田んぼ
読書と国語について、次のような記事がありました。
タイトルが中身と合っていませんが(笑)。
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「読書習慣のある子」が“国語が得意な子”ではない…国語講師が語る「納得の理由」
https://news.yahoo.co.jp/articles/e30c2b4ed98fb84d63d61176afb6c00eb10e87b7
とはいえ、読書習慣自体が悪いものかと言えばそんなことは全然ありません。本好きという特性は国語を得意教科にしてくれる力があります。
もし、お子さんに読書習慣があるならば、さきほどお伝えしたように、まずは「客観的に読むこと」を教えてあげましょう。
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取材した記者が、自分の子供が本を読まないけれど、国語力を上げるにはどうしたらいいかという問題意識で記事を書いたのだと思います。
国語力は、読む力と解く力の総合力です。
読む力があっても、解く力のない子は、点数が上がりません。
しかし、これはすぐに改善できます。
読む力さえあれば、解く力は短期間で身につくのです。
しかし、逆の場合で、読む力がない子が解く力をつけるのは、ある程度までしかできません。
易しい文章は、解く力だけで解けますが、難しい文章になると、解く力では解けないのです。
「客観的に読むこと」と言っても、読む力のないうちは、客観的にさえ読めないからです。
そして、もっと大きな問題は、何のために国語の勉強をしているのかということです。
国語の成績を上げるための国語の勉強などは、子供が将来社会に出て仕事をするときに、何の役にも立ちません。
役に立つのは、読む力です。
しかし、その「読む力」とは、小説を読む力ではありません。
しっかりした説明文や意見文を読む力です。
目の前の国語の成績にとらわれることなく、子供の本当の成長のために読む力をつけていってください。
ただし、小学校低中学年で、難しい説明文や意見文を無理に読ませようとすると、読書の量自体が減ってしまいます。
小学生の読書量は、1週間に2冊が目安です。
中学生は、1週間に1冊です。
基本は、楽しい読書をすることですから、物語文の読書でもちろんいいのです。
しかし、子供が小学校高学年、中学生、高校生になるにつれて、次第に説明文や意見文のある程度難しい本が読めるようにしていってください。
これは、国語の成績を上げることよりもずっと大事なことなのです。