農業では、同じ土地に同じものを作り続けていると、連作障害が出てきます。
しかし、自然の山は、同じ土地に同じ植物が、何年どころか何千年も何万年も育ち続けています。
川田薫さんは、これを、自然の山には岩があり、岩石から出たミネラルが植物を活性化させるからだと考えました。
そして、その仮説を検証するために、岩石の溶液を液体窒素で凍らせ電子顕微鏡で観察すると、2ナノメートルの鉱物の超微粒子があることがわかったのです。(「地球農学の構想」より)
こういう実験の過程を聞いていると、子供だったらわくわくしてくると思います。
そして、いつか自分も科学者になっていろいろな発見をしたいと思うはずです。
しかし、子供たちの科学者の夢を砕くものがあります。
私は、それが、受験数学ではないかと思います。
数学が苦手だからという理由で、早々と理系をあきらめてしまう子がいるのです。
数学そのものは、理屈どおりに成り立つものですから、本来面白い勉強です。
しかし、受験で差をつけるために出される数学は、子供たちに数学に対する苦手意識を作り出しているだけのような気がします。
数学に限らず、勉強はもっとわかりやすく、本質的なものを教えていくべきです。
国語も英語も理科も社会もそうです。
勉強は、子供たちに差をつけるためにあるのではなく、みんなが理解するためにあるのです。
勉強がわかりやすければ、もっと多くの子供たちが科学の面白さに感動を持てるようになると思います。
233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9
●言葉の森オンラインスクール 電話045-353-9061
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中学受験の段階で、「私は文系だと思う」「ぼくは理系だから」と文理を意識する子が多いです。勉強はこれからだというのに。
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