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単語で話したり、「あれ」で間に合わせたりしないで、文章言葉で話す  2022年4月11日  No.4455
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https://youtu.be/gsRe24IyW5U

 作文を書く力は、文章を読む力に支えられています。
 特に、小学1、2年生のころは、読んだ文章がそのまま作文に出てくることがあります。
 本当に、そっくりそのまま出てくることもあるのです。

 小学校高学年や中学生になり、生活作文はよく書けるのに、感想文や説明文や意見文がうまく書けない子がいます。
 それは、物語文の読書がほとんどで、説明文や意見文の読書が少ないせいです。

 作文と読書の関係は、話すことと聞くことの関係にも通じます。
 発表の仕方や説明の仕方が上手な子は、文章的な説明を聞くことに慣れています。
 学校で先生が長い説明をしたときも、その長い説明をそのまま理解します。

 だから、家庭で小学校低学年の子と接するときは、お母さんやお父さんが子供に文章的に話すことが大事です。
 家庭では、つい単語だけで話をしたり、「あれ」で間に合わせたりしがちです。
 例えば、「お母さん、今日のご飯、なあに」「カレー」とか、「あ、そうだ。この間のあれ、どうしたっけ」とか。
 これを、できるだけ文章的に話したり、正確な単語で話したりすることによって、子供の聞き取り力と読解力が育っていきます。
 それが発表力と作文力に生きてくるのです。

 例えば、長い会話とは、「今日のご飯は、この間のカレーがちょっと辛口だったから、少し甘口にしようと思って、スーパー○○で、□□という新発売のカレールーを買ってきたんだよ」という具合です。
 文章はできるだけ長い方がいいのです。ただし、長すぎる文章ばかり話していると、子供自身の話し方がそういう長い話し方になってしまうので、もちろん適度に長くです。

 こういう日常的な会話や読書の仕方が、実は子供の学力に土台になっています。
 問題集を解いたり漢字の書き取りをしたり計算練習をしたりする勉強よりも、毎日の会話や読書の方がずっと大事なのです。

 小学1、2年生のころは、テストの点数はみんなほとんど変わりません。だれでも同じようにできるからです。
 しかし、読書力については、見た目以上にかなり大きな差があります。
 この差が見えない読書に力を入れていくことが、小学校低中学年のころは勉強の中心です。
 そして、小学校高学年や中学生、高校生になったら、今度は、読書の質が大事になってくるのです。

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