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創造力のある子に育てるには――子供と時どき人生の話をし、あとは子供の自主性に任せる  2023年5月20日  No.4736
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●動画:https://youtu.be/HnewJgzGCG4

 高校生の生徒で、作文を書いているときに、自分の部屋にパソコンを持ち込んで、YouTubeを見ていたというのです。
 お母さんが、それを見つけて、注意したのだそうです。

 その子の作文字数グラフを見ると、毎回しっかり書いていて、字数も次第に増えています。
 だから、大筋では何も問題ないのです。
 むしろ、よくがんばっていると言っていいのです。

 しかし、お母さんが、もし子供をこれからも監視して、無駄のない勉強ばかりをさせていたらどうなるでしょうか。

 これは、ブロイラーの子育てなのです。
 中国は、今、監視社会で、街のあちこちに監視カメラが設置されていて、信号無視などをすれば、個人が特定されて点数が減らされるようなこともあるのです。

 そういう社会で、何が得られて何が失われるかです。
 得られるものは秩序と無駄のない合理的な社会です。
 失われるものは、意欲と創造性です。

 人間の生きる基準が、自分の希望に合わせるよりも、人の思惑に合わせるようになってしまうのです。

 では、親はどうしたらいいのでしょうか。
 すべて大目に見てあげることです。
 そして、ときどき、人生や社会について親子で話をする時間があればいいのです。

 人間には、自分自身で復元する力があります。
 放っておけば、自然に元に戻るのです。
 勉強の時間に、いつまでもYouTubeを見続ける生活などにはなりません。

 創造力は、自由と不可分です。
 自由とは、時々脱線することでもあるのです。

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 コメント欄

森川林 20230520  
 自分自身を振り返ると、脱線の連続でした(笑)。
 しかし、脱線とは、自分が自分らしく生きた証拠です。
 だから、他人の脱線も大目に見るといいのです。

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