読書の本当の喜びとはちょっと違うが、
友達が読んでいる本は、読んでみたくなる。
友達に関心を示される本は、もっと読もうと思う。
本そのものではなく、本を介した人間とのつながりが読書のきっかけになっている。
オンラインクラスは、1クラスの人数を6人以内としているので、全員に発言する機会があります。
授業の最後は、全員の読書紹介をします。
これが、子供たちの読書習慣を維持するのに大きく役立っています。
本というのは、毎日読んでいると読む習慣がつきますが、試験か何かがあっていったん中断すると、そのまま読まなくなってしまうのです。
中学生や高校生が本を読まなくなるのは、定期試験の前に本から遠ざかるということが一因です。
小学生の場合は、試験というよりも、面白い娯楽が多いので、つい読まない日があると、そのまま読む習慣がとだえてしまうことがあります。
ところが、毎週読書紹介があると、自分の読んでいる本を紹介しなければなりません。
そして、読んでいる本を紹介すると、ほかの人から質問や感想が聞けます。
また、自分も、ほかの人の読書紹介に質問や感想を言う時間があります。
すると、本を読むことが面白くなるのです。
子供に本を読ませる方法については、いろいろ工夫したやり方があります。
しかし、そういう方法の多くは、もともと本の好きな子には、かえって煩わしいものです。
本の好きな子は、直接本を読みたいのですから、面白い工夫というのはかえって遠回りに感じてしまうのです。
だから、本の好きな子にとっても、本の嫌いな子にとっても、最も簡単で効果のある方法は、この少人数の読書紹介なのです。
233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9
●言葉の森オンラインスクール 電話045-353-9061
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よく、「いい本を紹介してください」と言われると、何冊かは紹介します。
しかし、小学生は平均して1週間に2冊の本を読んでいます。
「いい本を読ませる」という考え方では、すぐに限界が来ます。
限界の来ない方法は、友達との交流です。
しかも、ややこしい方法ではなく、ただ毎週自分の読んでいる本を紹介して互いに感想を言うだけなのです。
うちの子は読書好きでしたが、今いろいろある読書のクラブや読書のバトルのようなところには、まず行かなかったと思います。
ただ本が好きなだけなので、そういう遠回りの方法は煩わしいだけだったと思うのです。
しかし、読書紹介という機会があれば、それは喜んで参加したと思います。
本好きな子にとって、読書紹介というのは、自分の好きな本を紹介できる数少ない機会だからです。
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