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小1の作文はアドバイスをせずに褒めるだけ  2022年10月21日  No.4549
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 小学1年生の子が書いた作文を見ると、いろいろアドバイスをしたくなるところが見つかると思います。

 しかし、そこで単純にアドバイスをすると、低学年の子供は一応素直に言うことを聞きますが、その一方で、子供は書くことをだんだん負担に感じるようになってきます。
 保護者や先生は、善意のつもりでアドバイスをするのですが、そのアドバイスが子供に、作文を書くことを負担に感じさせるようになるのです。

 大事なことは、どうしたらアドバイスをせずに、上手に書けるようにするかということです。
 そのためのいちばんよい方法は、読む力をつけることです。
(ほかにも、いろいろな方法がありますが、今回は省略。)

 読む力をつける最も自然な方法は、読書の量を増やし、読書の質を高めていくことです。

 読書量が増えれば、子供は自然に正しい書き方を身につけます。
 また、読書量のある子は、ひとことのアドバイスですぐにそのことができるようになります。

 逆に、読書量の少ないうちは、同じことを何度注意してもできるようになりません。
 例えば、会話の改行などは、大人から見れば簡単なことですが、子供の日常生活では、読書を通して以外に会話の改行に出合うことはありません。
 こういう簡単に見えることほど、わかりにくいのです。

 小学1年生の作文で大事なことは、楽しく書くことです。
 楽しく書くためには、いつも、どんな作文であっても、褒めるだけにすることです。
 しかし、褒めるだけであっても、例えば、オンライン4人クラスで、自分の作文を発表し、ほかの子の作文の発表を聞くうちに、みんな正しい書き方を身につけていきます。

 子供を褒めることができるためには、親や先生が人間的に成長している必要があります。
 叱って直すというのは、人間的にまだ未熟だからです。
 ほかの子を褒めるとか、兄弟で比較するとかいうのも、叱って直すことと同じです。
 その子のいいところだけを見てあげることで、子供は成長していくのです。

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