光る花
小学生までの作文の勉強は、事実文と説明文が中心でした。
事実文とは、「○○したこと」のような題名の作文です。
説明文とは、「私の○○」のような題名の作文です。
小学5年生からの説明文には、「友達とは」とか、「読書とは」とか、又は入試問題では「多様性とは」というような抽象的な主題がはいります。
この抽象的なテーマを、実例を通して書くことが小学校高学年までの課題です。
中学生は、その先の意見文の勉強になります。
意見文とは、「○○は良いか悪いか」のような題名の作文です。
ここで、自分の意見の裏付けとなる、理由や方法や自分とは別の意見のことを考えて書いていくのです。
この抽象的な考え方にすぐにはついていけない子は多いです。
しかし、練習を重ねるにつれて、だんだんと抽象的に考える力がついてきます。
作文の勉強とは、単に文章を書く勉強ではありません。
作文の本質は、考える勉強です。
だから、中学生からが本当の作文の勉強になると言ってもいいのです。
ところが、中学でも、高校でも、作文の勉強というものはほとんどなくなります。
それは、なぜかというと、作文の重要性はわかっていても、学校の先生に教える力がないからです。
小学校高学年の生徒のみなさんは、中学生からが本当の作文の勉強だと考えていくといいと思います。