教室に通っている中学1年生の生徒が、「期末テストで、国語はクラスで1番になりました」と教えてくれました。(小学校2年生のとき、作文が苦手という理由で教室に入ってきた子です。)
この生徒は、毎月の読解問題を解くときでも、自分がAだと思っていたものの答えがBだと、必ず先生に理由を聞いていました。
理由を聞くぐらいなので、答えを選択するときも根拠を持って選んでいます。「ここがこうで、あそこがこうだから、これは違う」という具合の選び方です。
つまり、理屈が通った選択の仕方なのです。決して、
「全体の雰囲気で、こっちがよさそうだ」というような勘で選んでいるのではありません。
国語の成績がよくなる子と、よくならない子の差がここにあります。
雰囲気と勘で選択した子は、答えが×になっていても、「残念。はずれた」で終わりですが、理詰めで考えて選んだ子は、×になったときにその理由を聞いて、次回にそれを生かすことができます。
勉強というものは、答えが○だったらそれは実はやっただけ時間の無駄だったということです。答えが間違えたときに初めて、自分がまだ何かを学ぶ余地があるということがわかるのです。
だから、テストの成績が悪かった場合は、それをむしろ喜ばなければなりません。
さて、国語の問題を理詰めに解くにはコツがあります。それは、問題文を読んでいるときに、これはと思った箇所に線を引きながら読むことです。
印象に残った箇所に傍線を引くと、その文章を二度、三度と繰り返して読むときに、その傍線の箇所を中心にざっと眺めるだけで文章の全体が頭に入ります。
また、
選択式の設問では、どこを根拠として選択したのかがわかるように傍線や「○」や「△」や「?」という記号を設問の横に書いておきます。すると、答案が戻ってきたときに、自分の答えを検証することができます。
読書の場合は付箋、国語問題の場合は傍線というように、自分が読んだ跡を残しながら読むことが大事なのです。
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