発表学習クラスの授業の様子です。(発表している子は小5です)
わずか3分ほどの発表ですが、この準備のために1時間以上かかっているはずです。
これと同じ知識を、先生の話を聞いて授業を受ける形で理解するのであれば、しばらくたつとすぐに忘れてしまうでしょう。
だから、学校では、それを忘れさせないようにテストをするのです。
しかし、もともと自分で興味があって覚えた知識ではありませんから、その知識もテストが終わればすぐに忘れてしまうのです。
大人になってから子供時代を思い出してみると、覚えているのは、先生に聞いたことではなく、自分が言ったことやしたことばかりです。
今は情報機器が発達しているので、優れた教材がふんだんに手に入ります。
しかし、そこで見たり聞いたりしたことは、やはりテストがなければすぐに忘れてしまうでしょう。
そのかわり、自分が調べて考えたことを発表し、ほかの人からの質問を受けたり感想を聞かされたりすることは、そのときの情景ととともにずっと記憶に残ります。
そして、大事なのは、知識が残ることばかりではなく、その過程で自分から進んで考える力が育つことなのです。
2020年の入試改革に象徴される、これから求められる学力は、覚えた知識中心の学力ではありません。
その知識を使って自分なりにどう考えるかという学力です。
そういう学力を育てる場が、少人数の勉強面での交流なのです。
▼「お米の歴史、似た言葉(発表学習クラス)」
233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9
●言葉の森オンラインスクール 電話045-353-9061
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人間は、何かを覚えるためにこの世に生きているわけではありません。
何かを作り出すことが中心であり、その準備として覚えることがあるのです。
子供時代は、人より多く覚える時期ではなく、作る姿勢を育てる時期です。
作る姿勢が育っていれば、覚える勉強は、必要になったときに集中してできるようになるのです。
子供はみんな、発表する勉強が好きです。
その勉強をするための第一の条件は、余裕があることです。
しかし今、ほとんどの家庭は、親も多忙で子供も多忙です。
だから、まず親がどうにかして時間を捻出し、子供と一緒にいる時間を作ることです。
その時間の中で、知的な創造を楽しむ工夫をするのです。
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