しばらく仕事に追われて(毎度のことですが)Facebookページを見るのをさぼっていました。
今日たまたま、以前、Facebookページに入れた記事を見ていたら、4日前の記事に、昔の生徒のコメントが入っていました。
それは、忘れもしない○高○○恵ちゃん(笑)。
確か、小2のころから来ていて、よく勉強のできる子でしたが、勉強だけでなくいろいろなことにチャレンジする前向きな生徒でした。
あるとき、大学推薦入試の小論文を見てあげたことがあり、これなら絶対合格と思ったのですが、その推薦は不合格。
「この大学は人を見る目がないから、行かなくてよかったよ」と言ってあげました。本当です。
ところで、今、博士論文を書いているということでした。すごいなあ。
そう言えば、先日も、昔の岡○○子ちゃん(わかるかなあ)という、言葉の森で初めて朝小に入選した子が、その後東大の何学部かに行ったとかいう話でしたが、その子が今はお母さんになっていて、「実は中根先生に教わっていた」という話を担当の先生にしてくれたということがありました。
昔、私は、子供たちに学年相応よりもかなり難しいことを教えていたので、みんな苦労したと思います。
だから、昔の生徒のことを考えると、ちょっと申し訳なかった気がします。
男の子のうるさいのには、拳骨もよく食らわせましたし。ごめんね(笑)。
しかし、それなのに、先生に教わったなどと言ってもらうと、何かくすぐったい感じがします。
こういう昔の生徒たちと、いつか、Zoomを使って同窓会をやりたいと思っています。
ただ、昔の生徒は、1対1の指導が多かったので、生徒どうしの交流があまりありませんでした。
唯一の例外は、ある時期、土曜の午後の時間帯の授業をしていることがあり、そのときには中学生と高校生がかなり楽しくやっていたので、それはそれで面白かったです。
ということを考えつつ、今の生徒の通信指導も、先生と生徒の1対1の指導だけでなく、生徒どうしの交流ができるような仕組みにしたいと思いました。
その交流の仕組みのスタートとして、しばらく前に、オンライン作文コースを開設しました。
今、どういう形で生徒どうしの交流がしやすくなるか考えているところです。
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昔の生徒が、いつの間にか、お父さんやお母さんになっていました。
教材の中には、変わっていないものもあるので、お母さんが書いた課題と同じ課題に取り組む子もいると思います。
そして、言葉の森では、ワープロというのが出始めたころから、パソコンで作文を書かせていたので、お父さんやお母さんの小中学生時代の作文もウェブのどこかに眠っているはずです。
と思って探してみたら、ここにみんなの作文がありました(笑)。
https://www.mori7.net/hana/
ほかにも、どこかにあると思います。
昔、言葉の森に小学校低中学年から来ていた生徒には、とても優秀な子が多かったのです。
というのは、そのころは、作文教室などという教室は、たぶん日本中どこを探してもなかったからです(笑)。
そういう珍しい教室に来るような子は、どの子も、勉強面では余裕があったからです。
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最初は、言葉の森の内輪の話です。
昨日、夜の8時半から10時ごろまで、言葉の森の全国の講師のオンライン新年会を行いました。
ズームを使った新年会で、開始時刻が夜遅かったので、カメラは全員オフにしていろいろなテーマについて話をしました。
こういう会合は、人数が多くなると、全体の中で話をする人が限られてきます。
12月の保護者懇談会のときも、保護者の方の質問に中根が答えるというスタイルでしたので、それぞれの参加者が話をする回数がどうしても限られていました。
そこで、今回の新年会は、新年カフェという名前にして、Zoomの分科会(ブレイクアウトセッション)機能を使うことにしました。
私自身は、個々の分科会に参加していなかったので、どういう感じで話が進んだかわかりませんが、3、4人の少人数であれば全員がたっぷり話に参加することができたと思います。
このやり方を知ったのは、ワールドカフェという本でした。
「ワールド・カフェをやろう」香取 一昭 著
http://amzn.asia/8eUQPVe
これからの世の中は、教育にしても文化にしても、すべての人が同じフラットな次元で意見を交換していくようになります。
これまでの社会のように階層的な構造が存在したのは、情報に格差と偏りりがあったためです。
今はインターネットの広がりによって、ある一部の人や機関が情報を独占するということができなくなっています。
この流れが、これから子供たちの学習の分野でも、大人の仕事の分野でも、急速に広がっていきます。
しかも、これまでのインターネットは情報の平準化を促進しただけでしたが、今後のブロックチェーン技術は価値の平準化を実現します。
誰もが個人の力で価値をやり取りできるようになる時代というのは、誰もが自分の個性を武器として世の中を渡っていく社会です。
この個性を生かすということが、これからの教育の最も根本的なキーワードになります。
いかに価値ある個性を育てるかということが、これからの家庭教育の大きな目標になっていくのです。
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カフェ方式であれば、大人数のグループでも、全員が参加できる企画が行なえます。
子供たちの発表会も、また、Facebookグループのイベントも、これからこのやり方で進めていこうと思っています。
個性の時代には、「人より多くの知識を持っている」ということはあまり評価されません。
「人と違う知識を持っている」ということが重要になるからです。
クイズ番組で優勝する人よりも、新しいクイズを作れるような人の方が求められてくるのです。
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東京都教育委員会は1月9日、平成30年度の都立中高一貫校の入試について、海外帰国生徒枠の応募状況を発表しました。
最終応募倍率は、白鴎高附属中が募集人員24名で2.04倍、立川国際中が募集人員30名で1.93倍でした。
受験できる条件は、海外に2年間以上在住し、日本国内に戻って2年以内となっていますから、かなり限られてきます。
しかし、一般枠の受験の例年の倍率は、白鴎高附属中が約7倍、立川国際中が男子約5倍、女子約6倍ですから、倍率の面だけから考えてもかなり有利な条件になっています。
しかも、試験の内容は、一般枠の受験が全教科で難度の高いものであるのに対して、海外帰国子女枠の試験は、作文(45分600点)、面接(20分400点)の二つだけですから、無理な受験勉強をする必要は全くないと言っていいと思います。
海外帰国子女枠の入試は、この都立中高一貫校以外にも、全国の多くの公立・私立中学校で行われています。(資料参照)
また、中学入試だけでなく、高校入試も、大学入試も海外帰国子女を対象とした入試は増えています。
以上のことから考えると、条件さえ合えば、海外帰国子女枠の受験は、言葉の森の勉強と一致する点が多いと思いました。
その理由は、第一に、無理な受験勉強をしなくて済むことです。
今の受験は、小学生の貴重な読書や経験などの時間を犠牲にして、難問の解き方を身につけるという無理なところがあります。
そういう受験勉強に疑問を持つ家庭にとっては、帰国子女枠の受験は、生徒本人の実力を素のまま生かせる理想的な受験になると思います。
第二は、言葉の森の作文指導が、小1から高3までの一貫した勉強で、自然に小論文の学習に進むカリキュラムになっていることです。
受験などまだ意識しない小学校低学年のうちから楽しく作文を書くことが、そのまま中学入試や高校入試、更には大学入試の作文小論文試験の勉強につながっています。
そして、このようにして身につけた文章表現力は、大学入試で終わるわけではなく一生使える力になっています。
第三は、言葉の森が今行っているオンラインの学習が、海外在住の生徒にとっては、貴重な勉強の機会になることです。
海外に暮らしていると、子供の学習環境は、周囲の子供たちの影響で、どうしても日本語力を伸ばしにくいものになってきます。
ところが、言葉の森で、毎週1回、同学年の子供たち5、6名で、作文の構想図を発表し合ったり、自分の研究成果を発表し合ったりする機会があれば、日本語力や作文力だけでなく面接対応力も十分に育ちます。
ただし、言葉の森の海外の生徒の作文指導は、今は時差の関係で教える先生がまだ少ないのが現状です。
そこで、当面は、時差が少ないアジア在住の日本の子供たちを中心に、オンラインの学習指導を広げていくことを考えました。
また、言葉の森では現在、作文講師資格講座の森林プロジェクトを広げていますが、この森林プロジェクトの海外の講師がオンラインの思考発表クラブを担当すれば、同じタイムゾーンの時差の問題はなくなります。
そこで、今後は、アジア在住の教育に関心のある方を対象に、森林プロジェクトの作文講師資格講座を広げていきたいと思っています。
【関連URL】
【中学受験2018】都立中高一貫校の最終応募状況…帰国在京枠は白鴎2.04倍・立川国際1.93倍
https://resemom.jp/article/2018/01/10/42176.html
<都立中高一貫校>特別枠、海外帰国・在京外国人生徒枠募集
http://toritsu-chugaku.com/tokubetsuwaku/
帰国子女枠中学受験の学校情報・入試対策方法|海外子女向けオンライン ...
http://www.edubal.net/eduexaminfo_cat/jse/
帰国子女受入校 | 海外子女教育振興財団コーポレートサイト
http://www.joes.or.jp/g-kokunai
平成30年度 東京都立白?高等学校附属中学校 募集要項
http://hakuo.ed.jp/web/pdf/EntranceExam-J/30AdmissionOutline.pdf
都立立川国際中等教育学校平成30年度 海外帰国・在京外国人生徒枠募集について
http://www.tachikawachuto-e.metro.tokyo.jp/site/zen/page_0000000_00174.html
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最初のころの公立中高一貫校の入試は、理想的な内容でした。
小学6年生の向上心のある生徒が、無理な詰め込み勉強をせずに自然体で受験できる入試だったからです。
しかし、その後急速に難化が進み、今では私立中学の受験と同じように、早期から長時間の難問対応のテクニックを身につけないと対応できないものになっています。
ところが、今回の都立中高一貫校の海外帰国子女枠の受験については、条件さえ許せば特に受験勉強などせずに実力のままで取り組めるものになっています。
試験科目は、作文と面接だけですから、言葉の森のウェブ会議を使ったオンライン学習で、作文力と発表力を身につけておけば万全です。
当面、日本と時差の少ないアジア在住の小学1年生からがオンライン学習の対象になると思います。
日本では、Facebookの利用人口は約2400万人(21%)ですが、東南アジアではシンガポールの約3800万人、インドネシアの約3500万人など、70%から80%、中には90%近くの人が利用しています。
Facebookでコミュニケーションを取りながら、Zoomでリアルなオンライン学習を受ければ、理想的な学習環境ができます。
時差の少ないアジアにいる日本人の子供たちを対象にしたオンライン作文学習は、帰国子女枠の受験だけでなく、日本語能力の維持や向上にも役立つと思います。
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年末年始の休みも終わり、9日から作文も自主学習クラスも思考発表クラブも一斉にスタートしました。
19時から授業のあった思考発表クラブの小学4~6年生の発表は、休みの期間が長かったせいもありとても充実した内容で、一人ひとりの発表がまるで専門家の講義のような感じでした(笑)。
こういう発表が、誰に言われるわけでもなく、ただ友達の前で自分が調べたり考えたりしたことを発表したいという健全な動機で行われているところにとても感心し感動しました。
こういう勉強の様子を見ていると、人間には本来向上心があり、自然に任せておけば自分の意思でどんどん前に進もうとするものだと思いました。
それが今、勉強という言葉を聞くとなぜ嫌いという言葉が連想されるかというと、そこに点数を上げるための強制という無理な要素が働くからだと思います。
小中学校の勉強は学力の基礎ですから、本来難しいものではありません。
誰でもすぐに百パーセント理解して使えるようになるはずのものなのに、点数で差をつけることが目的となっている勉強の仕組みのために、不必要に難しいことをやらなければならなくなっているのです。
もちろん、勉強には難しい面があるのは当然です。
しかし、それは本来の自然を理解することの難しさであるべきであって、人工的に作られた難問の難しさである必要はありません。
小中学校で普通の学力をつけ、それで余裕ができた時間に、自分が本当に興味を持ったことを自分自身の好奇心から学ぶというような理想の勉強スタイルが、多分これからはできる時代になってくるのだと思います。
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思考発表クラブの約1時間の勉強の様子は、そのクラスの4、5人で共有しているだけではもったいないので、いつか差し支えない範囲で録画して、同じぐらいの学年の子供たちに見せたいと思っています。
こういう自主的な勉強の様子を見ていると、子供たちの成長に本当に必要なのは、いい友達と家庭環境なのだということがよくわかります。
今年は、日本語の環境が乏しい海外に住む日本の子供たちに、思考発表クラブのようなオンライン学習の機会を作っていきたいと思っています。
当面は、時差の少ない東南アジアにいる日本の子供たちですが、教える先生が海外に増えればヨーロッパの子供たちも対象になります。
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国学院大学栃木中学校 A.Uさん
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