受験の合格を目指す人にとっては、ほぼ常識になっていることがあります。しかし、ほとんどの人がそれを実践していないようです。
第一は、学校や塾や予備校に頼るのではなく、自分で立てた計画を優先させて勉強していくことです。
第二は、志望校の過去問は、受験勉強のスタート時に行うものであって、まとめの時期に行うものではないことです。(塾によっては、過去問を最後の合格判定に使っているところもありますが。)
第三に、勉強の目標は、志望校の過去問をもとにした総合点を上げることです。だから、一般に苦手なものに力を入れた方が能率が上がります。
第四に、受験勉強を本格的に始めるまえに、勉強法の本や、志望校に合格した人の体験記を読み、大きな作戦を立てることです。
第五に、何冊もの参考書や問題集を8、9割仕上げるのではなく、1冊を4、5回繰り返して百パーセント仕上げることです。
第六に、そのためには、最初から1ページずつ着実に進めるのではなく、最初にざっと全体を終わらせ、そのあと全体を何度も反復することです。
第七は、受験勉強は、早めにスタートしてコツコツやるよりも、最後の1年間や半年で集中してやった方が効率がよいということです。
これらの方法に共通しているのは、受験勉強は、実力を向上させるための勉強ではなく、勝負に勝つための勉強だということです。その勝負に勝つための勉強を通して、勝負に勝つための実力がついてくるのです。
以上の方法を実行できるかどうかが、合格の決め手になります。
現在の受験勉強は、学力の差よりも、方法の差の方が大きくなっているのです。
しかし、それだけに、受験勉強というものは、もはや末期症状に入っている感じがします。(つづく)
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