子供が、約束した勉強をしなかったとします。
そこで、お母さんがいくら叱っても、子供はなかなかできるようにはなりません。
叱ってできるようにさせるためには、何度も叱らなければなりません。
そうすると、できるようになる前に、親の言うことを聞かなくなるのです。
どうしたらよいかというと、できなかった時点に問題があるのです。
最初に、できるようにさせることに最も力を入れていくべきなのです。
叱ることに力を入れるのではなく、叱らない状態を作ることに力を入れていくのです。
そして、できるようにさせて、子供ができたら、そこで褒めてあげるのです。
大事なことは、できたかできなかったかということではなく、何よりもできるようにさせることで、それが親や先生の役割なのです。
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長年、先生のような仕事をしていると、評価することが仕事だと思ってしまうことがあります。
本当の仕事は、できるようにさせることであって、子供に点数をつけることではありません。
先生の仕事は、全員に百点を取らせるような指導をすることです。
はたから見ると、子供を教えることは簡単に見えます。
点数をつけてバンバン競い合わせれば、みんなできるようになると思いがちです。
ところが、当の相手は、自分と同じ人間ですから、そういう機械的な方法ではうまくいきません。
自然に子供が自分から進んでやろうとするような工夫をする必要があるのです。
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