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人間には誰でも天才がある  2013年11月27日  No.1989
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(カタバミの花にとまっているモンキチョウ)

 facebook記事より。

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 低学年で、作文を驚くほど上手に書く子がいます。
 そういう子は、本をよく読んでいます。
 そして、その本の文章をまるごと自分のものにしています。

 しかし、小学3年生になり、自我が発達し自分の言葉で文章を書くようになると、以前ほど上手には書けなくなります。
 それは、成長の表れです。
 それを勘違いして、前のように上手に書くことを要求すると、今度は作文が苦手になります。

 作文を比較しないというのは、他人に対してもそうですが、その子の以前の作文に対してもそうです。
 その子が書いた今の作文のよいところだけを見てあげることが大切です。

 では、低学年で作文を上手に書ける子については、どのようにアドバイスをしたらいいのでしょうか。
 それは、作文に力を入れるよりも、読むこと、話すこと、体験することに力を入れることです。
 作文は、そういう生活の結果であって、作文の勉強そのものが目的なのではないからです。

 だから、低学年は、いくら上手に書けても、作文コンクールなどに応募しない方がいいのです。
 コンクールに応募するようになるのは、小学校3、4年生からです。
 その場合も、大人が手を加えるようなことは決してせずに、不十分でも子供の書いたものをそのまま送るようにしてください。

 小学校3、4年生の子は、どの子も、年に何回かは傑作を書きます。
 それは、誰もが、一生に何度かは詩人になるのと似ています。

 人間には、みんな隠れた天才があります。
 大事なことは、その天才を無理に引っぱり出そうとしないことです。
 温かく見守っていれば、自然にその子らしい天才は出てくるのです。

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