アインシュタインの伝記の中に、こんな話がありました。
アインシュタインは、当時のドイツの自由のない学校生活が嫌いでした。
しかし、学校で勉強をすろかわりに、家で叔父さんに数学の代数などを教えてもらうことによって、勉強の面白さに目覚めたというのです。
また、バイオリンの先生が厳しかったために、バイオリンを習うことがを嫌いでした。
しかし、家で母親と一緒にバイオリンを遊びで弾いているうちに、音楽の楽しさに目覚めたというのです。
このときの家庭の雰囲気は、目標に向かってがんばるというものとは対極のものだったでしょう。
点数を上げるためにとか、試験に合格するためにという目標を持って習うのではなく、習うこと自体の楽しさがあったから自然にそれを身につけていったのです。
子供の読書や勉強についても同じことが言えます。
親は、子供に「勉強をさせる」とか、「本を読ませる」とかいう発想をしがちです。
しかし、勉強も、読書も、本当は楽しいものです。
それは、人間の知的好奇心を満たし、新しい世界を知る喜びに満ちたものだからです。
子供に「何かをさせる」というのではなく、親子で「勉強を楽しむ」「本を楽しむ」という考え方をすれば、新しい可能性が広がってきます。
勉強も、読書も、子供時代だけのものではありません。
親も勉強と読書を楽しむことによって、子供と共通の土俵で親子の交流をしていくことが、これからの家庭文化のひとつの理想の姿になると思います。
233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9
●言葉の森オンラインスクール 電話045-353-9061
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発表学習クラスの話ですが。
親子で勉強するのは、楽しいが大変だという声もよく聞きます。
しかし、その大変さというのが、創造する大変さであれば、その大変さもやはり楽しいことなのです。
創造する勉強は、学校で教わるだけの勉強よりも、子供たちにいろいろなものを残していると思います。
苦しいのを我慢してやるものが勉強だと思っていれば、子供は成長して、勉強嫌いになります。
楽しく創造的なものが勉強だと思っていれば、子供は一生勉強好きになります。
だから、子供が小さいときこそ、親の勉強観が大切になるのです。
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