教育のオンライン化は、世界各地で進んでいます。
それは既に止められない流れになっています。
しかし、オンライン化を便利さという観点だけから見ると、それはむしろオンラインの負の側面になるでしょう。
便利さを基準にして生き残るのは、比喩的に言えばアマゾン一社だからです。
便利であるとか、コストがかからないとか、場所や時間の制約がないとかいう利点は、無味無臭の世界です。
だから、その中身と方法は、すべてデジタルに還元され、たやすく国境を越えて広がります。
今はまだある言語の壁も、これからますます低くなっていくでしょう。
そして、最も速く広がるものは、最も資金力を動員できるものです。
では、オンライン化の流れの中で、便利ではない何を大事にしなければならないのでしょうか。
それは、言葉をただ逆にするだけなのですが、実は不便さなのです。
オンライン化を生かす道は、その不便さにあるというのは、オンラインの利点を活かしつつも、ある特定の時間と、ある特定の友人や先生と、試行錯誤を含む時間をかけて、苦労して学ぶという不便さを大事にするということです。
それが、人間味のあるオンラインです。
このデジタルに還元されない教育を、寺子屋オンラインで実現していきたいと思っています。
寺子屋オンライン作文講師育成講座を、時間に制約されないビデオ講座にし、いつでも受講できるようにしました。
また、受講を考えている方が、費用負担なく講座の中身を体験できるようにインターンシップ制を開始しました。
詳細は追ってホームページでお知らせします。
233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9
●言葉の森オンラインスクール 電話045-353-9061
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。寺子屋オンライン(101) MOOC(2)
コメント欄
グローバル化が進んだのは、便利さや安さが基準になっていたからです。
だから、かつてのダイエーの「よりよい品をより安く」や、松下幸之助の水道哲学の延長に、現代の経済があり、その代表が、世界の工場になっていた中国だったのです。
しかし、これから来る教育と文化の時代は、グローバリズムに還元されない面を持っています。
教育と文化は、時間と場所と人の制約があり、個人の興味や関心に基づくものであり、顔のない消費者ではなく、顔の見える創造者として参加する世界だからです。
教育のオンライン化というと、多くの人は上流を目指します。
しかし、上流はどんどん細くなり、最後は1人しか上れないような小さな川になります。
なぜ多くの人がその方向に進もうとするかというと、教育の世界を消費の世界と考えているからです。
しかし、これからの教育は消費されるものでなく、創造されるものになります。
創造の世界は、下流に行けば行くほど広がるのです。
コメントフォーム
受講案内の郵送(無料)をご希望の方は、こちらをごらんください。
(広告規定に基づく表示:受講案内の郵送を希望される方はご住所お名前などの送信が必要です)
電話通信の無料体験学習をご希望の方は、こちらをごらんください。
(無料体験学習をお申し込みの方に、勉強に役立つ小冊子をお送りします。)●Online作文教室 言葉の森 「特定商取引に関する法律」に基づく表示」 「プライバシーポリシー」