小学校高学年からの本格的な受験作文の勉強は言葉の森で 6月22~28日「子供の読書についてのオンライン懇談会」参加自由 ゲームは飽きるが友達は飽きない 海外帰国子女枠の作文と面接なら言葉の森 繰り返し読むのは、やはり紙の本

記事 3065番  最新の記事 <一つ前の記事 一つ後の記事> 2018/6/25 
これから脚光を浴びる学力は作文力
森川林 2017/10/12 06:06 


 現在の入試は、国数英理社などの主要教科の試験が中心になっています。
 これらの教科の中でも、特に差がつくのは数学と英語です。
 反対に、あまり差がつかないのは国語です。

 なぜかと言うと、数学と英語は知っているかどうかという知識の差が点数の差となって現れるからです。
 数学を考える教科という人がいますが、入試の数学は考える教科というよりも、解法を数多く身につけてそれをあてはめる教科です。
 ですから、難問の解き方の解法を覚えるのに時間をかけた人の点数が上がるという仕組みになっているのです。

 こういう入試が本当の学力を評価していないのではないかという反省から、現在、入試改革が行われようとしています。
 しかし、今考えられている2020年度の入試改革は、今の採点技術の水準を前提にした不十分なものです。

 それは例えば、国語の記述の問題や作文の問題が極めて少ない字数で行われるというところなどに表れています。
 しかも、その少ない字数の記述式の問題であっても、実際に採点するとなると採点する側の負担は○×式の試験に比べて比較にならないほど大きなものになります。
 だから、中途半端に記述式の問題を出すよりも、○×式でのテストの方がコストと効果を考えた場合、ずっとよいものだというのが今の採点の技術の水準です。

 ところが人工知能を利用すれば、作文小論文の採点が一瞬で人間よりも正確にできる時代がやってくるのです。
 これについては、私にも確かな見通しがあります。
 人工知能だけの採点では不安があるという場合は、しばらくは、人工知能の採点で第一次の合格枠を絞り、その狭められた枠の中で人間が採点するという方法も考えられます。
 しかし、いずれは、大学入試程度の小論文であれば、人工知能だけで十分な評価ができるというようになるでしょう。

 この人工知能による作文小論文採点が行われるようになると、国数英理社の教科の試験は、現在のようにガラパゴス化した難問ではなくなります。
 高校の教科書レベルの学習が、全教科にわたってしっかり行われているかどうかというごく普通のものになってきます。

 作文力小論文力というのは、言葉を変えて言えば考える力と表現する力です。
 この考える力思考力と、表現する力作文力さえあれば、他の教科の勉強は、基礎となる学力さえあれば、必要に応じていくらでも進めていけるようになります。
 だから、教科の学力は、全教科にわたる基礎学力がついていればそれで十分なのです。

 このように考えると、これから脚光を浴びる本当の学力は作文力ということになります。

 しかし、今の作文指導のほとんどは、小学校は小学校の生活作文で完結していて、中学はまた中学の作文で完結し、大学入試の小論文はそれだけで完結するという連続性のないものになっています。

 必要なのは小学校低学年の生活作文のレベルから考える要素が段階的に入っていき、小学生の作文が、自然に中学生、高校生、そして社会人の作文力につながっていくような指導の流れを作ることです。

 これが、言葉の森が35年前から行っている作文教育です。
 だから、一人の先生が、ある生徒を小学生から高校生まで指導するということがあるのです。
 こういう作文指導を行っているのは、今のところ言葉の森だけだと思います。

 子供の教育に求められるものは、時代によって変化します。
 江戸時代は、読み書き算盤と並んで、馬術や剣術が教育の中心でした。
 しかし、今、馬術や剣術を習っているような子は、趣味の世界をのぞいてはまずいません。

 現代の教育は、制限時間内に多数の難問を解く受験教育が中心になっています。
 このため、解法を身につけるとか、捨てる難問を見極めるとかいう本来の学力とは関係のない技術が重視されています。

 しかし、これからは人工知能をはじめとした科学技術の発展によって、そういう不自然な教育が是正される時代がやってきます。
 そのときに必要になるのが、作文力を中心とした本当の学力なのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20171012 1 
 言葉の森が作文教室を始めたとき、全国で、作文を教えているような教室はどこにもあありませんでした。
 だから、すべてオリジナルに、小学生から社会人まで一貫して学べるような教材を作ったのです。
 この教材の基本は、今でもほとんど変わっていません。。


nane 20171012 1 
 人工知能(AI)の導入で変わるのは、職業だけではありません。
 教育の内容も大きく変わります。
 今、進められている2020年度からの入試改革も、今考えられている水準よりも更に大きく変わります。
 それは、辞書になる教育から、辞書を使える教育へという、教育の本来の姿に戻ることなのです。


同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
作文教育(134) 未来の教育(31) 

記事 3064番  最新の記事 <一つ前の記事 一つ後の記事> 2018/6/25 
意欲的な勉強ができる仕組み
森川林 2017/10/11 06:07 


 勉強で一番大事なことは、意欲をもって取り組むことです。
 試験の前日の勉強の能率は、普段の勉強とは何倍も違います。
 受験の一年間の勉強の密度は、受験がまだ意識に上る前の勉強とやはり何倍も違います。

 この意欲を持たせる方法として行われやすいのが、競争や賞や罰で意欲づけをすることです。
 しかし、本来持っていない意欲を、競争や賞罰で持たせることは、あとになってマイナスの面を生み出すことがあります。
 また、自分の内面から出た意欲ではなく、外から与えられた意欲というものは、自分の生き方として定着しません。
 子供に、自然な意欲を持たせるにはどうしたらいいかということが勉強を進める上でのひとつの大きな課題です。

 今、思考発表クラブで、本の紹介と作文の構想図や自由な経験の発表を行っています。
 この発表には、評価も競争もありません。賞も罰もありません。
 しかし、どの子も、自分が発表したり、他の人の発表に感想を述べたりすることによって、自然に意欲的な取り組みになっています。

 これからは、こういう形のオンラインの生徒どうしが発表したり感想を述べたりする学習がだんだん増えてくると思います。

 勉強は、独学で自分のペースでやっていくやり方が最も能率がよいのですが、同時に、人間は同じような関心を持つ友達と一緒に学び合うことで意欲を持つことができます。

 自学自習型の勉強と参加交流型の勉強の組み合わせで、能率と意欲の両立する勉強をこれから作っていきたいと思っています。

 そして、こういう勉強の要になっているものが作文です。

 ここで、話が少しややこしくなりますが、作文は必ずしも文章を書くことではありません。
 文章を書いて発表するつもりで考えることが、作文の本質です。
 だから、構想図を書いてそれを発表するところまで行けば、それで作文は半分以上できたことになります。
 簡単に言えば、その構想図を読んで説明するところを音声入力でテキスト化すれば、それがそのまま作文になります。

 話し言葉の文章の密度と、書き言葉の文章の密度は違いますが、構想図を媒介することで話すことがそのまま作文に近い文章になるのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20171011 1 
 意欲を持たせることは大事ですが、自然に持たせなければなりません。
 賞や罰で意欲づけをしようとすると、賞や罰がないと動かない子になってしまいます。
 意欲の多くは、人間との関わりの中で出てきます。
 小学校低学年の場合は、お母さんやお父さんの関心がその子の意欲になるのです。


nane 20171011 1 
 高学年になると、構想図の段階で、感想もかなり深いところまで考えています。
 子供たちの書いた構想図の例は、こちらのページにいくつか載せています。
https://www.mori7.com/as/3036.html" target="_blank">https://www.mori7.com/as/3036.html


同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
思考発表クラブ(0) 勉強の仕方(119) 
メルマガの配信
▼バックナンバー
○一般用 ダイジェスト版
○生徒用 完全版

Facebookページ
言葉の森作文ネットワーク
いいね! 17,226件
新着コメント11~20件
コメントは24時間以内に表示
……前のコメント
誰でも暗唱がで 森川林
 国語力をつける方法としては、読書と音読 6/18
誰でも暗唱がで nane
 なお、暗唱検定試験は1回500円、オン 6/18
誤字対策は漢字 匿名
「大幅な原点になってしまうことがあります 6/16
6月のオンライ nane
今回のオンライン懇談会は、テーマを「子供 6/15
6月のオンライ 森川林
 6月4週は、いろいろな企画が目白押しで 6/15
人に教わるので nane
 世の中はテストによって進歩してきたので 6/15
人に教わるので 森川林
 勉強が苦しいと思うのは、人からさせられ 6/15
親子の対話が子 nane
 小学校高学年の難しい課題の感想文のとき 6/14
親子の対話が子 森川林
 子供に何かを聞かれたとき、子供が興味を 6/14
作文は準備七分 nane
 作文の準備で、何が面白いかというと、取 6/13
……次のコメント

オープン教育 1~10件
オープンの川
過去の記事

過去の1~30件目を表示
■漢字の読みを先行させる漢字集の勉強法 6月25日
■小学校高学年からの本格的な受験作文の勉強は言葉の森で 6月24日
■6月22~28日「子供の読書についてのオンライン懇談会」参加自由 6月21日
■ゲームは飽きるが友達は飽きない 6月21日
■海外帰国子女枠の作文と面接なら言葉の森 6月20日
■繰り返し読むのは、やはり紙の本 6月19日
■誰でも暗唱ができるようになる方法――成長期の子供の日本語力育成に有効 6月18日
■6月のオンライン懇談会、6月の発表交流会、7月のオンライン面談の予定 6月15日
■人に教わるのではなく、自ら学ぶことによって真の実力がつく 6月15日
■親子の対話が子供を成長させる 6月14日
■作文は準備七分に腕三分 6月13日
■できなかったことを叱るのではなく、できるようにさせてから褒める 6月12日
■森林プロジェクトの交流会6月13日(水)20:30 6月12日
■寺オン作文コースの発表から 6月12日
■問う勉強、答える勉強――百点を取るより面白い勉強とは 6月11日
■「いつでも読書」――小6の生徒の作文から 6月10日
■成績はよくなったが、頭は悪くなった 6月10日
■考える勉強の習慣がつく発表学習コース 6月8日
■直すのが難しいが効果の薄い漢字、直すのが易しいが効果の高い読書 6月7日
■作文が更に楽しく書ける寺オン作文コース 6月6日
■寺子屋オンライン「発表学習コース」の子供たちの作品から 6月6日
■作文を上手にすることと作文力を上達させることとは違う 6月5日
■那須高原 言葉の森合宿所 読書作文キャンプ2018のお知らせ 6月4日
■受験作文は、構成の示してある模範解答で練習すれば誰でも書けるようになる 6月3日
■「ちゃんと勉強しなさいよ」と言うと、ちゃんと勉強しなくなる 6月2日
■寺子屋オンライン通信2018年6月号 6月2日
■那須の読書作文キャンプの下見 6月1日
■ブラック勉強とホワイト勉強 5月30日
■創造的で個性的な学力が将来の人間形成につながる 5月29日
■答えのない勉強としての読書――子供の読書生活をどう発展させるか(その4) 5月29日
……前の30件
HPの記事検索
ホームページの全記事

 言葉の森新聞

Google+ページ
言葉の森作文オンエア

Twitter
言葉の森@kotomori

RSS
RSSリーダー

代表プロフィール
森川林(本名中根克明)

講師ブログ
言葉の森の講師のブログ

算数の通信教育
できた君の算数クラブ

カテゴリー
全カテゴリー
ICT教育(1)
遊び(6)
新しい産業(23)
暗唱(121)
生き方(41)
息抜き(19)
いじめ(1)
インターネット(25)
英語教育(10)
オープン教育(24)
親子作文コース(9)
オンエア講座(41)
音声入力(10)
音読(22)
オンライン作文(2)
外国人と日本語(4)
科学(5)
学問コース(1)
学力テスト(2)
合宿(14)
家庭学習(92)
家庭で教える作文(55)
漢字(17)
帰国子女(12)
教育技術(5)
教育論文化論(255)
教室の話題(26)
行事と文化(1)
ゲーム的教育(4)
合格情報(27)
高校入試作文小論文(10)
構成図(25)
公立中高一貫校(63)
国語問題(15)
国語力読解力(155)
子育て(117)
言の葉クラブ(2)
言葉の森サイト(41)
言葉の森の特徴(83)
言葉の森のビジョン(51)
子供たちの作文(59)
作文教育(134)
作文検定試験(4)
作文の書き方(108)
算数・数学(22)
自習検定試験(10)
自習表(5)
自然災害(1)
実行課題(9)
質問と意見(39)
受験作文小論文(89)
小学校低学年(79)
森林プロジェクト(50)
政治経済(63)
生徒父母向け記事(61)
生徒父母連絡(78)
全教科指導(2)
センター試験(7)
創造が価値の源泉となる社会(9)
大学入試(14)
対話(45)
他の教室との違い(22)
知のパラダイム(15)
中学生の勉强(21)
中高一貫校(11)
寺子屋オンライン(101)
読書(95)
読書感想文(19)
読書実験クラブ(9)
友達サイト(7)
日本(39)
日本語脳(15)
発達障害(1)
東日本大震災(15)
facebook(29)
facebookの記事(165)
プレゼン作文発表会(20)
プログラミング教育(5)
勉強の仕方(119)
未来の教育(31)
MOOC(2)
無の文化(9)
メディア(8)
森の学校オンライン(2)
森リン(103)
問題集読書(33)
読み物(1)
四行詩(13)
未分類(378)

QRコード






 
小学生、中学生、高校生の作文(2007年4月まで)
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

Donate with IndieSquare