道具に感謝、針供養
感謝のハリネズミ作り
こんにゃくをハリネズミの胴体に見立て、色とりどりの待ち針を刺していくときれいなハリネズミが出来上がります。
針だけではなく、毎日使っている物への感謝の言葉を折り紙に書いてみましょう。その折り紙を細長い三角の形に折り、厚紙で作ったハリネズミの胴体に貼りつけていくときれいな「感謝のハリネズミ」が出来上がります。
また、いつも使っているのものや使い古した昔のものなど「お世話になっているもの」を集めてみましょう。ランドセル、文房具、大好きだったおもちゃ。お父さんやお母さんは何を持ってくるかな? 食卓の上などにきれいな布や紙をしいて、舞台のようにしたところへそれらを並べましょう。汚れていたら少しきれいにして、リボンやお花で飾るとよいですね。「いつもありがとう。」「今まで役に立ってくれてありがとう。」という気持ちをこめて。
一年に一日、針休め
針は昔、女性が日常的に使う大事な道具でした。大切なものだからこそ、一年に一日、針を休める日がありました。関東では2月8日。関西や九州では12月8日です。
折れたり曲がったりした針を集めて、感謝の気持ちとともに供養し裁縫の上達を祈りました。
折れた針や古くなった針を豆腐や蒟蒻にさしたり、神棚に供えたあとに海や川に流して祓ったり、半紙に包んで淡島神社に納め供養したりしました。
和歌山市の淡嶋神社は、針才天女を祀る本社で各地に末社があります。東京では浅草寺境内に淡島堂があります。
針も昔は手作りでした。1本1本大切に使っていたのでしょう。
針供養一日だけの淑やかさ (川柳小関はる子)
お世話になりました
母「お母さんはパッチワークの針を供養するわ。」
父「お父さんは、ヨレヨレになるまで使ったこのネクタイを。」
妹「私は、1年生の時使っていた筆箱にしようかな。」
兄「ぼくは、たいへんお世話になったこれを……。」
父・母・妹「……。やっぱりゲーム機か。」
犬「ワンワン!」(骨ガムをくわえてくる。)
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