小学1、2年生の子供たちは、親のしていることを模倣しようとします。
この時期は、何事もそのままに吸収する時期です。
暗唱も、小学1、2年生の子供であれば、すぐにできるようになります。
小学3年生以上になると、暗唱は「覚えるもの」という意識ができてくるので、かえって暗唱はしにくくなります。
この小学1、2年生の何でも模倣できる時期に、親が見本を見せることが大事です。
その見本のいちばん大事なものは、読書です。
親が本を読んでいる姿を身近に見る子供たちは、自分も、ああいうふうに本を読む人になりたいと思うのです。
ところが、多くの親は、仕事でくたびれて帰ってくると、スマホを見たり、パソコンでYouTubeを見たりしています。
すると、子供は、自分もそういう人になりたいと思うのです。
大事なことは、習い事をさせたり、宿題のプリントをさせたりすることではなく、家庭の知的な文化を作ることです。
家庭の知的な文化のひとつは、食事のときは、テレビやパソコンやスマホは消すということです。
食事の時間は、家族の対話の時間にするのです。
もうひとつは、読書の時間を作ることです。
例えば、夕飯のあとは、10分間の読書時間とするのです。
そのときは、お父さんも、お母さんも、10分間本を読みます。
本をまだ読めない幼児には、親が読み聞かせをする時間にします。
こういうことができるのは、子供が小学1、2年生の間です。
この時期に、家庭の文化を作るのです。
ただし、お父さんとお母さんで方針が異なる場合もあります。
大人は、自分の習慣を変えられないので、テレビを見ながら食事をする習慣があった人は、それを今更変えることができません。
そこは、ある程度の妥協が必要になります。
お父さんとお母さんが仲よく暮らすことも、家庭の文化だからです。
読書に関する記事がありました。
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子供を本好きにする3つの柱とは 東大発1万人が読書にハマったメソッド【書評】
https://news.yahoo.co.jp/articles/13f586c3f7e345799467e1cc67e4cc183dcd2d05
2022年に行われた内閣府の調査では、小学生のインターネットの利用時間は1日あたり平均213.7分で、2014年に行われた同調査の83.3分と比べて3倍近く伸びているという。
つまり、本より手軽に楽しめる存在が身近にあることで読書をしなくなるのは現代では自然な流れであり、だからこそ子どもが本の魅力に気づける環境づくり、楽しく読んで読書を習慣化できるようサポートする必要があるという。
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インターネットを見ることが悪いのではありません。
読書をする時間を作ることが大事だということです。