●動画:
https://youtu.be/YmNqASliygs
算数数学の勉強をしていてわからない問題があったとき、大事なのはその問題がわかることではなく、例題に戻って原理の上でわかるようにすることです。
英語も同じです。英文を読み慣れていれば、例えば副詞の位置はどこがいいかということは感覚的にわかります。しかし、それを文法の上の理屈としてわかっておくことが大事です。
国語もまた同じです。読解の問題は、感覚的に合っていそうかどうかで選ぶのではなく、理詰めにどういう理由でその選択肢なのかということを考えて解くことが大事です。
勉強時間が長いわりに成績が上がらないのは、勉強が理屈で理解する勉強ではなく、作業的に量をこなす経験的な勉強になっているからです。
そうなる理由のひとつは、親に見せるための勉強になっていることです。ひっきりなしに手を動かしていれば、外からみて、いかにも勉強しているように見えます。逆に理屈を理解しようとしてじっと考えていると、なまけているように見えます。
こういう人に見せる勉強をしないことが大事です。
勉強時間が長いわりに成績が上がらないもうひとつの理由は、勉強がページ数ではなくかけた時間を基準にした勉強になっていることです。
時間で勉強するのは、本人が自覚して勉強できる年齢の高校生になってからです。小学生のうちに、時間を基準にして勉強をさせると、だらだらした集中力のない勉強の仕方になります。
しかし、ページ数を基準にして勉強をさせると、予想以上に早い時間で勉強が終わってしまうことがあります。ゴールがはっきりしていれば、子供はそれをできるだけ早く済ませようと思うからです。
しかし、そこで、「そんなに早く終わるのだったら、もう少し追加させよう」ということになると、子供はもう二度と集中して勉強をしなくなります。
いずれの場合も大事なのは、親の都合ではなく、子供の気持ちになって考えることです。
自分がもし子供だったらと考えれば、勉強を早く終えたのに追加させられたというのが、どんなにがっくりすることかわかるはずです。
少し話は変わりますが、先日ホームページのコメントに、「鬼のように怒ってしまう母親としての自分」という投稿がありました。
子供の気持ちになれば、親が怒ることや親が機嫌悪そうにしていることが、どんなに子供の気持ちを暗くするかわかるはずです。
では、どうしたらいいかというと、それはひとつの決心なのです。「自分はどんなときでも子供に優しく明るく接しよう」と決心すればいいのです。