国語の得意な子は、国語の問題集を解くような勉強をしていません。
何もしないのに得意なのです。
国語の勉強の本質は、文章を読み取ることですから、特に問題を解くテクニックを知らなくても、読む力のある子は大体できます。
100点を取ろうとすると、問題を解く技術が必要になりますが、普段のテストではそういうところまでする必要はありません。
読む勉強が解く勉強よりも大事だといういちばん大きな理由は、その勉強にかける絶対量が違うからです。
読む勉強の中身は、読書や問題集読書ですから、長時間読んでも大して苦になりません。
それどころか、読むのが楽しくなると、ちょっとした空き時間にも読み続けるようになります。
解く勉強は、勉強のような作業が続くので、少しやるとくたびれます。
30分や1時間もやれば、もうそれ以上はやりたくなくなるのが解く勉強です。
そして、気持ちだけは、しっかり勉強をした感じがしてしまうのです。
楽しく本を読んでいる子と、苦しく国語の問題を解いている子を比べれば、苦しく国語の勉強をしている子の方が成績がよくなりそうですが、実は反対です。
では、解く勉強は必要ないかというと、そうではありません。
入試の国語の場合は、1点差を競うような性質の国語ですから、緻密に解く技術が必要になります。
しかし、それは試験の直前で十分に間に合います。
その直前の勉強が効果を上げるためにも、読む力をつけておく必要があるのです。
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作文の勉強で読む力がつくのは、感想文を書くために、毎日長文を読むからです。
学年相応よりもやや難しい文章を読んでいると、その読む勉強で国語力がついてくるのです。
課題の長文を音読するというのは、短時間でできる効果的な勉強法ですが、なかなか続けられません。
それは、問題集を解くような勉強に比べると、音読は勉強した跡が残らないので張り合いがないからです。
そのうえ、声を出して読んでいると、たいていはお母さんに読み方を注意されます(笑)。
だから、学年が上がるにつれて、「音読は自分の部屋でやる」などと言ってやらなくなるのです。
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