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親子の対話のための準備として予習室(facebook記事より)  2012年1月30日  No.1420
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 いいものを作るには、
 多くの手間がかかる。
 いい対話をするには、
 それなりの準備が必要だ。

 家庭学習で、子供たちの理解力、思考力、表現力を高めていく方法は、親子のちょっと知的な対話です。

 しかし、特に準備もせずにお喋りをしても、なかなか「ちょっと知的な」というところまではいきません。

 そこで、第一の準備は子供です。

 毎日、その学年にとっては少し難しい長文を音読して、その内容を丸ごと頭に入れておきます。

 文章というのは、多少難しくても、何度も繰り返し読んでいると、頭に入ってくるからです。

 そして、第二の準備は、お父さんやお母さんです。

 「パスツールがニワトリコレラの実験をしているときに、偶然に免疫を発見した」というような話を子供が説明してくれたときに、お父さんやお母さんに準備がなければ、「はあ、そうなんだ……」で終わってしまいます(笑)。

 しかし、お父さんやお母さんの予習は、参考書を調べるような知識の予習ではありません。

 自分の体験に照らし合わせて似た例を話す予習なのです。

 なぜかというと、子供にとっていちばん必要なのは、空虚な知識ではなく、その知識を肉付けしてくれる体験だからです。

 その体験を、身近なお父さんやお母さんから聞かされると、子供の理解力は大きく広がります。

 だから、お父さんやお母さんの予習は脱線でいいのです。

 「そう言えば、今年は早めに風邪を引いたから、もう引かないなあ」とか、「ニワトリの実験と言えば、ニワトリって引っくり返す寝ちゃうんだよ」とか、自分の興味に任せて話をふくらませていけばいいのです。

 こういう脱線によって子供の頭の中に、免疫やニワトリという概念が生きた形で定着します。

 そして、いつか自分が風邪を引いたり、ニワトリを見つけたときに、その知識が更に生きたものとして成長するのです。

 では、そのお父さんやお母さんの予習に必要なものは何かというと、お父さんやお母さんどうしの雑談です。

 子供の対話の予習のために、大人どうしのお喋りが役に立つ。これが対話の教育の仕組みなのです。


 ということで、話が長くなってしまいましたが、今日のテーマは、お喋り。(今ごろですみません(^^ゞ)

1、大人のお喋りについてひとこと、
 又は、
2、「お、と、な」又は、お「しゃ、べ、り」で五七五、
 又は、
3、何でも自由にどうぞ。


 季節は、どんどん春に向かっています。
 地面の中からも、何かお喋りが聞こえてくるようです。

 それでは、今日も、明るいいい一日をお過ごしください。


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