いい子だけ褒めて、子供がみんなよくなるかというと、
よくなるのは、その褒められたいい子だけ。
みんなをひとりひとり別の理由で褒めるのが
褒め方の工夫のしどころになる。
大人はつい手を抜いて、いい子だけ褒めて済ませようとします。
そして、それではみんながなかなかいい子にならないので、無理やり競争させようとしてしまうのです。
例えば、兄弟で、上の子が本をよく読むのに、下の子があまり読まない場合、
「お姉ちゃんは本をよく読んだのにねえ」
と言っても、下の子は読むようにはなりません。
例えば、作文の文集で、上手な作品だけ掲載してみんなの前で褒めても、ほかの子はその子のように上手な作文を書こうとは思いません。
隣の子を、「○○ちゃんはとてもいい子なんだよ」と褒めても、自分のうちの子は、その子のようになろうとは思いません。
いずれも、いい子を褒めれば褒めるほど、ほかの子は意地でも反対の方向に行きたくなるのです(笑)。
褒め方は、ひとりひとり別の理由で、その子だけを褒めるのが、親や先生の工夫のしどころです。
ということで、今日のテーマは、その子ひとりだけ。
1、その子ひとりだけについてひとこと、
又は、
2、「そ、の、こ」又は「ひ、と、り」で五七五、
又は、
3、何でも自由にどうぞ。
ひとりひとり別の理由で褒めるというのは、努力によってもできることですが、そういう天性もあるようです。
サッチャー元首相は、一時、学校の先生になりたいと思ったそうですが、よく考えて、自分には先生になる才能がないとあきらめたそうです。
確かに、サッチャーさんに勉強を教えてもらいたい子供は、あまりいないでしょう。
「今度の担任、サッチャー先生だって」
「わあ、やだー」
となりそう(笑)。
サッチャーさんには、別の天性があったのです。
それでは、今日もひとりひとりのいいところを見ながら、楽しい日曜日をお過ごしください。
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