私のうちの子が、高校入試の勉強をしていたときの話です。
数学の勉強は、問題集の250ページぐらいのものを中1から中3まで3冊やることにしました。
子供が、たまに、解説を読んでもよくわからないという問題があり、そのときは私も一緒に考えました。
解説をくわしく読めば、大体はわかるのですが、たまに、解説を読んでもわからない問題や、わかったとしてもテストのときにそういう問題が出たら時間がかかるだけだろうという問題もありました。
以前、公立中高一貫校の算数の問題集で、東大の数学の入試問題に出されていたものと同じ問題が出ていたことがありました。
解説を読めばわかることはわかるのですが、とても小学6年生が試験時間の中で解ける問題ではありません。
受験勉強というのは、ゴールの決まっている勉強です。
そのゴールとは、総合点をできるだけ上げることであって、頭をよくすることではありません。
だから、難問を解くために時間を費やすよりも、解けるはずの問題を確実に解く力をつけることが大事なのです。
私も、子供の勉強の難しすぎる難問については、「これは、できなくてもいい問題」ということにしていました。
こういう大局的な判断は、子供ではできません。
子供は、全部きちんと解かなければだめだと思いがちです。
しかし、受験の問題は、これは本当によくないことだと思うのですが、受験生に差をつけるための問題です。
だから、試験を出している先生方でさえ、短時間では解ききれないような量の問題が出されているのです。
受験勉強は、こういう受験問題の性質に合わせて、まず過去問の傾向を知ること、そしてこれまでに取り組んだ問題集を確実に仕上げることを目標にしていってください。
受験勉強は特にスピードを上げて解くことが大事なので、受験作文の勉強も、自分がいったん書いたものを同じテーマでスピードを上げて書き直すという練習をしていくことが大事です。
そして、書き直す前に、お父さんやお母さんが参加して、子供の書いた作文を一緒に推敲し、できるだけ完璧な出来の作文に仕上げるようにしておいてください。
(2021/10/16追加)
公立中高一貫校受検の冬に向けての問題集を追加しました。
https://www.mori7.com/teraon/jgkyouzai.php
(文系T、理系T、実戦編)