言葉の森ヒロ教室新聞2009年10月号(通算第40号)

お知らせ

秋休みも開講 欠席の場合は連絡をお願いします。 (^_^)/オヤスミデス

9月の清書作品(提出順)

にちようびの一日 いちごポッキー

 ひろえさんのたんじょうびでした。ひろえさんのたんじょうびによばれました。いきました。九月二十日にひろえさんのたんじょうびにいきました。おかあさんとはるかとひろとといきました。

 いちばんたのしかったところはプールにはいったときです。ひろえさんのだんなさんがおうちをつくったからプールもあります。ほんとうにすごいです。それとわたしはいいなといっつも思っています。

 二ばんめにたのしかったものはカーウォッシュをしたことです。はるかとしました。はるかはわたしのおねえちゃんです。ぬれてつめたかったです。でも、カーウォッシュはほんとうにたのしいです。わたしのくるまはしろです。

 たのしかったとおもいました。またいきたいなとおもいました。もし、わたしがそこにすんでたらプールに入れるのに! いってよかったとおもいました。たべものおいしいとおもいました。

カウンティフェア まろん

 どようびとにちようびにカウンティフェアにいきました。ぼくとせれなちゃんとパパとママでいきました。

 いちばんおもしろかったのはスーパーシザーにのったとき。

 つぎにおもしろかったのは、ゲームであそんだとき。プライズでもらったのはピンボールとレースとボールキャッチャー。

 すごくおもしろかったとおもいました。プライズをもらったとき、やった!とおもいました。

みなちゃん のうさぎ

 こんなちょうぶんをよみました。ベランダにはつよいかぜがふいていました。ミナちゃんはにがうりががんばっているのだから、あさがおもいえのなかにいれるのをやめようとおもいました。つよいかぜとはげしいあめはよるになってもつづいていました。

 いちばんおもしろかったことはたいふうがきたことです。二〇〇八年にたいふうがありました。

 つぎにおもしろかったことは、はのことです。ぼくのスイカははがあんまりおっきくない。

 あさがおはあおかなとおもいました。にがうりはきいろかなとおもいました。くろのおはなもきっとあるとおもいました。

エジソンの三のくわしいせつめい の丸

 こんかい、ぼくはエジソンがはじめて世界さいしょのでんきゅうを作ったはなしをよみました。

 ぼくもはつめいしたことがあります。それはダービーカーレースのときです。ぼくはこんなことをしったのです。ふつうの車はたいらになるとスピードがおちるけど、ぼくの車はそれがならなかったのです。ぼくにしてもすごかったです。そしてぼくは一ばんになりました。まだそのことはわすれません。

 もういっこにたはなしがあります。それはしまじろうに出てくるめいめいはかせという人です。つくってもつくってもしっぱいする人です。まあ、たまたませいこうするけどね。でもほとんどしっぱいばっかりでちょっとおもしろいね。

 エジソンはあきらめないところがかっこいいと思います。だってでんきゅうをつくっちゃったんだもの。それってすごいことだね。ぼくはエジソンがさいごのさいごのところまでやるのがかっこいいと思います。

にちようびのプールあそび ガチャピン

 にちようびでした。ニコラスのうちにいきました。ニコラスのおかあさんのおたんじょうびでした。はじめ、ひかる、はるかとさゆり、ひろと、ジェニー、ぼくとほかにいっぱいひとがきました。ばしょはニコラスのうちです。たのしくってまいにち、いきたくなった。でも、おかあさんはいそがしいからいけないっていいました。

 いちばんおもしろかったのは、みんながプールであそんでいるあいだ、ブレアとはじめとぼくでバスケットボールであそんだことです。いろんなおもしろいことをしてあそびました。いっぱいゲームをしました。

 つぎにおもしろかったのは、おっきいプールでみんなであそべたことです。ちっちゃいプールはあったかかったからおんせんみたいでした。ひかるがおしっこをしたので、ぼくはいそいででました。ジェニーといろんなちっちゃいこはしらないまんまはいっていました。

 プールとみんなであそべてよかったとおもいました。

「こんにちは、とうひょうしてください」 ドラミ

……だから、わたしにとうひょうして下さい。」

生徒会ふくかいちょうになりたい人がつぎつぎに話していきます。

「あああ。あと三人で、わたしがみんなの前で話さないと!」

わたしは頭の中でさけびました。

……いま話した理由により、ぼくはふくかいちょうにふさわしいと思います。」

「どうしよう、あと二人。ふくかいちょうになりたいかときかれたときに、ことわったらよかった!」

心のそこでなきました。

「こんにちは、みなさん! わたしは、ふくかいちょうに……。」

「へー! あと一人でわたしのばんだ、どうしよう!」

わたしは、まっていました。その人がおわるのをまっていました。ドラえもんがタイムマシンで二十二世紀からきて「もしもボックス」で「もしもフクカイチョウなんてなかったら……」と言えるのをまっていました。でも、やっぱりドラえもんはきませんでした。

「だから、わたしのことをえらんで下さい。」

さいごの人が終わってしまいました。

「さいしょっから世界に生まれなかったらよかったのに!」

わたしははなをならしました。

「それでは浅岡遥さんのスピーチを聞きましょう。」

「キャー。」

どうしよう。わたしはまるでよっぱらっているみたいにステージへ行きました。

 しっぱいするほうがかのうせいがたかいのもわかっているけど、しっぱいしたらどうしよう! お母さんがあんなところにいる! ビデオをとられたらどうしよう!とも思いました。気ぜつしたらどうしよう!とも思いました。

 ステージの上できぜつしそうでした。たぶん、わたしの前にマイクをつかっていた人はせの高い人だったから、わたしはマイクがついているぼうをみじかくしました。それをやっているあいだに、みんなの目がじーっと見ているのをかんじました。スピーチをよんでいるあいだ、ミセス・トマ、スピーチのリーダーがとけいをみているのがわかりました(一ぷんでおわらないといけない)。

 そのスピーチのあと先生が

「クレイグオーセンという人がかちました。」

と紙をよみました。

「お、ち、た。」

わたしはやっと口にしました。

 あれから五日すぎたいまも

「だからわたしのことをえらんでください。」

というじぶんのことばが心にのこっています。

わたしとエジソン うさぎ

 わたしはエジソンがむちゅうでけんきゅうをした話をよみました。エジソンはじっけんで二日間つづけてねませんでした。でも、そのあとくずれるようにたおれて、そのまま二十四時間ぐっすりねた話です。

 この長文をよんでわたしの心にいちばんのこったことはエジソンが二十四時間ぐっすりねむったことです。わたしにもにたはなしがあります。金よう日の夜、十一時か十二時までえいがをおうちでころんだまま見ています。でも、ずうっと見てて、ころがって見ていたら、だいたいねちゃいます。ときどき、一回目をとじて、

「ああ! ねちゃだめ!」

とじぶんに言ってまた目をあけます。それを二回か三回ぐらいくりかえして、さいごはかならずねちゃいます。でも、えいがが終わったらお父さんとお母さんがおこして、じぶんのベッドにもどってまたねるのです。でも、一回おこされるとつぎねるのがむずかしいです。わたしはそのままねたかったなと思います。

 わたしはもうひとつ心にのこったことがあります。それはエジソンが新しいはつめいをつくって、みんなが

「エジソンばんざい!」

って言ってもらったとこです。わたしも学校でそういうことがありました。国語の時間に何かじぶんがはつめいしたモデルか絵でプロジェクトをしないといけなかったのです。わたしのはつめいは、まるでじしんのようにふるえるベッドです。それは学校などにおくれないようにおこすためです。時間をセットしたら、その時間にふるえます。わたしはその絵をかきました。そしたら、学校の日、みんなと先生の前でそれを見せました。そしたら先生が

「それはいいはつめいだ!」

とほめてくれました。わたしはとってもうれしかったです。

 わたしはエジソンとだいたい同じことをします。わたしはエジソンとにているのかなと思いました。もしかしたらそうかもしれません。でも、かんぺきには同じではありません。

ノォーそんなに見るなあ はりエモン

 ジー。

「あの。」

ジー。

「うんと。えっと。あの。」

みんなの視線は、おい早くなんか言えと殺気立っていた。そのとき僕は

「僕という生き物は、なんてバカなんだろう。」

と恥ずかしく思っていた。

 その日、僕は英語の授業でスピーチをしなければならなかったのだ。ほかの人がスピーチを終えて、僕の番に近づくにつれ、心臓がまるで外でゴジラが酒を飲んでベロンベロンに酔っ払ってゴロゴロ転がりまわっているみたいに(そんなことが起こったら東京崩壊してしまう)ドカーン、ドカーンと打ちはじめた。もうその状態でこれはもう死んだと思っていた。しかし泣きっ面に蜂とはまさにこのこと。友だちが

「緊張するなよ。」

とか余計なことをささやくから、頭の中で

「リラックス、リラックス。」

と連呼してしまって、また固まってと連鎖していって、口を開けた時には、

「あの。えっと。うんと。」

しか出てこなかったのだあ! そのあとで、ちゃんと声を出して話すということは、とても勇気のいることだった。話し始めたら少し楽になり、スピーチの内容はまあまあといってもいいだろう。このスピーチは七十六%という点だった。多分、最初の出だしが悪かったからだろう。あんなに緊張したわりには良い点だったと思う。

 この事件で習ったことは、人間は緊張すると無力になるということだ。それを避けるには、練習することがいちばんだ。練習すれば僕みたいに

「あの。」

とか、

「うんと。」

とか呟く心配はない。しかし心の強さも必要だ。人の前で話すのが好きな人もいれば、嫌いな人もいる。練習も必要だが、やっぱり苦手ならしょうがない。

文責・浅岡佳代/言葉の森ホームページ http://www.mori7.com/