茶の湯の文化や、俳句の文化は、もともとは何の直接的な必要性もないところから生まれたものです。
同じようなものに、囲碁、将棋、野球、ゴルフ、紅白歌合戦などがあります。
現代では、もうこれらは確固とした基盤を持っているから、誰もが認める消費の対象となっていますが、宇宙人の目から見れば、不思議な習慣としか見えないでしょう。
だから、これからの日本、つまり豊かで、成熟して、教育熱心で、科学と技術の国である日本が目指す道は、既にある完成された消費に埋没することではなく、新しい文化を創造することです。
その文化の方向を、創造的な教育に向けること、これが日本を発展させる道です。
旧世界と同じレベルで、他の国々と競争するならば、軍事化を進めたり、グローバル化を進めたり、スクラップ&ビルドを進めたりするしかありません。
一方、旧世界から背を向けるだけならば、新しい鎖国の穏やかな停滞した国になるしかありません。
そのどちらとも異なる第三の道が、新しい文化を創造する国作りです。
IT技術の進歩によって、そういう試みが個人のレベルで行える条件が生まれています。
やがて、日本の各地で、毎年、そんな創造の文化の祭典が行われるようになる日が来るでしょう。
世界のどこでもやっていないことをまず日本から始めていきましょう。
このように考えると、身の回りに面白いものがたくさん見つかります。
たぶん、今も日本のあちこちでそういうアイデアが生まれているのだと思います。
今日は、どこも雨模様。空気に湿り気ができてちょうどいい具合です。
それでは、新しい年の準備をしながら、今日もいい一日をお過ごしください。