ここのところ、続けて教育を話題にしたブログを目にすることがありました。
まず、In Deepさんのブログから。
「世界大学ランキングの日本の大学の順位の急落からさえも思う「もう詰め込み教育から子どもたちを解放させて、遊ばせてやれ!」…の想いは強まるばかり」
http://oka-jp.seesaa.net/article/427109409.html
東大の世界大学ランキングからの順位低下は、子供の塾通いが始まり出したころから始まっているというグラフをもとに、成績をよくするよりも頭をよくしよう、子供は勉強などせずに遊ぶことだ、と述べています。
ここに書かれていることは確かにそのとおりで、今の勉強の仕組みの中では、成績をよくすることは頭を悪くすることにつながっています。もちろん、本を読むとか九九を覚えるとかいう段階では、そういうことはありません。成績をよくすること=頭をよくすることだからです。
しかし、受験勉強に近づくにつれて、成績をよくすることと頭をよくすることは反比例してくるのです。
例えば、こんな問題です。
「次の中で体温が変化する動物はどれですか。ア.シャチ イ.サバ ウ.カケス エ.マムシ」(朝日小学生新聞「受験理科」より2015/10/2)
小学生で、生きたシャチ、サバ、カケス、マムシなどを見ているような子は、ほとんどいません。実物の実感がないところで、名前という記号と、それに合った図や写真という記号と、恒温動物という知識としての記号を、ただ頭の中で結びつけているかどうかを見るだけなのです。
もちろん、こういう知識もあっていいのです。しかし、それは本を読んだり、図鑑を見たり、実物に触れたりすることによって、自然に身につけるものです。自然に身につけたものであれば、「生き物の中には、体温が変わるものと変わらないものがあるんだなあ」という理解ですから、一瞬で頭の中に入ります。そして、具体的にどの動物がそうなのかということは、必要なときに調べればいいのです。
ところが、これを知識として覚えようとすると、ただ大きな理解をしただけでは駄目です。特に試験に出そうな間違えやすい例を重点に何度も反復して頭に刻みつけなければなりません。これが頭を悪くします。
身につける必要のない、そして自分でも興味がない知識を、何度も反復して頭に入れておく子が成績のよい子になってしまうのです。(つづく)
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昔の子供は、みんなそうだと思いますが、学校から帰ったらランドセルを家の中に放り投げて、すぐ近くの原っぱに。
暗くなって夕飯の時間になるまで、誰もたっぷり遊んでいました。
それで、みんな頭がよくなっていったのです。(かなあ)
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