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教えない教育の本質は、教えないことではなく、自分で学ぶこと  2014年5月26日  No.2152
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 教えない教育といった場合、それが、教えない教育ができる優れた先生でなければできない教育であるならば、それは、本当の教えない教育とは言えません。(ややこしいが)

 教えないという言葉にとらわれて、わからない問題に遭遇したときも、すぐに解法を見ずに自分で考えさせるということをすすめる人もいます。
 それも、確かにひとつの方法です。

 しかし、小中学生の勉強は、考える勉強よりも、基礎的な学力を身につける勉強が大部分を占めています。
 だから、わからない問題に出合ったときは、すぐに自分で解法を見て解き方を理解した方がいいのです。
 これを、先生に教えてもらうのではなく、自分でやることが、本当の教えない教育であり、教えない勉強です。

 自分なりに考えることは、必ずしも勉強でする必要はありません。遊びや仕事や趣味の生活の中で、考える場面はたくさんあります。
 すぐに解法を見るという勉強は、考えない勉強ではありません。答えを読んで理解するという能率のよい勉強をした上で、本当に考えるべきことに時間を割くのがいいのです。

 そして、考える時間は、問題集を解くかたちで作るよりも、親子の話し合いの中で作っていくのが最も理想的なのだと思います。

233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9言葉の森オンラインスクール 電話045-353-9061
 
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勉強の仕方(119) 

 コメント欄

Pomu 20181227  
割とこれは事実ですよね〜

ワークを家で宿題としてさせるよりも、答えを見てもいい形で授業の中で問題とかせてわからないやつは解説がしっかりしてる回答をみながら解いていくっていう。

まあ、答え全部移しちゃえー!って子もでてくるんだろうけど。



森川林 20181227  
 Pomさん、ありがとう。
 その「答えを写しちゃえ」となったときが、また大事な教育の機会なのです。
 そこで、勉強というのは自分を向上させるためにあるということを優しく話すと、子供のそれからの勉強に対する姿勢が変わってくるのです。
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教えない教育の本質は、教えないことではなく、自分で学ぶこと 森川林 20140526 に対するコメント

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