ゲストさん ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 3174番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/5/7
悪いところを直しても、上手な作文にはならない as/3174.html
森川林 2018/02/09 06:59 


 作文小論文の指導をしている人の中に、どういう作文がよくないのかということを事細かく説明する人がいます。
 そういう人たちが教える作文指導は、事後添削が中心です。
 子供が書いてきたものを見て、どこがよくないのかということを詳しく説明するのです。

 それを聞くと、まるで勉強を詳しく教えられているような気がします。
 しかし、だからといって、指摘されたところを直せば、上手な作文が書けるようになるというわけではありません。
 よくないところを直せば自然に上手になるのではないのです。

 上手な作文というのは、よくないところがあるかないかということとは別の次元の話です。
 よくないところを直した作文は、よくないところがない作文であって、上手な作文ではありません。

 そして、直すことを中心にした作文指導は、子供をどんどん暗くしていくのです。
 作文の学習は、長く続けることに意義があります。
 それは、作文力は国語力の集大成なので、上達に長い時間がかかるからです。

 作文指導を、直すこと中心に行っていくのは、作文指導をしないことよりもかえってマイナスが大きいとさえ言えます。
 作文指導に熱心な先生のクラスほど、作文嫌いの子が多くなるというのは、そういう事情があるからです。

 では、上手な作文を書くにはどうしたらいいかというと、それは書いたあとの作文を添削するのではなく、書く前に事前の指導をする必要があるのです。

 その事前の指導というものには、指導の枠組みが必要ですから、簡単にはできません。
 思いつきでいくつかの事前指導をすることができたとしても、その事前指導を何年も続けて系統的に進めて行くことは普通できないのです。

 作文指導は、子供が明るく勉強できることを基準にして進めていく必要があります。
 作文の勉強が嫌いにならなければ、必ず上達していくからです。


 作文小論文の指導をしている人の中に、どういう作文がよくないのかということを事細かく説明する人がいます。
 そういう人たちが教える作文指導は、事後添削が中心です。
 子供が書いてきたものを見て、どこがよくないのかということを詳しく説明するのです。

 それを聞くと、まるで勉強を詳しく教えられているような気がします。
 しかし、だからといって、指摘されたところを直せば、上手な作文が書けるようになるというわけではありません。
 よくないところを直せば自然に上手になるのではないのです。

 上手な作文というのは、よくないところがあるかないかということとは別の次元の話です。
 よくないところを直した作文は、よくないところがない作文であって、上手な作文ではありません。

 そして、直すことを中心にした作文指導は、子供をどんどん暗くしていくのです。
 作文の学習は、長く続けることに意義があります。
 それは、作文力は国語力の集大成なので、上達に長い時間がかかるからです。

 作文指導を、直すこと中心に行っていくのは、作文指導をしないことよりもかえってマイナスが大きいとさえ言えます。
 作文指導に熱心な先生のクラスほど、作文嫌いの子が多くなるというのは、そういう事情があるからです。

 では、上手な作文を書くにはどうしたらいいかというと、それは書いたあとの作文を添削するのではなく、書く前に事前の指導をする必要があるのです。

 その事前の指導というものには、指導の枠組みが必要ですから、簡単にはできません。
 思いつきでいくつかの事前指導をすることができたとしても、その事前指導を何年も続けて系統的に進めて行くことは普通できないのです。

 作文指導は、子供が明るく勉強できることを基準にして進めていく必要があります。
 作文の勉強が嫌いにならなければ、必ず上達していくからです。


 低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


コメント欄

森川林 2018年2月9日 7時4分 1 
 欠点を直すことと、長所を伸ばすことは別の次元の話です。
 ところが、作文教育の分野では、赤ペンでよくないところを直すのが指導の中心のようになっています。
 作文は、いくら悪いところを直しても、それでよくなるわけではありません。
 もっと明るく褒める指導を行っていく必要があるのです。


nane 2018年2月9日 7時16分 1 
 作文が苦手だった子が、毎週書いているうちにだんだん上手になり、そして何年かたつと見違えるようになるのは、ずっと褒め続ける指導をしているからです。
 どうしてそれほど長い間褒め続けることができるかというと、それは事前指導があるからです。
 「ここができるようにがんばろう」と指導して、子供がそれができるようになるから褒めているということなのです。
 ただ単に褒めるというだけでは、何年も続けることはできません。
 これは、子育てすべてに共通することだと思います。

コメントフォーム
悪いところを直しても、上手な作文にはならない 森川林 20180209 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
つてとな (スパム投稿を防ぐために五十音表の「つてとな」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
作文教育(134) 
コメント21~30件
……前のコメント
これからの新し 森川林
 今はまだ、勉強のゴールは、大学入試になっています。  大 3/1
上手な作文とそ 森川林
 上手な作文とそうでない作文の差は、語彙力の差です。  そ 2/29
ChatGPT 森川林
 創造発表の勉強のネックになるのは、個性的なテーマであればあ 2/28
夏期講習でのデ 森川林
 国語の勉強の方法としていちばんいいのは、ディスカッションで 2/25
教育論に欠けて 森川林
 ボタンの掛け違いは、最後になるまでわかりません。  最初 2/18
教育論に欠けて 森川林
 しっかり勉強して、いい学校に入り、成績を上げて、目指す大学 2/18
創造発表クラス 森川林
創造発表の勉強は、知識的にやるのではなく、実験的にやることが 2/5
齋藤孝さんへの 森川林
私は、ブンブンどりむのようなレベルの低いものは誰もやらないだ 2/4
作文力の土台は 森川林
齋藤孝さんは、「齋藤孝先生が選ぶ 高校生からの読書大全」など 2/4
言葉の森は、オ 森川林
今、小123年生対象の基礎学力クラスと、小456年生対象の総 2/4
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
競争から創造へ 森川林
競争で勝つということは、負ける相手がいるということだ。 大 5/6
人はみな、未来 森川林
人は皆、未来に生きている。 親がレールを敷こうとしている未 5/4
Re: 読会検 森川林
 千個というのは、立方体のことなので、例えば、1辺が1ミクロ 5/3
なぜ、作文クラ 森川林
なぜ、作文クラスを作文個別より優先するのか。 それは、言葉 5/3
釈迦は言った。 森川林
釈迦は言った。 ――自灯明(じとうみょう)―― 人間は、 5/3
読会検定4月  あかそよ
問題3 Bが〇だと思いました。なぜなら、五段落目の一番最後 5/1
近所のローソン 森川林
毎日新聞を見たけど、記事はまだ載っていまでした。 4/25
毎日新聞に言葉 森川林
 しばらく前に、毎日新聞の人が取材に来ました。  そのとき 4/24
4月保護者懇談 森川林
シラン ●今後の「森からゆうびん」の学習デ 4/22
マスクにしても 森川林
マスクにしても、ワクチンにしても、消毒にしても、 自分たち 4/21

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習