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5月の森リン大賞(小6の作文から)  2013年6月24日  No.1848
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 5月4週の清書の中から、森リン大賞の作品を紹介します。
 この作品は、冒頭に要約の文章が入っていましたが、要約以外の文章の点数が高かったので代表作品にしました。
 体験実例、たとえ、ことわざの引用、一般化の主題などの項目もよく書けています。


5月の森リン大賞(小6の部152人中)
言葉とは
みおコロネ

 英語というのは、外の視点とうちの視点が合作で作り上げた珍しい言語だ。逆に日本語は外の視点がなく内部の視点だけの言語で国際普及の度合いが少ない。言い換えれば、日本語は外国人によって学ばれ使われた経験がないためにとても野放図な自然な言語となっている。フランス語は以前は日本語のような野放図な言語の状態であったが今では言葉がきれいに整理された。だから日本もこれからどうやって日本語を整理すれば日本語を世界に普及できるかということを考えるべきだろう。

 「なんでやねん。」
教室中にみんなの笑いが響き渡る。私は関西弁が好きだ。標準語はきっちりしているがちょっと硬くてきつい言葉に感じられる。その点関西弁は親しみが感じられるし、やさしい響きだ。例えば、標準語でいう「バカ」も関西弁だと「アホ」になる。「アホ」のほうが「バカ」よりあたたかみが感じられる。これは私が関西に引っ越してきてすぐに感じたことだ。もし、関西弁がすべて標準語にかわってしまったらどうだろう。この独特の言葉のあたたかみがなくなってしまう。面白いお笑いだって関西弁だからこそいいものもある。つまり、日本の言葉全てが完全に標準語に統一されてしまったら、地方それぞれにあった文化や雰囲気を壊してしまうことになると思う。標準語はもちろんのこと、それぞれの方言も全部含めて日本の文化だろうと思うので大切にしていきたい。

 しかし今は世界全体で国際化が進んでいる時代だ。だから日本語を日本の中だけで閉じ込めるのではなく、日本のことを外国人に広く知ってもらうのは大切なことだと考える。筆者は外国人に日本を知ってもらうためにお金をかけて日本語を簡単なものにするべきだと述べている。だが、私はそうではないと思うのだ。日本語は日本の文化としてあるのだから、日本を知ってもらうためには日本語を変えるのではなくもっと別の方法を探すべきだと思う。そこで私はもっと日本語を学ぶ教材をいろいろな種類をつくってたくさん工夫をこらしたらいいと思う。英語の教材はすでにたくさんの種類があり、まるで雨後の竹の子のように次々と新しいものが出てくる。CDがついていたり赤シートがついていたりいろいろな工夫もある。日本語の教材も外の視線に合わせて作るべきだろう。そうすれば、好きな教材を選べるしもっと日本語が覚えやすくなると思う。そしてもっと日本のことを知ってもらえるにちがいない。

 人間にとって言葉とはその国の文化である。だからその言葉は大切にしなければいけない。たとえそれが複雑で難しかったとしても、国際化するためにそれを簡単にしてしまったらそれはその国の言葉とは言えないのではないだろうか。「角をためて牛を殺す」ということわざがある。日本語を簡単にしてしまうことは、そうなりかねないのではないだろうか。だから、私はこれからも日本語にほこりを持って大切に使っていきたい。


順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1言葉とはみおコロネ88119672667590
2むずかしい日本語ひあう82113649707986
3微妙な表現きゅうちゃん8090651647492
4国立科学博物館に行ったことはーちゃん7991844829684
5大爆笑きろせ7983544798884
6言葉が思い浮かばないワケドラえもん7975543828684
7「もじばける」の魅力りすっぴ7997246668587
8古墳めぐりはわの7880346699784
9笑いが持っている力たけみ7897447558189
10笑う門には福来たる彌織7885153536897


233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9言葉の森オンラインスクール 電話045-353-9061
 
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