ゲストさん ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 3628番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/18
新小5・小6の保護者懇談会から――英語の暗唱について、意見文の書き方についてほか as/3628.html
森川林 2019/03/14 06:04 

 昨日3/13(水)の保護者懇談会で出された質問のうち、追加の説明が必要だったものを掲載します。

 まず、英語の暗唱についてですが、大事なことは、日本語の暗唱が基本で、英語はその余録のようなものとして位置づけておくことです。
 英語の暗唱で、英語力は確かにつきますが(野口悠紀雄さんも「『超』英語法」の中でそのことを強調しています)、しかし、あらゆる学力の基礎となるのは日本語ですから、日本語の暗唱を確実にやっておくことです。
 ですから、言葉の森の暗唱検定も、英語の暗唱は、日本語の暗唱検定5級が合格したことが条件になります。
 本当は、日本語の暗唱検定初段の合格を目指してからがいいと思います。

 英語の暗唱を始める時期は、小学4年生からです。そのころは、知識的な理解以前に言葉として丸ごと英語を吸収できるからです。
 しかし、小3以下で英語をやるのは、日本語力の発達が阻害されるので、小3までは、あくまでも日本語力の充実を中心にしておく必要があります。

 英語の暗唱のリンクは、「暗唱検定文集」の中にあります。

▽暗唱検定文集
https://www.mori7.net/mine/as2.php

 なお、暗唱に関して、齋藤孝さんの「日本語速音読」の本についての質問がありました。
 一見、暗唱よりも簡単そうに見えますが、そういう中途半端なものをやるよりも、暗唱という形で実力をしっかりつけることが大事です。
 斎藤さんは、いろいろなものを引用して次々に本を出していますが、その中には実績のないものもかなりあります。
 言葉の森の暗唱検定のように、確実にやっている人がいて成果が出ているものを中心にやっていくことが大事です。


 もうひとつの質問は、学習塾でも作文の授業があるようになって、選択しないことができないので、言葉の森の作文と両方やることになったという話がありました。
 子供さんにとっては大変だと思いますが、言葉の森の作文を基本にしてがんばってやっていってください。

 その学習塾で意見文の宿題があったが、どう書くかという質問がありました。
 言葉の森では、意見文は中1から始めることにしていますが、小学校高学年の生徒でももちろん書けます。
 ただし、小学生のころは、意見よりも実例を充実させる時期なので、意見文の前の説明文を中心に勉強をしています。

 意見文の書き方の基本は、次のようになります。
1.第一段落は、状況実例と意見。(意見だけにする場合もあります。)
2.第二段落は、その理由又は方法と、その理由や方法の裏付けとなる体験実例。
3.第三段落は、第二の理由又は方法と、その裏付けとなる社会実例。(調べた話ではデータが入るとよい)
4.第四段落は、第一段落の意見への反対利権に対する理解を書きながら、再度自分の意見を書く。
 作文の結びの5行に、自作名言を入れる。
 4つの段落は、同じぐらいの長さで書いていけるといいです。

 森リン大賞のページに、小5から高3(社会人)まで毎月の代表作品が載っていますから、それらを参考にして中高生がどういう文章を書いているか見ておくと意見文を書くときの参考になると思います。

▽森リン大賞の記録「森リンの丘」
https://www.mori7.net/oka/moririn_seisyo.php

 なお、森リン大賞の代表作品を載せるのは小5以上にしています。
 小1から小4の生徒の作文も優れたものがありますが、その時期の作文を載せると、保護者の方が自分の子供の作文と比較して、子供を煽ることが多く、それがもとで作文が苦手になるケースが多かったからです。

 作文については、上手な子の作文と比較するようなことはせず、自分の子供の作文のいいところだけを見ていくようにしてください。それが実力を伸ばすいちばんの方法です。


 昨日の新小5・小6の保護者懇談会の資料の説明の動画です。(質問と応答の部分は入れてありません)

▽新小5・小6の保護者懇談会の資料の説明
https://youtu.be/IRO58pkgdjg

 昨日3/13(水)の保護者懇談会で出された質問のうち、追加の説明が必要だったものを掲載します。

 まず、英語の暗唱についてですが、大事なことは、日本語の暗唱が基本で、英語はその余録のようなものとして位置づけておくことです。
 英語の暗唱で、英語力は確かにつきますが(野口悠紀雄さんも「『超』英語法」の中でそのことを強調しています)、しかし、あらゆる学力の基礎となるのは日本語ですから、日本語の暗唱を確実にやっておくことです。
 ですから、言葉の森の暗唱検定も、英語の暗唱は、日本語の暗唱検定5級が合格したことが条件になります。
 本当は、日本語の暗唱検定初段の合格を目指してからがいいと思います。

 英語の暗唱を始める時期は、小学4年生からです。そのころは、知識的な理解以前に言葉として丸ごと英語を吸収できるからです。
 しかし、小3以下で英語をやるのは、日本語力の発達が阻害されるので、小3までは、あくまでも日本語力の充実を中心にしておく必要があります。

 英語の暗唱のリンクは、「暗唱検定文集」の中にあります。

▽暗唱検定文集
https://www.mori7.net/mine/as2.php

 なお、暗唱に関して、齋藤孝さんの「日本語速音読」の本についての質問がありました。
 一見、暗唱よりも簡単そうに見えますが、そういう中途半端なものをやるよりも、暗唱という形で実力をしっかりつけることが大事です。
 斎藤さんは、いろいろなものを引用して次々に本を出していますが、その中には実績のないものもかなりあります。
 言葉の森の暗唱検定のように、確実にやっている人がいて成果が出ているものを中心にやっていくことが大事です。


 もうひとつの質問は、学習塾でも作文の授業があるようになって、選択しないことができないので、言葉の森の作文と両方やることになったという話がありました。
 子供さんにとっては大変だと思いますが、言葉の森の作文を基本にしてがんばってやっていってください。

 その学習塾で意見文の宿題があったが、どう書くかという質問がありました。
 言葉の森では、意見文は中1から始めることにしていますが、小学校高学年の生徒でももちろん書けます。
 ただし、小学生のころは、意見よりも実例を充実させる時期なので、意見文の前の説明文を中心に勉強をしています。

 意見文の書き方の基本は、次のようになります。
1.第一段落は、状況実例と意見。(意見だけにする場合もあります。)
2.第二段落は、その理由又は方法と、その理由や方法の裏付けとなる体験実例。
3.第三段落は、第二の理由又は方法と、その裏付けとなる社会実例。(調べた話ではデータが入るとよい)
4.第四段落は、第一段落の意見への反対利権に対する理解を書きながら、再度自分の意見を書く。
 作文の結びの5行に、自作名言を入れる。
 4つの段落は、同じぐらいの長さで書いていけるといいです。

 森リン大賞のページに、小5から高3(社会人)まで毎月の代表作品が載っていますから、それらを参考にして中高生がどういう文章を書いているか見ておくと意見文を書くときの参考になると思います。

▽森リン大賞の記録「森リンの丘」
https://www.mori7.net/oka/moririn_seisyo.php

 なお、森リン大賞の代表作品を載せるのは小5以上にしています。
 小1から小4の生徒の作文も優れたものがありますが、その時期の作文を載せると、保護者の方が自分の子供の作文と比較して、子供を煽ることが多く、それがもとで作文が苦手になるケースが多かったからです。

 作文については、上手な子の作文と比較するようなことはせず、自分の子供の作文のいいところだけを見ていくようにしてください。それが実力を伸ばすいちばんの方法です。


 昨日の新小5・小6の保護者懇談会の資料の説明の動画です。(質問と応答の部分は入れてありません)

▽新小5・小6の保護者懇談会の資料の説明
https://youtu.be/IRO58pkgdjg


 国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

コメント欄

森川林 2019年3月14日 6時23分  
 昨日は、夜8:15~9:00までの保護者懇談会でした。
 昨日参加していだいた方の小学5、6年生の子供さんは、受験する子が大半だと思います。
 受験が迫ると、のんびりしたことはやっていられないという気持ちになりますが、大きく見ると、みんな実力のとおりの社会人になっていきます。
 途中の受験や合否の結果は、どっちの道で進んだかの違いぐらいです。
 受験の合否で人生の明暗が分かれるようなことは、今の世の中ではありません。(昔は多少そういうことがありましたが)
 だから、子供の本当の実力を育てることを第一に考えて子育てをしていくといいと思います。


nane 2019年3月14日 6時55分  
 3年前、小6の生徒の保護者から相談がありました。
 学校の先生との面談で、勉強がよくできるから中学受験をしないともったいないとかなり真剣に言われたとというのです。 
 私は、実力があれば、どちらに行っても同じと言いました。
 結局その子は中学受験はせず、公立中で楽しく過ごし、今年の高校入試で合格しましたが、行った先はやはり同じようなところでした。(同じよりもよかったかもしれません)
 この子が、大学生になり、社会人になるころには、途中で受験をしたかどうかとか、合格したかどうかということは、結局どちらでも同じだったと、更に思うようになると思います。
 実力さえつけておけば、途中のことは一応真剣に取り組むとはしても、それほど運命の分かれ道のように大きく考える必要はありません。
 お父さんやお母さんは、受験の合否が自分の人生に大きく影響したと思いがちですが、それは昔の社会がインターネットというツールも、グローバルなマーケットもなく、少数のマスメディアが支配する国内だけの狭いヒエラルキーのシステムに閉ざされていたからです。
 これからは、そういう過去の価値観が通用しなくなるのだということを前提に、子供の教育も大きく考えていく必要があります。


コメントフォーム
新小5・小6の保護者懇談会から――英語の暗唱について、意見文の書き方についてほか 森川林 20190314 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
あいうえ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「あいうえ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
暗唱(121) 受験作文小論文(89) 懇談会・個人面談(0) 
コメント1~10件
国語読解問題の 森川林
 あるとき、高3の元生徒から、「国語の成績が悪いのでどうした 3/28
今日は読書3冊 森川林
苫米地さんの「日本転生」は必読書。 3/25
共感力とは何か 森川林
言葉の森のライバルというのはない。 森林プロジェクトで 3/23
3月保護者懇談 森川林
 いろいろ盛りだくさんの内容ですが、いちばんのポイントは、中 3/22
中学生、高校生 森川林
 意見文の書き方で、もうひとつあった。  それは、複数の意 3/14
【合格速報】栃 森川林
 おめでとう!  受験勉強中も、硬い説明文の本をばりばり読 3/13
受験作文と入試 森川林
将来の作文入試は、デジタル入力になり、AIで自動採点するよう 3/13
大学入試が終わ 森川林
大学生になっていちばん大事なことは学問に志すこと。 18歳 3/12
【合格速報】東 森川林
 T君、いつも椅子に腹ばいになってずっと本を読んでいたものね 3/11
1月の森リン大 森川林
 小1から高3までの作文が並ぶと、学年に応じて、みんなの考え 3/11
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
日本復活の道筋 森川林
 工業製品を経済発展の原動力をした資本主義は終わりつつある。 4/17
メモ 森川林
https://www.mori7.com/za2024a0 4/16
単なる作業 森川林
勝海舟は、辞書を買うお金がなかったので、ある人から夜中だけ辞 4/8
勉強は、人に教 森川林
勉強は、人に教えてもらうのではなく、 自分で学べばよい。 4/7
タイマー勉強法 森川林
 勉強も、家事も、仕事も、やらなければならない細かいことがた 4/2
人間の役割 森川林
うちの子が1歳か2際のとき、 車で30分ほどの三浦海岸につ 4/2
舞岡のシラサギ 森川林
舞岡八幡宮に行ったら、帰りにシラサギがいた。 3/29
身体や物理的現 森川林
身体や物理的現実は、時間や空間に限定されているが、意識はそれ 3/29
メジロとか、ヒ 森川林
メジロとか、ヒヨドリとか、スズメとか、ヤマバトとかが、毎日わ 3/28
批判と創造 森川林
人を批判することはたやすい。 大事なことは、批判ではなく創 3/27

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習