天外伺朗さんの本で、「ホワイト企業」という考え方があることを知りました。
ブラック企業というのは、会社の業績を上げるためには社員を犠牲にしてもやむを得ないとする考え方です。
業績が上がれば社員に還元できるのだからという理由で、業績第一社員第二としているのです。
ところが、業績第一社員第二と考えると、肝心の業績もなかなか上がらなくなります。
その反対に、社員第一業績第二という経営をしていると、自然に業績も向上してくるというのです。
同じことが、子供の勉強についても言えるのではないかと思いました。
成績第一子供第二というと何か変ですが、今の子供たちの勉強生活はそのようになっているのではないでしょうか。
これは、成績を上げていい学校に入ればその結果として楽しい生活が送れるだろうから今は苦しくても我慢するという考え方です。 しかし、この考え方だと、成績もなかなか上がらないのです。
その反対に、子供が楽しく幸福に暮らすこと、つまり子供の笑顔を第一にし、成績や合格は第二と考えていると、自然に成績もよくなっていきます。
確かに、短期間の成績に関しては、そのときの頑張り方が影響します。
しかし、長い期間の成績を考えると、成績よりも子供の幸福を第一に考えていくことで、子供は勉強だけでなくあらゆる面で成長していくのです。
これをブラック勉強と対比する形で、ホワイト勉強と名付けることができます。
このホワイト勉強を支える母親がホワイトマザーであり、その母親を支える父親がホワイトファザーなのです。
なんだかわけのわからない言葉になりましたが。
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子供がテストで悪い成績を取ってきたとき、お母さんが言うひとことは、
「人生は長いんだから大丈夫」と、まず安心させてあげることです。
そして、実際に、子殿もころの成績は、その後の人生に何の影響も与えないのです。
子供の人生に影響を与えるものは、いかに幸福な子供時代を過ごしたかということだけです。
こういう考えを大前提にして、家庭での勉強は楽しさ第一でやっていくことです。
天外伺朗さんは、この本の中で、子供時代に無条件の受容を経験することが大事だと述べています。
その無条件の受容を与えるのは、多くの場合母親です。
無条件の受容と対比されるのが、子供をコントロールすることです。
勉強に関するコントロールの例は、「成績がよかったら何かを買ってあげる、悪かったらお小遣いを減らす」というようなやり方です。
本当は、成績がよくても悪くても、お母さんはにこにこしていればいいのです。
昔の母親は、ほとんどの人がそうだったのではないかと思います。
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