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ベネッセの上場廃止のニュースから、未来の教育を考える――一年の計は穀(こく)を樹(う)うるにしくはなく、十年の計は木を樹うるにしくはなく、終身の計は人を樹うるにしくはなし  2023年11月12日  No.4845
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最近庭に植えたガーデンシクラメン

●動画:https://youtu.be/F0kW3Kzd9s0

 ベネッセがMBOで、株式公開を廃止。
 世間の目先の評価から距離を置くことは大事だ。

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ベネッセ創業家が自社買収、上場廃止へ 「進研ゼミ」会員減止まらず、立て直し急務
https://www.sankei.com/article/20231110-IOSJR2AANFMXRFJMNYFZQ2IVLM/
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 すでに、紙ベースの通信教育には限界がある。
 しかし、受験のニーズでSAPIXなどのリアルな教室に人が集まるのは一時的だ。

 AI技術の時代には、受験教育は不要になる。
 やがて、IT技術によって受験自体が不要になる。

 更に言えば、競争自体が不要になる。
 誰もが創造で生きる時代になるからだ。

 ついでに、戦争も不要になる。
 どの国も創造で生きる時代になるからだ。

 いまだに、漢字の書き取りを覚えさせる教育、間違えやすい計算問題を出す教育、生涯使わない知識を覚えさせる教育などが残っている。
 漢字は読めればよい、計算は理屈がわかっていればよい、知識は探せればよい。

 教育に携わる人は、真面目に勉強してきた人が多い。
 学校の先生、塾の先生、高学歴のお父さんお母さんたちは、「でも、一応は……」と言うだろう。
 しかし、時代は先に進んでいる。

 江戸時代の末期に、「でも、一応は、剣術と馬術と四書五経はやっておいた方が……」と言っていたのと共通している。
 新しい時代は見えないから、古い時代の確かなものに、一応は頼ろうとする。
 大事なことは、先を見ようとすることだ。

 しかし、新しい時代の方向は、STEM(STEMA)ではない。
 GAFA(GAFAM)の好きな人たちが言っているSTEM(STEMA)ではなく、もっと文化的なものだ。

 今、日本でも起業という概念が広がってきたが、若い人たちの起業の方向の多くがAI技術、特にLLMの技術だというところに視野の狭さがある。

 時代の方向は、個性、思考力、創造力、共感力であり、具体的には、読書、作文、発表、対話、学力の教育だ。

 学力の土台として、日本語力と数学力がある。
 英語力はもうない。AIにまかせればいいからだ。
 理科も社会もない。読書ができればいいからだ。

 精選された学力の土台の上に、創造と共感の文化を作ることが、今後の教育の方向である。

233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9言葉の森オンラインスクール 電話045-353-9061
 
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教育論文化論(255) 

 コメント欄

森川林 20231112  
 ひとことで言えば、答えのある教育の時代は、もう終わったということだ。
 しかし、答えのない教育をわかっている人は、まだほとんどいない。

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ベネッセの上場廃止のニュースから、未来の教育を考える――一年の計は穀(こく)を樹(う)うるにしくはなく、十年の計は木を樹うるにしくはなく、終身の計は人を樹うるにしくはなし 森川林 20231112 に対するコメント

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