△写真は、言葉の森事務局の新しいメンバー、文鳥のブン。誕生後1か月ですが、だいぶ飛べるようになりました。
習い事が多くて時間がとれない、という子がいます。
インターネットの情報過多と同じで、自然に任せれば、見なければならないと思うものが次第に多くなってくるのです。
そこで、断捨離が必要になります。
そのときの基準は、今の役に立つだけでなく、生涯役に立つものかどうかということです。
もちろん、それは、あとになってみないとわからないことです。
しかし、どの子にも基本的に大事なものは、読書と作文と対話と自由な時間です。
要するに、理解力と思考力と表現力と創造力を育てることが基盤となって、ほかのものも生きてくるのです
そして、そのほかに、自分がすごく好きなものがあれば、それを大事にしていくことです。
始めてから3か月で成果が出て、次に移るという忙しいやり方ではなく、小学1年生から始めて、高校3年生まで、更には大学生、社会人になってからも続けられるものを第一の基準としていくのです。
また、今の社会では、人工的な環境で一日を過ごしてしまうことも多いので、生き物を飼ったり、自然に触れたり、友達と遊んだりする時間も意識的に大事にしていくことです。
学校の今の勉強に役立つかどうかということよりも、その子の将来の生き方にプラスになるかどうかということを第一に考えていくのです。
以前、小学校低学年で、学校の宿題が多くて勉強が忙しいからと、読書は家でしないで行き帰りの電車の中だけで済ますという子がいました。
低学年のころは成績がよかったのですが、高学年になるとどんどん成績が低下していきました。
読書のような根を育てることを後回しにして、そのときのテストや宿題という表面に出る花や葉を育てることを優先していたからです。
しかし、もちろん人間はいつでも変化できます。
その子もたぶん、すぐには表面に出ないものの大切さに気づいて、いつか本格的に何かに取り組むだろうと思います。
しかし、そういう遠回りをしなくて済むように長期的な目でものを見ることができるのが、人生経験のある親の役割だと思います。
(つづく)
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コメント欄
昔、塾で作文の宿題があるので見てほしいというお父さんがいました。
それが塾の成績にも響くかもしれないというのです。
その子は、まだ低学年です。
親の気持ちはわからなくはありませんが、そういう短期的な視野で子供に勉強をさせていると、あとで大変だろうなあと思いました。
というよりも、塾の宿題ならその塾で見てもらうのがいちばんいいと思ったのですが(笑)。
今の子供たちは、全体に忙しすぎのように思います。
受験勉強の1年間は忙しくても当然ですが、それ以前の時期はのんびり暮らすのが普通です。
のんびりした生活の中で、自分の好きなことをしたり読書をしたりする方が、あとになって必ず生きてくるのです。
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