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子供に読書をさせるには  2008年12月12日  No.330
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 今日は、「子供に読書をさせるには」ということで考えてみたいと思います。
 まず大事なことは、何のために読書をさせるのかという目的を、大人がしっかり把握しているということです。
 読書の目的がはっきりしていないと、次のような言い方になってしまいます。
「そんなに暇そうにしているなら、本でも読んだら」
 こういう言い方では、子供は決して本を読むようにはなりません。(笑)
 読書は、勉強の一つで、しかも勉強の中で最優先のものだと考えることが大切です。なぜなら、読書には四つの効用があるからです。
 第一は、日本語力を身につけるということです。これは、広い意味での哲学、つまり思考力を育てることにつながります。
 第二は、知識を身につけるということです。これは、広い意味での科学、つまり理科や社会も含めた科学の勉強につながります。
 第三は、感性を育てる勉強になるということです。
 第四は、読書によって、読書好きになるという力が育ちます。
 もちろん、読書によってはカバーしにくい分野もあります。
 一つは、数学です。数学は、日本語とは異なる独自の数学言語によって成り立っています。ですから、数学については独自に勉強する必要があります。しかし、読書で頭の構造化が進んでいれば、多少数学の勉強が遅れていてもすぐに追いつくことができます。
 もう一つは、英語です。これも、日本語とは異なる独自の言語なので、独自に勉強する必要があります。しかし、これも日本語の読書によって読解力がついていれば、英語の読解力もより早くつくようになります。
 このように考えると、読書の重要性がわかると思います。
 食べ物には、玄米、卵、サツマイモなどのように完全栄養食品と呼ばれているものがあります。読書は、頭脳の完全栄養食品と言えるかもしれません。
 しかし、漫画や雑誌は、食べ物で言えばお菓子にあたります。お菓子を食べ過ぎないことが、主食をしっかり食べるための条件になります。
(この文章は、構成図をもとに音声入力した原稿をテキスト化したものです) 

マインドマップ風構成図
 記事のもととなった構成図です。


音声入力
 構成図をもとに音声入力した原稿を2倍速にしたものです。
2倍速

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