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4級の暗唱検定用長文と暗唱の仕方(1)  2016年3月29日  No.2560
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 暗唱検定の長文は、次のページに掲載しています。
https://www.mori7.net/mine/as2.php
 朗読と抄訳のページのリンクを今後作る予定です。

 4月4週に5級の暗証検定を行います。暗証検定には、skypeを使います。
 5級の長文(3ヶ月分約3000字)を6分以内で間違えずに暗唱できれば合格です。
 5級に合格した人は、4級の暗証検定に取り組んでください。

【暗唱のコツ】
(1)最初の読みのときに読み間違えると、あとからはなかなか直りません。最初はゆっくり正確に読み、正確に読めるようになってからはできるだけ早く読むようにしましょう。
(2)暗唱の長文を印刷した紙は、いつも同じものを使いましょう。人間の記憶は、紙の位置とも結びついています。印刷物が古くなったら、同じものをコピーして使いましょう。
(3)すらすら読めるようになるまで、紙を見て暗唱しましょう。思い出しながら暗唱すると、思い出しながら暗唱する読み方になるのでかえって時間がかかるようになります。

■4級の1 千山/偶成/春望/方丈記/田子の浦ゆ

【1】せん山鳥ざんとりぶこと絶えた  
ばんけいじんしょうめっす 
孤舟こしゅう蓑笠さりゅうおう 
独りひと 釣るつ かんこうゆき

【2】少年しょうねん老いお 易くやす がく成りな がたし 
一寸いっすん光陰こういんかろんずからず  
未だいま めず池塘ちとう春草しゅんそうゆめ 
かいぜんよう已にすで しゅうせい
偶成ぐうせいしゅ

【3】くに破れやぶ 山河さんが在りあ  
しろはるにして草木そうもく深しふか  
とき感じかん てははなにもなみだそそぎ 
別れわか 恨んうら ではとりにもこころ驚かすおどろ   
烽火ほうか三月さんげつ連なりつら   
しょ万金ばんきんあたる 
白頭はくとう掻けか 更にさら 短くみじか  
べてしんえざらんとほっす 
しゅんぼう

 【4】ゆくかわながれはえずして、しかももとのみずにあらず。よどみにうかぶうたかたは、かつえ、かつむすびて、ひさしくとどまりたるためしなし。なかにある、ひとすみかとまたかくのごとし。 【5】たましきのみやこのうちに、むね並べなら いらか争へあらそえる、たかき、いやしき、ひと住ひすまいは、世々よよきせぬものなれど、これをまことかとたずぬれば、むかしありしいえまれなり。あるい去年こぞけて、今年ことしつくれり。あるい大家おおいえほろびて小家こいえとなる。【6】ひともこれにおなじ。ところかわらず、ひとおおかれど、いにしひとは、二三十人にさんじゅうにんうちに、わづかにひとりふたりなり。あしたに、ゆうべうまるるなら、ただみずあわにぞたりける。
 【7】らず、うまぬるひと何方いずかたよりたりて、何方いずかたへかる。またらず、かり宿やどり、ためにかこころなやまし、なにによりてかよろこばしむる。【8】そのあるじすみかと、無常むじょう争ふあらそうさま、いばあさがつゆことならず。あるいつゆちてはなのこれり。のこるといども朝日あさひれぬ。あるいはなしぼみてつゆえず。えずといどもゆうべことなし。
方丈記ほうじょうき鴨長明かものちょうめい

 【9】天地あめつちの 別れわか ときゆ 神さびかん  て 高くたか とうとき 駿河するがなる 高嶺たかねを あまはら 振りふ 見れみ ば 渡るわた の かげかく 照るて つきの ひかり見えみ ず 白雲しらくもも い行きゆ はばかり ときじくぞ ゆき降りふ ける 語り継ぎかた つ  言ひいい継ぎつ かむ 不尽ふじ高嶺たかねは 
 田子の浦たご うらゆうちでて見れみ 真白ましろにそ不尽ふじ高嶺たかねゆき降りふ ける
山部赤人やまべのあかひと

233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9言葉の森オンラインスクール 電話045-353-9061
 
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