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創造発表クラスの体験募集――未来の社会とこれからの教育 as/3910.html
森川林 2019/11/07 14:00 

 物事を大きく考えると、遠い将来か近い将来かは別としていずれ入試制度というものはなくなります。

 今、2020年の教育改革に向けて記述力重視という方向で改革が進められていますが、これは全く小手先のもので、客観的な評価が難しいということ以上に大きな問題は、120字程度の記述試験では、高校生が少し練習をすれば誰でも合格点を取れるような文章が書けてしまうことにあります。

 また英語の四技能の評価も、やがて無意味なものになります。
 AIの利用による自動翻訳が進めば、「読む」「聞く」「書く」「話す」いずれの能力も、携帯でカバーできるようになる未来が考えられるからです。

 堀江貴文さんは、ある番組の中で、「センター試験で何が悪い。よくできている」と言っていました。
 これは私も同意見で、旧来の教育に関しては、センター試験はよく作られたものだったと思います。

 このセンター試験の限界を克服するものとして出されているのが現在の教育改革ですが、もともと古い教育体制にもとづいて出されている改革でですから、小手先の改革ではかえって完成度の高いセンター試験よりも劣った試験にならざるを得ないのです。

 では、これまでの古い教育体制を超えた、その先にあるものは何かというとそれは入試というものがない教育なのです。
 なぜ、入試のない教育が可能かというと、オンラインの教育であれば、生徒が自由に自分の好きな授業を聞き、自由に勉強し発表するような教育が主流になるからです。
 リアルな教育は、行事のようなものだけになります。

 このようなオンラインの教育においては、定員制というものがないので、入試をする必要はありません。
 そして、互いの発表の中で、次第に同じ興味を持った生徒たちや同じレベルの生徒どうしが集まり、コミュニティを作り、切磋琢磨をするというような教育がこれから生まれてくるのです。

 このときに価値ある学力は、答えのある勉強で他の人よりも何点か多い点数を取るというようなこれまでの学力の延長にあるものではありません。
 それは、センター試験でも、記述力重視の試験でも同じです。
 未来の教育において、最も価値あるものは創造力という学力なのです。

 この大きな見取り図が、これからの教育を考える際の重要な前提になります。
 しかし、そういう大きな話が信じられない人は、それでもかまいません。
 もっと身近なところで言えば、これからの社会に出て活躍できるのは、AIに代替されるような受験学力の優れた人ではなく、個性がありその個性で世の中に影響を与えられるほどの実力を持った人です。

 個性だけでは不十分です。
 人と違っているというだけでは、誰でも最初から多かれ少なかれ違っているからです。
 違っていることが、ほかの人から一目置かれ、その違いによってその個性の分野で第一人者になっているというような創造力のある個性が必要になるのです。

 では、そのような個性と創造力を子供時代から育てるためにはどうしたらよいかというと、それは三つあります。

 第一に、創造に価値があるという考え方をすることです。
 上手にできた人真似より、下手でもいいから自分流がよいという価値観を持つ必要があります。
 これまでの教育では、自分で考えて×になるより手本どおりにやって○になった方が勝ちという考えがあったので、これまでとは正反対になるということです。

 第二は、個性を学問として追求していくことです。
 子供であれば、自分の好きな勉強という方向で個性を発揮することです。
 なぜなら勉強(学問)の世界は、無限に広がっているからです。

 第三に、その個性を発表する場があることです。
 個性は、他の人との関わりの中で磨かれていくからです。
 その発表する場の一つが、創造発表クラスです。

 この創造発表クラスで面白い研究を発表し合う子供たちが、知的な友達になるというのが、これからの理想的な教育のイメージです。

 よい学校に進む利点は、よい友達に出会う可能性が高いということだと思います。
 しかし、今の学校教育体制そのものが行き詰まりつつある中で、受験秀才の中によい友達がいるかというとそういうことは必ずしも言えません。
 優れた個性を持つ面白い友達は、特定の学校にはいないと考える方が自然です。

 だとすれば、オンラインで小学生のころから個性的創造的な発表を通して一生付き合える友達を作っていくことが、未来の教育の一つの理想の姿になってくると思います。

 この大きな構想のもとで、言葉の森では創造発表クラスを運営しています。

 創造発表クラスは、これまでは、小学中学年以上にならないと、なかなか自分の力で発表する研究はできないところがありました。

 しかし、今度、小学1年生からでも創造的な発表ができるようなせいかつ文化コースを作りました。
 低学年のうちから創造的な発表という面白い勉強に慣れ、それを小学校中学年高学年に進むにつれてより学問的なレベルにまで高め、それとともに、そこで出会うほかの子供たちと理想の友達関係を作っていけるとよいと思います。

 せいかつ文化コースは、月曜から金曜の18時から18時45分です。
 このコースは、小学校低学年の人を中心に募集しますが、他の創造発表クラスでは小学校中学年や高学年の生徒も募集しています。

 せいかつ文化コースの体験学習を希望される方は、下記のフォームからお申し込みください。

https://www.mori7.net/jform_pre.php?f=tkg2019hs

 せいかつ文化コース以外の創造発表クラスの体験学習は、下記のフォームからお申し込みください。

https://www.mori7.net/jform_pre.php?f=tkg2019hg

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 また英語の四技能の評価も、やがて無意味なものになります。
 AIの利用による自動翻訳が進めば、「読む」「聞く」「書く」「話す」いずれの能力も、携帯でカバーできるようになる未来が考えられるからです。

 堀江貴文さんは、ある番組の中で、「センター試験で何が悪い。よくできている」と言っていました。
 これは私も同意見で、旧来の教育に関しては、センター試験はよく作られたものだったと思います。

 このセンター試験の限界を克服するものとして出されているのが現在の教育改革ですが、もともと古い教育体制にもとづいて出されている改革でですから、小手先の改革ではかえって完成度の高いセンター試験よりも劣った試験にならざるを得ないのです。

 では、これまでの古い教育体制を超えた、その先にあるものは何かというとそれは入試というものがない教育なのです。
 なぜ、入試のない教育が可能かというと、オンラインの教育であれば、生徒が自由に自分の好きな授業を聞き、自由に勉強し発表するような教育が主流になるからです。
 リアルな教育は、行事のようなものだけになります。

 このようなオンラインの教育においては、定員制というものがないので、入試をする必要はありません。
 そして、互いの発表の中で、次第に同じ興味を持った生徒たちや同じレベルの生徒どうしが集まり、コミュニティを作り、切磋琢磨をするというような教育がこれから生まれてくるのです。

 このときに価値ある学力は、答えのある勉強で他の人よりも何点か多い点数を取るというようなこれまでの学力の延長にあるものではありません。
 それは、センター試験でも、記述力重視の試験でも同じです。
 未来の教育において、最も価値あるものは創造力という学力なのです。

 この大きな見取り図が、これからの教育を考える際の重要な前提になります。
 しかし、そういう大きな話が信じられない人は、それでもかまいません。
 もっと身近なところで言えば、これからの社会に出て活躍できるのは、AIに代替されるような受験学力の優れた人ではなく、個性がありその個性で世の中に影響を与えられるほどの実力を持った人です。

 個性だけでは不十分です。
 人と違っているというだけでは、誰でも最初から多かれ少なかれ違っているからです。
 違っていることが、ほかの人から一目置かれ、その違いによってその個性の分野で第一人者になっているというような創造力のある個性が必要になるのです。

 では、そのような個性と創造力を子供時代から育てるためにはどうしたらよいかというと、それは三つあります。

 第一に、創造に価値があるという考え方をすることです。
 上手にできた人真似より、下手でもいいから自分流がよいという価値観を持つ必要があります。
 これまでの教育では、自分で考えて×になるより手本どおりにやって○になった方が勝ちという考えがあったので、これまでとは正反対になるということです。

 第二は、個性を学問として追求していくことです。
 子供であれば、自分の好きな勉強という方向で個性を発揮することです。
 なぜなら勉強(学問)の世界は、無限に広がっているからです。

 第三に、その個性を発表する場があることです。
 個性は、他の人との関わりの中で磨かれていくからです。
 その発表する場の一つが、創造発表クラスです。

 この創造発表クラスで面白い研究を発表し合う子供たちが、知的な友達になるというのが、これからの理想的な教育のイメージです。

 よい学校に進む利点は、よい友達に出会う可能性が高いということだと思います。
 しかし、今の学校教育体制そのものが行き詰まりつつある中で、受験秀才の中によい友達がいるかというとそういうことは必ずしも言えません。
 優れた個性を持つ面白い友達は、特定の学校にはいないと考える方が自然です。

 だとすれば、オンラインで小学生のころから個性的創造的な発表を通して一生付き合える友達を作っていくことが、未来の教育の一つの理想の姿になってくると思います。

 この大きな構想のもとで、言葉の森では創造発表クラスを運営しています。

 創造発表クラスは、これまでは、小学中学年以上にならないと、なかなか自分の力で発表する研究はできないところがありました。

 しかし、今度、小学1年生からでも創造的な発表ができるようなせいかつ文化コースを作りました。
 低学年のうちから創造的な発表という面白い勉強に慣れ、それを小学校中学年高学年に進むにつれてより学問的なレベルにまで高め、それとともに、そこで出会うほかの子供たちと理想の友達関係を作っていけるとよいと思います。

 せいかつ文化コースは、月曜から金曜の18時から18時45分です。
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 せいかつ文化コースの体験学習を希望される方は、下記のフォームからお申し込みください。

https://www.mori7.net/jform_pre.php?f=tkg2019hs

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コメント欄

森川林 2019年11月7日 14時28分  
 数年後の勉強ももちろん大事ですが、もっと大事なのは数十年後の人生です。十数年後でもいいです。
 世の中はたぶん大きく変わっていますが、その変わる方向ははっきりしています。
 それは、個性と創造性が重視される社会です。
 その個性と創造性の教育を、今から取り組んでいく必要があるのです。


nane 2019年11月7日 14時34分  
 センター試験に代表される○×式の教育と、教育改革でうたわれている記述力思考力重視の教育とは、今の教育体制を前提としている限り、結局同じ穴のムジナです。
 大事なことは、その穴から出ることなのです。

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