昨日、教室がちょうど終わるころ、ファクスが届きました。
中学3年生で、高校入試の小論文の勉強を塾でしているが、そこで書いた文章がどうなのか、見てほしいというのです。
はいはい(笑)。
見ると、最初の意見から否定形で書かれています。
もとの課題文が、「○○は、必ずしも……ではないのではないだろうか」となっているので、それに合わせて、「私も、……でないと思う」という形で意見を始めています。
否定形というのは、範囲が漠然としすぎてしまうので、あとの展開が難しくなります。
だから、ここは、「(……ではない。だから)私は、……だと思う」という形でまとめていく方がいいのです。
そのほか、いろいろ直すところが見つかりましたが、文章全体はよく考えられているので、実力はある生徒です。
今の時期に直すところを指摘して自信をなくすのはかえってマイナスです。
だから、いちばん大事なことだけをいくつかアドバイスしておきました。
作文や小論文というのは答えのない世界です。
そのため、勘違いした書き方をしている生徒や、そういう教え方をしている先生(笑)も多いのです。
志望理由書などでも、ときどき、「私は、この学校で、たくさん友達を作って、自分の好きな音楽やスポーツをして、たっぷり遊びたい」というようなことを書いてくる生徒がいます。
学校は勉強をするところなので、志望理由書には、友達や部活のことよりも勉強のことをしっかり書かないといけないのです。
というようなことを言うと、「じゃあ、先生、うそを書いてもいいんですね」などと納得する子がいます。
そして、そういうことを教えている塾もあるようです。
小中学生の子供たちには、「うそを書いて合格するよりも、本当のことを書いて不合格になった方が尊い」ということもちゃんと教えておく必要があります。
受験の合否で人生が決まるのではなく、受験に向かうときの姿勢が、その子のその後の人生を決めていくのです。
▽関連記事
「エントリーシートの書き方」
https://www.mori7.com/index.php?e=1274
233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9
●言葉の森オンラインスクール 電話045-353-9061
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。facebookの記事(165) 受験作文小論文(89)
コメント欄
コメントフォーム
受講案内の郵送(無料)をご希望の方は、こちらをごらんください。
(広告規定に基づく表示:受講案内の郵送を希望される方はご住所お名前などの送信が必要です)
電話通信の無料体験学習をご希望の方は、こちらをごらんください。
(無料体験学習をお申し込みの方に、勉強に役立つ小冊子をお送りします。)●Online作文教室 言葉の森 「特定商取引に関する法律」に基づく表示」 「プライバシーポリシー」