思考力の麓には語彙力があり、
語彙力の麓には読書力がある。
しかし、読書の麓が年齢に応じて進化していかないと、
読書の量だけ増えても語彙力は育たない。
低学年のころは、漫画も勉強になります。漫画の中の言葉で、いろいろな語彙を学んでいくからです。
しかし、高学年になると、いくら漫画を読んでも読む力はつきません。
同じように、小説ばかり読んでいても説明文を読む力はつきません。また、もちろん、説明文ばかり読んでいても、物語を味わう力はつきません。
しかし、ここで大事なことは、いろいろなジャンルの本を満遍なく読ませたり、少しでもレベルの高い本を読ませたりするのがいいというのではないということです。
そういう無理をさせると、肝心の読書量が減ってしまうからです。
読書は、薬でも飲むように読むのではなく、自分の好きなものを熱中して読むことが大事です。
だから、レベルの低い本に見えても、本人が熱中しているものはどんどん読ませた方がいいのです。
では、読書の質をどう高めるかというと、そこに出てくるのが対話です。
お父さんやお母さんが、子供に読んでもらいたい本の内容を、感動をこめて話してあげるのです。
そうすると、その本を読みなさいと言わなくても、自然に子供がその本に関心を持つようになってきます。
小さい子だったら、読み聞かせをしてあげるのもいいでしょう。子供がその本の続きに興味を持って、自然に自分で読みたくなってきます。
そして、大事なのが図書館の利用です。街の書店には、読みやすい物語の本ばかりが並んでいますが、図書館には、あまり売れない説明文の本もそろっています。
電車の好きな子、恐竜の好きな子、動物の好きな子などが、それぞれの年齢に応じた読みたくなる本を見つけることができるのが図書館のノンフィクションコーナーです。
ストーリーだけの本でも、知識だけの本でもない、優れた説明の本が、子供たちの思考力の土台となっていきます。
そこで、今日のテーマは、子供たちの読書。
1、子供たちの読書についてひとこと、
又は、
2、「ど、く、しょ」「と、しょ、かん」で五七五、
又は、
3、何でも自由にどうぞ。
今日もたっぷり春の雨。
木の芽の草の芽も、もう十分に水分を補給したから、そろそろ晴れていいころです(笑)。
それでは、今日も土曜日のいい一日をお過ごしください。
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