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4月の森リン大賞(中1の部、中2の部)  2013年5月22日  No.1820
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(写真は、tumblrより)



4月の森リン大賞(中1の部73人中)

矛盾のメリット
スヌーピー

 同じ平面の上で反対方向から進んで来た二つの同じ力がぶつかれば、両者は互いに相殺し合って、運動のエネルギーは消滅してしまう。 一筋に論理の糸がつながっているのが純粋で美しいのだから、対立が起こる余地がなくて安心になれる。しかし、このように恐れて一筋を守らなくては乱れてしまうのであるとしたら、論理とはどれだけ貧しいものだろう。

 私は矛盾と言うものはよいと思う。その理由は二つある。

 第一の理由として、矛盾が生じることで新たな発見を見出すことができるからである。それは、身近なところで起こっている。

 迷子は極端だが、いい例なのではないか。動いた方が早く見つかりそうだが、動かない方がすれ違いになりにくいから動き回るより早く見つけられるのではないか。

 私も実際に迷子になったことがある。それは母と二人でディズニーランドに行ったときのことだ。子供しか入ることが出来ないアトラクションに乗って外に出てきたら、待っているはずのところに母がいなかったのだ。まだ小さい頃なので、「家に帰れるかな。」ととても不安になり、まるでレーシングカーのように全速力で走り回った。

 「お母さん、お母さん。」と連呼しても意味がないと気づき、近くにいたスタッフの人に助けを求めた。そうしたら迷子センターのような場所に連れて行かれ、一時間くらい経ったら母がやってきた。
「どこにいたの?」
と聞いてみるとアトラクションの目の前にいたのだという。だから、外に出たとき走り回らなければすぐに会えたのだ。

 もうひとつ例がある。それは学校の先生のことだ。難しいことを面白おかしく説明してくれるのだが、それで皆が笑い出すと
「人が話している時は静かにしろ!!」
と怒り出す。そこでビクッとなるので、インパクトがより強くなり覚える。

 だから、イメージと真逆していること「矛盾していること」をやればより良い効果がでるのだ。

 第三の理由として、矛盾が生じるとより良いものがつくられるからである。これはあるテレビ番組に象徴される。対極な関係にある「絶対に〇〇なもの」を戦わせて決着をつけるという内容である。

 一番印象に残っているのは、どんなものでも破壊する鉄球と絶対に破壊されない壁との対決だ。結果は三十四投目に壁が破壊され、鉄球の勝ちとなった。でも、これは多分勝敗だけで終わらないと思う。負けた側は次に勝つために、また勝った側は次のときにもっと早く勝てるように改良をするからだ。そして、より良い製品がつくられるのだ。 

 しかし、世の中にある矛盾を全て認めてしまうと社会が混乱する。だからといって、全ての矛盾を認めなければ新たな良いものは永遠に生まれなくなってしまう。「人生というのは矛盾から成り立っているものだ。もし、矛盾の中心にちゃんと止まるものなら、人生の意味がわかるはずだ。」という名言があるように、そもそも私たちの生活が矛盾でできているのだから、矛盾は必要な存在なのだ。



順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1矛盾のメリットスヌーピー85128452788290
2物事の見方どろっぷ85116459657479
3物を多角的に見るということは、良いことだ猛食類83147751888184
4私の宝物らせこ81111949879095
5良い方向へ・・・ゆのか8199452567390
6多くの方面から不知火81106949676883
7未来と今らけめ8086347788090
8矛盾を受け入れてくるる7897949566586
9あだ名ゆるら7788948546590
10自分のためダイヤモンド7665449797590




 1位の作品は、要約の部分が多かったため代表作品にはなりませんでした。

4月の森リン大賞(中2の部71人中)

ユニークなあだ名たち
れたす

 以前私は、友達に「まーぼー」と呼ばれていた。別に、私が麻婆豆腐好きだったからではない。むしろ、給食の献立に「麻婆豆腐」と書かれているのを見ると、思わず
「うわー、嫌だ。」
と言ってしまうぐらいだった。それなのにある日突然、私のあだ名は、「まーぼー」になってしまったのだ。今では、そのあだ名の存在も薄れ、あまりそう呼ぶ人はいなくなったけれど、なぜ私が、「まーぼー」となったのかは、今、改めて考えてみてもやはり、わからない。しかし、名前が二文字であるために、それまであだ名で呼ばれたことがなかった私にとって、それは少し嬉しかった。

 あだ名はよいという意見がある。たとえば私には、小学一年生の頃から仲の良い二人の友達がいる。三人とも家が近く、それぞれの家に行ってよく遊んだりした。中学生になった今でも、一緒に登下校して、夏休みや冬休みには遊んだり、勉強会をしたりしていて、周りには
「この三人は、何も変わらないねぇー。」
とよく言われる。そんな私たちは、以前、交換ノートをしていて、そのノートの中だけで存在する、「まみ坂牛」・「あやの素」・「ほなみ草」というあだ名があった。それは私たちしか知らない、「特別なあだ名」であり、お互い、ヘンテコなそのあだ名で呼ばれると、なんだか嬉しくなった。それから私たちの絆は、クラスが離れてしまっても決して消えてしまうことのない強く、深いものとなった。つまり、絆を深めるためにもあだ名は一役買っているのである。

 その一方で、あだ名は場合によってはふさわしくないという意見もある。中学校に入学すると、ほとんどの人は部活動に参加する。そしてそこで初めて、世の中には「上下関係」があることを知るのだ。私は以前、ある中学校の家庭部では、先輩のことを「ちゃん付け」で呼んでいるというのを聞いたことがある。ほかにも、サッカー部では、先輩のことを呼び捨てにしているらしい。確かに、部活動は個人でなく集団でやるものであり、特に野球やサッカー、バスケットボールなどの種目には、チームワークは必要不可欠である。だから、あだ名をつけたりして先輩と後輩の上下関係をなくし、フレンドリーな雰囲気で、部内のチームワークをよくしようとするのも良いかもしれない。しかし、先輩後輩関係なくあだ名で呼ぶ環境では、社会での人間関係構築に支障が出てしまうだろう。なぜなら、社会に出ても上司・部下という形で上下関係は続いていくからである。つまり、何事もTPOをわきまえることが大切なのである。

 あだ名は良くも悪くもあり、一番大事ことは、いかに協調性のある人間になれるかということだ。あだ名は協調性のある人間が使ってはじめて意味をなすものだ。
「良い友人を得たければ、まず自分が良い友人でなければならない。」
という名言があるように、何かを成功させるには、自分だけでなく仲間の力も必要だ。そして、その「仲間」を得るためには、自己中心的な考えではいけないのである。私はこれから、TPOをわきまえて、あだ名を使うようにしたい。


順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1「語」の進化系みっくまっく88121466829983
2ユニークなあだ名たちれたす88125759787789
3日本人と日本語と日常とききほ87117656738083
4比較りょうたろう84124751657183
5立派な大人になることあよあよ82106256627279
6表裏一体Qちゃん82108253687190
7自分自身の向上へ四葉のクローバー81124248859289
8ごみについてゆへぬ81104653778084
9ああだこうだ言う前にやあや8088849677987
10言語いゆん80101353557586


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 コメント欄

森川林 20130522  
 森リン大賞を紹介するのに、キリンのいい写真がないかなあと思っていたら、tumblrでいろいろありました。
 お借りしています。
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