サマーキャンプに参加した生徒の中で、小学1、2年生なのに感想文の宿題があるという子がかなりいました。
小学1、2年生で感想文の勉強をするというのは、教育的にほとんど全く何の意味もありません。
子供が自分の力で書けるわけがないので、結局親がほとんど手助けをしなければ書けないような親の宿題になっているからです。
そういうことが分かっているのかいないのか、いまだに小学校低学年で感想文の宿題を出す学校があるのです。
小学1、2年生で感想文の勉強することが、本気で大事だと思っている国語の先生がいるとしたら、その人は国語の勉強というものについて何もわかっていない先生です。
しかし、たぶん多くの先生は上から言われて感想文の宿題を出させられているという事情があるのだと思います。
それに対して保護者はどういう対応したらいいのかというと、これは子供の宿題としてはやらずに、親が全部書いてあげればよいのです。
そして、子供はそのぶん楽しい読書をしていれば十分なのです
低学年に読書感想文の宿題に出すことについては、既に何十年も前からその弊害が指摘されているのに、いまだにそういう学校が残っているということに日本の教育界の遅れを感じました。
今の教育界は、横文字の教育論をありがたがるような面があると同時に、物の考え方の根本が大きく遅れているのです。
若い先生が、もっと現実に合った日本的な新しい教育を作り出していかなければならないと思います。
ちなみに、言葉の森の感想文指導は、今の学校で行われているような場当たり的なものではなく、誰でも書ける方法論を持ったものです。
233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9
●言葉の森オンラインスクール 電話045-353-9061
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感想文の勉強が意味を持つのは、小学5年生になってからです。
しかし逆に、小学校高学年から中学生にかけての考える力が伸びる時期に、学校の作文感想文指導はほとんど行われなくなります。
それと対応するかのように、感想文の指導などをする時期でない低学年に、感想文の宿題が出されているのです。
小学校低学年での読書感想文の宿題などは、もうとっくになくなっていると思いましたが、まだそういう宿題を出している学校があることに驚きました。
宿題を出すなら、子供が宿題としてやれるような指導を授業の中でやっていなければなりません。
しかし、授業の中で指導ができないのに、宿題だけを出しているのです。
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