの少人数クラスで次々に暗唱をする子供たち 9月20日
■9月4週に発表交流会と保護者懇談会 9月18日
■小1親子作文をはじめとする寺子屋オンライン作文クラスと森林プロジェクトの講師 9月17日
■日曜朝の「親子作文」体験学習の1回目の授業の説明動画 9月14日
■森リンの作文評価の基準は語彙の多様性とバランス 9月14日
■国語のテストはなぜ100点が取りにくいか。それは答えが間違っていることがあるから 9月13日
■7月の森リン大賞、小6、中2,高2の作文――森リン点の高い子は学力も高い 9月12日
……前の30件
HPの記事検索
ホームページの全記事

 言葉の森新聞

Google+ページ
言葉の森作文オンエア

Twitter
言葉の森@kotomori

RSS
RSSリーダー

代表プロフィール
森川林(本名中根克明)

講師ブログ
言葉の森の講師のブログ

算数の通信教育
できた君の算数クラブ

カテゴリー
全カテゴリー
ICT教育(1)
遊び(6)
新しい産業(23)
暗唱(121)
生き方(41)
息抜き(19)
いじめ(1)
インターネット(25)
英語教育(10)
オープン教育(24)
親子作文コース(9)
オンエア講座(41)
音声入力(10)
音読(22)
オンライン作文(2)
外国人と日本語(4)
科学(5)
学問コース(1)
学力テスト(2)
合宿(14)
家庭学習(92)
家庭で教える作文(55)
漢字(17)
帰国子女(12)
教育技術(5)
教育論文化論(255)
教室の話題(26)
行事と文化(1)
ゲーム的教育(4)
合格情報(27)
高校入試作文小論文(10)
構成図(25)
公立中高一貫校(63)
国語問題(15)
国語力読解力(155)
子育て(117)
言の葉クラブ(2)
言葉の森サイト(41)
言葉の森の特徴(83)
言葉の森のビジョン(51)
子供たちの作文(59)
作文教育(134)
作文検定試験(4)
作文の書き方(108)
算数・数学(22)
自習検定試験(10)
自習表(5)
自然災害(1)
実行課題(9)
質問と意見(39)
受験作文小論文(89)
小学校低学年(79)
森林プロジェクト(50)
政治経済(63)
生徒父母向け記事(61)
生徒父母連絡(78)
全教科指導(2)
センター試験(7)
創造力(9)
大学入試(14)
対話(45)
他の教室との違い(22)
知のパラダイム(15)
中学生の勉强(21)
中高一貫校(11)
寺子屋オンライン(101)
読書(95)
読書感想文(19)
読書実験クラブ(9)
友達サイト(7)
日本(39)
日本語脳(15)
発達障害(1)
発表交流会(20)
東日本大震災(15)
facebook(29)
facebookの記事(165)
プログラミング教育(5)
勉強の仕方(119)
未来の教育(31)
MOOC(2)
無の文化(9)
メディア(8)
森の学校オンライン(2)
森リン(103)
問題集読書(33)
読み物(1)
四行詩(13)
未分類(378)

QRコード






 
小学生、中学生、高校生の作文(2007年4月まで)
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

Donate with IndieSquare