読書をしても国語の成績は上がらないという人がいます。
確かに、易しい本の読書だけでは、入試問題の難しい文章に対応できません。
また、短期間の範囲に限れば、読書がすぐに国語の成績に結びつくわけではありません。
しかし、読書が人生を豊かにする大きな世界であるのに比べ、国語の成績は人為的に作られた重箱の隅にすぎません。
ということを、これまで書いてきました。
今日はつづけて、読書をD、国語をKとして図解すると(数学の勉強みたい(笑))、
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┃ ┃D┃K┃ ┃ ┃
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D→Kが成り立たないということは、だから、非D→Kということではありません。
そして、常にK→Dなのです。
だから、言葉で言うと、
×読書をしない子は、国語の成績がよい。(そんなことは言えない)
◎国語の成績のいい子は、読書をしている。(それは言える)
読書の方が、国語よりも広い集合です。
したがって、国語の成績を上げるためには、読書+α+βが必要だということです。
αは難読で、βは解き方のコツです。出題者との相性というγも時にありますが。
(難読というのは、難しい本の読書という意味の造語)
読書だけで国語の成績を上げている子は、その読書に自然に難読も含まれているのです。
「中学生の勉強室「というfacebookグループに、教科書を百回音読して力がついたという投稿が載っていました。
英語の教科書は、最近会話体の文が多すぎる気がしますが、それでも文法と必修単語のエッセンスです。
国語の教科書は、意外と思うかもしれませんが、物語文と説明文の優れた文章がバランスよく配置されています。
こういう適度に難しい精選された文章を繰り返し音読するのがいちばんいい勉強法です。
家庭でやる学習は、安上がりで効果絶大なのです。
しかし、軌道に乗せるまで親の気合いが必要です。o(*⌒O⌒)bふぁいとっ!!
(中根)
(写真は道端に咲いていたピンクの小さい花)