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youbi_kaze_gakki
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手をあげるときという行為は、実際に手をあげた経験があってそれと「手をあげる」という言葉が結びつく。脳機能が無意識のうちにはたらいて、ひとりでに手が上がる。このような現象を随意運動という。しかし、意志さえ強ければ何でもできるわけではない。スポーツなどの専門分野では、特別な言葉が良く使われる。この言葉に従って体を動かすことはできない。これらも経験がないとわからない。逆に失敗は以前に失敗した時の脳のはたらきが進行して失敗する。失敗を重ねることによって、次第に成功に近づいてゆくのが脳の自然の働きだ。ところが失敗を恐れると、脳も人間にも発展しない。以前以上に失敗するのは人間の特徴である。これを自己暗示と言う。私たちは自己暗示によって行動している。以前に成功した経験があると、その時の脳のはたらきがひとりでに進行して、成功を重ねることになる。 確かに言葉で何度も助けられた。最近寒くなってきた。まさに駅伝の時期である。テレビではたくさんの駅伝を紹介している。私は学校の駅伝メンバーに選ばれた。そういえば、去年の駅伝にはたくさんのドラマがあった。駅伝の練習は冬休みも部活の前に練習があり、去年は食欲がなくなるほど練習をした。でも私はめげなかった。チームのメンバーでお互いに 「ラスト―」 「ファイト―」 と呼びかけあったからだ。本番私は最終区だった。私の学校は「そんなに速くない学校」と思われていたため、プレッシャーはあまり感じていなかった。しかしチームの襷が見えたのは4番目だった。周りからは 「えっ、この学校って速かったっけ?」 というどよめきが聞こえる。失礼極まりない。うれしかったがびっくりすると同時にプレッシャーを感じた。「一人抜かせば賞状がもらえる」その言葉が頭をよぎった。前との差はそこまでひらいていなかった。沿道には同じチームの人、クラスメイト、学校の先生がいた。 「みなみーいけるよー がんばれー」 「倒れるまで走れー」 たくさんの声援をもらった。弱小校ながらに頑張ってここまで襷をもらったのだ。これなら、なんとしてでも前を抜かさなければならない。私はついに前を抜いて3位でゴールした。言葉の力はすごいものだ。 しかし、言葉が行動のブレーキになることもある。たとえばアンデルセン童話の「人魚姫」。人魚姫は、人間の王子に恋をしてしまう。人魚姫は王子に会うために老婆に人間になりたいと相談する。老婆は 「お前の美しい声をくれたら人間になれる薬をやろう」 といわれる。人魚姫は声を犠牲にする。人魚姫にとって老婆のこの言葉は とてもブレーキになったと思う。 確かに、言葉は私を助けてくれた。人魚姫は言葉で人生を大きく変えられた。 だから言葉の力は大きい。まさに「ペンは剣よりつよし」である。しかし「言葉」は経験によって重みが増してくる。言葉の力とは経験と結びついて大きな力になるのではないだろうか。
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時間:
4週の読解問題3
問1
問2
問3
問4
問5
問6
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問8
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幼中
幼長
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週 範囲:
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4-6
7-9
1-9
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字数:
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