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教育は変わる 2  2015年10月7日  No.2437
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 教育に関するブログを、ここ数日よく目にしました。
 一つは、In Deepさんのブログの記事でした。
 もう一つは、アゴラというサイトの池田信夫さんの「学校は教育に向いていない」と、中沢良平さんの「学校は勉強するところではない」という記事でした。
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51957877.html

 記事の内容は、学校は学力をつける場所ではなく、不自由な集団行動に同調する姿勢を作る場であり、社会に出るときの学歴を発行してくれる場である、というものです。

 これは、実感として多くの人が感じていることだと思います。

 私(森川林)も、小中学生のときは、学校の授業で机に向かって先生の話を聞いているのが退屈で退屈で、いつも窓の外を見ては、自然の生き物は自由でいいなあと思っていました(笑)。

 昔の子供たちで、塾や予備校に行く人はほとんどいませんでした。学校以外にそういう不自由な場所に行くというようなことは、誰も考えつきもしなかったのです。

 私が学校の授業で唯一ほっとする時間が、テストの時間でした。テストは、自分から進んでやればいいからです。だから、授業のときと違ってテストは退屈しませんでした。

 こう考えると、勉強は家でしてきて、学校はテストをする場だけでもいいのではないかと思えてきます。ちょうど今の反転授業のようなものです。

 子供たちは、勉強が嫌いとよく言いますが、単純に勉強が嫌いなのではありません。
 人間にはもともと向上する意欲があるので、勉強をして自分が賢くなるのは好きなのです。嫌いなのは、無意味な知識を覚えこむことと、それが外からの強制として行われることです。

 だから、基本的な学力をつけるために自分のペースで勉強するということであれば、そういう勉強は苦になりません。
 この場合の基本的な学力とは、決して初歩的な易しいレベルの学力というのではありません。東大の推薦入試で、学力の担保して見ると言われている「センター試験8割」の学力です。

 こういう基本的な学力を子供が自分の力でつけるというのが、これからの勉強に求められているのです。(つづく)

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