子供が作文を書いたとき、その作文は大人から見れば、直すところがたくさんあるのが普通です。
しかし、それを直せば、作文は確かに上手になりますか、子供の作文力はかえって上達しなくなるのです。
作文は、直されて力がつくのではなく、褒められて力がつくからです。
作文を直すとき、直す人は無意識のうちに、その作文は下手だから直さなければならないと思っています。
それを子供はやはり無意識のうちに感じるので、直されれば直されるほど、つまり作文が上手にされればされるほど、自分は作文が苦手で下手なのだと思うようになってしまうのです。
そのように作文が苦手だと思った子が、作文の勉強を熱心に続けるかというとそういうことはありません。
誰でも、自分の得意なものや褒められているものを伸ばしたいと思います。
苦手なものや直されてばかりいるものを熱心にやろうとする子はいません。
だから、大人の作文に対するアドバイスは、子供が作文を書く前にするのであって、書いたあとについては、その作文のいいところを褒めるだけでいいのです。
しかし、直すか直さないかというのは、実は本質的なことではありません。
大事なことは、直さなくても済むような勉強をどうさせるかということです。
その勉強のひとつが、読書と音読なのです。
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作文を直しても、その直したことが本人の身につかなければ何にもなりません。
玄関の靴をそろえて脱ぐことでさえ、一度や二度の注意でできるようになる子はいません。
何度も何度も繰り返すことで、だんだんとできるようになります。
その繰り返しと同じことが、作文の場合は、本を読むことと、音読をすることと、毎週作文を書き続けることです。
そして、作文を書き続けるためには、直すよりも、まずよいところを褒めてあげることなのです。
作文指導に慣れていない人がついやってしまいがちなことは、作文をどんどん直そうとすることと、ほかの人の書いた上手な作文を見せることです。
このふたつを続けることで、子供は確実に作文が嫌いになります(笑)。
大事なことは、事前指導に力を入れて、子供に、「できた」と思わせることなのです。
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